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№70【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『6羽になったら』

わが家の小鳥、キンカチョウ。すずめよりも小さくて体重わずか15g。



去年の夏から飼い始めた2羽のカップルからこの秋、雛が4羽孵り、いまや6羽のキンカチョウがわが家のリビングで毎日忙しそうに飛び回っている。

すると、ある問題が起こった。

「6羽になったら、リビングの床に鳥のエサと鳥の落とし物が目につくようになったと思わない?」

そう訊くと家族全員うなずいた。

掃除機をかけてもかけてもすぐにザラりとしている床が気になって、わが家の掃除の必要性がググっと上位に食い込んできた。


「鳥かごで飼えば?」
なんて言わないで。

飛んでいる鳥を眺めたい。
そう思っているワタクシの家族。

だったら、掃除しましょうか。

そういう話なんだけれども、1日3回、掃除機を出しては、リビングをぐるりと掃除するのも結構めんどう。

そう思っていたら、ダンナがこう言い出した。

「ボーナスでルンルンしながら勝手に拭き掃除もしてくれる、全自動の掃除機買っちゃう?」

ありがたい。その申し出はとってもありがたい。
でも、本当に気に入るようにキレイになるのかな。
ワタクシ、数々のダンナの失敗チョイスをみてきたせいで、かなり不信感を持っている。
そして気になるそのお高い費用はダンナがだしてくれるつもりだろうか。


「ルンルンする自動掃除機のモニターをしてくれる方、募集中」
なんて誰か言ってくれないかな。


そう妄想しつつ、なるべく安くできる方法を考えてみた。


いつでも掃除が出来るように、リビングの片隅に掃除機を置いてみた。

・・・ふつうに邪魔だった。

それではもうひと工夫と、掃除機を電気塵取りの要領で置いてみた。

・・・やっぱり邪魔だった。
ゴミはここにやって来てくれない。

ちぇっ。



散々考えた挙句思いついたのが、超基本のほうき。

「気になったときは、ほうきでササっと隅に追いやって、掃除機をかける時にまとめてごみを始末すればよくない?」

その隅のゴミ溜めには目隠しをつけてみた。

「これはいい。ササっと掃除ができる」
大発見をしたかのように、ダンナに伝えると、あっさり一言こう言われた。

「ああ、散髪屋さんがよくやっているあれね」

ひょーっ!
ワタクシ、メッチャ得意になってたのに?
恥ずかしい~。


現在、この方法でワタクシがあんまりルンルンしないまま、電力ゼロ、ちょっぴり脂肪を燃焼しながらリビングをお掃除中。

このほうき、ワタクシが嫁入り道具として持ってきたもので、もう15年物。

たぶんお値段以上ってことだよね?
ニヤリ。







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