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1つでも多くの〇〇を減らすと、労働生産性コストの損失を回避できる?!

企業にとって、従業員の労働生産性を高めることは、業績アップに関わる重要なテーマの一つ。

今回は、労働生産性と個人の健康に関するおもしろい研究をご紹介します!


研究概要

出典:Myde Boles 1, Barbara Pelletier, Wendy Lynch. The Relationship Between Health Risks and Work Productivity. J Occup Environ Med. 2004 Jul;46(7):737-45.

この研究は、アメリカ合衆国の北東部に位置する大手国内企業の従業員2264人、主に35歳から54歳までの年齢層を対象として行われた横断研究です。

横断研究は特定の時点でのデータを収集し、異なるグループや条件間の関係を調査する研究デザインのこと。この研究では、特定時点での健康リスク要因と労働生産性の関係を分析している。

調査は、アンケートを通じて行われ、統計的な解析方法(多変量解析)を使用して健康リスク要因と労働生産性の関係を評価しています。

研究結果

結論からお伝えすると、「より多くの健康リスク要因を持つ人ほど、労働生産性コスト損失の割合が高い」と、この研究では報告されています。

健康リスクとは、個人の健康に悪影響を及ぼす可能性のある要因や条件のことを指しており、健康リスクとして以下のような要因が挙げられています。

  1. 不健康な食事

  2. 痩せや肥満

  3. 高コレステロール

  4. 高血圧

  5. 高血糖

  6. 運動不足

  7. 高ストレス

  8. 喫煙

  9. 飲酒

  10. 精神的な充実感

たとえば、糖尿病の人は欠勤が、高ストレスの人は業務パフォーマンスの低下が顕著であることが示されています。

欠勤ではないが、健康問題が理由で生産性が低下している状態を「プレゼンティーズム」といい、健康問題による仕事の欠勤(=病欠など)を「アブセンティーズム」という。

まとめ

健康リスク要因は、生活習慣を見直すことで減ります。たとえば、栄養バランスのとれた食事を心がけることで、痩せや肥満の問題、高血圧や高血糖、高コレステロールなどの解消につながります。

個人の生活習慣を見直すための働きかけを企業が行うことで、健康関連の欠勤や業務パフォーマンスの低下が減り、労働生産性コストの損失を防ぐことができるかもしれません。


健康づくりは企業から。
あなたの会社をもっとヘルシーに、もっとスマートに!


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