恋人帰宅。やっぱ君がいた方が楽しいや
前回までのエピソード
昨日の夕方、ついに恋人ティムが帰ってきた。
ガチャッとドアが開いた瞬間
ダッシュで玄関に駆け寄り思い切り飛びついた。
「おかえりーーーーーーッ!!!」
「ただいまあああ」
たかが1週間。されど1週間。
毎日当たり前のように一緒にいたからこそ、その期間は思ったよりも長く感じた。
この日を待ち侘びてたぜッ
誰かが帰ってきた時にしっぽ全振りで駆け寄ってお出迎えする時の犬の気持ちが少し分かった。
それくらい嬉しい気分だった。
1週間、アメリカから訪問してくれた親友たちと旅をしていたティム。
旅の話聞かせてよと言うと、楽しそうにこういうことがあってさ…!とおしゃべりを始めた。
ああ今度は遠足から帰ってきた子供の話を興味津々に聞く母親の気持ちが分かった。
そうか…楽しい時間を過ごせたのね。
ならよかった!!
「あそうだ、これお土産」
荷解きをしていた彼は急に紙袋を差し出した。
「ええ、これ何?」
「まあ、開けてみて」
箱を開けると、それはそれはいい匂いのするキャンドルが入っていた。
え、スキ……(;;)私、大喜び。
思い返せば
昔から彼のプレゼント選びが大好きだ。
彼はいつも何かを贈る時に
「りこが好きなものだから」と言う。
あれは7年前のこと。
アメリカからはるばる贈られてきた初の誕生日プレゼントはポラロイドカメラだった。
添えられた手紙に
「りこはよく写真撮るから写真好きだと思った」
と書かれていた時の喜びは忘れられない。
遠距離恋愛で1年のうち片手で数える程度でしか会うチャンスがなかったのに
その限られた時間を使って私の好きなもの一生懸命知ろうとしてくれてたのかこの子は…
と思うと心底感動したものだった。
それは7年経った今も変わらず
お誕生日に、記念日に、お手伝いしたお礼に、旅先のお土産に
「りこが好きなものだから」
という言葉を添えて何かを贈ってくれる。
「デパートの口紅送っとけば喜ぶっしょ」とか
「20代後半 女 プレゼントで検索っと…」みたいな感じで選ぶんじゃなくて
「りこはこれが好きそうだから」って何かを選んで贈ってくれるのが好き。
ちゃんと私のこと見てるところが好き。
プレゼントも嬉しいけど、1番嬉しいのはそこ!
今回のお土産は
りこキャンドルにハマっているから
という理由で買ってきてくれた。
1週間動きっぱなしだった彼は、久しぶりにお家に帰ってきて安心したのかいつもより早い時間に布団に入って爆睡してしまった。
私はお風呂上がりにキャンドルを灯して、日記を書くことにした。
やわらかな炎がゆらゆら揺れて、蝋が溶けると甘い匂いが部屋中に充満する。
やさしい光に照らされながらゆっくりと出来事を振り、紙に綴る。ああこういう時間が幸せ…
ふとこの一週間を振り返ってみた。
久しぶりに1人のまとまった時間ができて。
もともと1人時間が大好きな私は、満喫した。
結構しっかりと楽しんだ。
仕事をいつもよりたくさんこなしたり
岩盤浴で漫画を読み耽ったり
初めてのロウリュ体験をしたり
絵の具で絵を描いてみたり
大好物の牡蠣を使ってシチューを作ったり。
ああ1人の時間は楽しい。最高だ…
確かにそう思った。
でも気づいたことは
2人の時間の方がもっと楽しいということだった。
いや、厳密に言うと
1人は楽!2人は楽しい!!
これや(笑)
1人で美味しいご飯を作って食べるよりも
2人で食べるご飯の方が美味しいわ。
好きな曲流して部屋で鼻歌歌うのも楽しいけど
あなたと会話してる方が楽しいわ。
ベッドを独り占めできて大の字で寝てたけど
スペースが半分になってもあなたが隣でスヤスヤ寝てる方が落ち着くわ。
なんかね
そんなことに気付いた1週間だった!!
存在のありがたみにもますます気付けたから
年1で1週間くらい別の場所で時間を過ごすのもありかも?なんちゃって(о´∀`о)
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