うちのダンナは超マイペース。それは家風？　兄弟がいるから？　血液型のせい？と思っていたけれど、このシリーズ名にもしたように結婚してすぐにこう結論付けた。
「うちのだんなは多分宇宙人？」
耳がちょっぴり尖がっているし、気が付けばボーっと空を見上げているし、話がしょっちゅう通じない。たぶん宇宙人だと思っておけば、多少イライラもモヤモヤも軽減する、というもの。

※

ある日の朝、ごみ捨ての帰りに、ご近所のUさんとバッタリ。ダンナとワタクシの3人で井戸端会議を楽しんだ。Uさんはワタクシの母と同い年で親近感たっぷり。気になったことをよくあーでもない、こーでもないと言っては笑いあう。その会話の中でダンナとUさんの息子さん、さらにお孫さんが同じ干支だと分かった。すると、Uさんがワタクシにこう言った。
「あの干支の人って、宇宙人だと思わない？」　
え？宇宙人？　ワタクシ、その言葉に顔がニヤけた。
「うちの息子は特にそうだけど、自分の世界があるって言うの？　自分のペースでしか動かないし、すべて自分流。何を考えてそんなことをしているのか、ちょっと分からないよね？　孫がまたソックリ！」
そう言い切ってUさんは笑い飛ばした。

わ～か～る～。近所にもいた！分かってくれる人。それ大～賛成～！

ワタクシ、宇宙人だと表現するそのUさんの言葉に超うれしくなっていると、もっといい顔した、ダンナがこう切り返した。
「いや～。そんなに褒められると、張り切っちゃいます！」
誉め言葉と思っている、ポジティブな、あの干支のダンナ。これくらいでは全然堪えないだろうと思っていたけれどその通り。

ちなみにこのUさんとワタクシは同じ干支。気になることや行動がメッチャ似てる。Uさんとは、今後あの干支アルアルでグチりあおう、と約束して井戸端会議をすがすがしく解散した。
うけけ。