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#1 フィリピン大学 留学日記 vol.1 (2019/07-08)

私は2019年7月から2020年3月までフィリピン共和国のフィリピン大学ディリマン校へ交換留学をしていました。当時の私は1週間に1回、自分の経験をSNSで発信していまして、1ヶ月分まとめた分を1記事としてnoteにも投稿しようと思います。留学生のリアルな心情を書き綴っていたので、楽しんでいただけると幸いです!

フィリピン生活1週間目(2019.07.28〜2019.08.04)


フィリピン大学ディリマン校(University of the Philippines, Diliman:通称UP)は、アジア最高峰の総合国立大学であり、そのキャンパスの広さは東京ドーム100個分(TDL10個分)ほどになります。広すぎます。

私はUPに行くために大学に入りました。そう言っても過言ではないでしょう。大学に入る前からUPに行きたくて、1年生の時からずっと友達や家族に宣言していました。「必ず交換留学でUPに行く」と。

たくさんの方々に支えられながら、何とかその目標を達成した訳ですが、ここからが本番です。東南アジアの生活スタイル+英語only+超優秀な学生達と一緒の授業という刺激だらけの暮らしの中で、毎日の目標設定と振り返りを怠らずに生き抜いてみせます。

経済学部に学部留学ということで、Advancedレベルの専門科目を取っているのですが、UPの学生は非常にハングリー精神が強く、言われなくてもアクティブラーニングになっている事に驚きを隠せませんでした。分からないところは分からないと言うし、1人1人が自分の意見を持っている。私のような“典型的な日本人”は学ぶことが多そうです。

そして、留学前に決めた「Chance! Challenge! Creative! 挑戦と苦労で語る 価値創造的な留学生活を」というVISIONを胸に、10ヶ月間学びに学び抜いて参ります。

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フィリピン生活2週間目(2019.08.04〜2019.08.11)

フィリピンでの生活も2週間が経ち、だいぶライフスタイルが確立してきました。

天候が悪い日が多く、授業が休講になることが度々あった今週でしたが、その間にも沢山の事を学びました。長文です。小論文みたいになったので、興味があれば見てください。

「あくまで、1人の学生の意見です。」

第一に、フィリピンの経済格差について。
日本人にとって、フィリピンはどういうイメージでしょうか。リゾート地?スラム街の国?高層ビル都市の国?どれも合ってると思います。高層ビルが並び立ち、ベンツやトヨタなどの高級外車が走る横で、子供達が道行く人にお金を強請っています。私の住むQuezon Cityはそういう場所です。FACTFULNESSで学びましたが、フィリピンの所得層は二分割(富裕と貧困)ではなく、様々なレベルがあると生活をしていて感じています。

第二に、フィリピンの言語について。
フィリピンは安く英語の勉強をするのには最適の場所でしょう。今まで会ったフィリピン人で英語が通じない人は1人もいなかったですし、基本的に日本人に聞き取りやすい英語だと感じています。ただ、フィリピン人はTagalish(TagalogとEnglishを混ぜて喋る)を使いがちなので、完璧な英語環境ではありません。身に付けたいスキルが英語だけなら、大学ではなく語学学校に行った方が良いかもしれません。

第三に、フィリピンの交通について。
日本人から見て、フィリピンの社会問題の一つは交通であると思います。道路の整備や鉄道網の整備など課題は山積みのような感じがします。また排気ガスや道路に溜まったゴミなど、SDGsの観点からも改善できることがたくさんあるなと日々感じています。ただ、日本のODAもあり、2020年にMRT新線が開通予定です。フィリピンは日々アップデートされています。内的キャリアが1つ増えそうだ。。。

第四に、フィリピンの物価について。
この国で2週間過ごしてきて、フィリピンの物価は基本的にそこまで安くないと思いました。日本は安い食べ物(一食¥300-400)でも安全で美味しいです。しかし、フィリピンの安い食べ物(¥50-100)は日本人の胃に合わないことがあります。そうすると、少し高めの食べ物(¥300-400)を食べることになり、日本の物価とそこまで変わらなくなるということです。あと、日用品などは基本的に日本と変わらないかそれ以上です。私は少し生活水準を落としているので、安く生活しています。

第五に、フィリピン大学について。
フィリピン大学は、フィリピンのみならずアジア最高峰の大学の1つです。学生は勉強するために大学に来ていて、現状彼らについていくので精一杯です。でもね、みーんな良い人達。優しくて面白くて賢い人達に囲まれて、私は幸せです。また、皆が文武両道で、現地学生は必ずPE(体育)を取らなくてはいけないというのは面白いなと思いました。この投稿の写真は、高校3年生の時にフィリピン大学を知ってから、ずっと撮りたかった写真です。

第六に、フィリピンSGIについて。
光栄なことに、フィリピンSGIの世界平和勤行会に参加させていただきました。フィリピンSGIの広宣流布は、フィリピンの経済成長を追い抜くような勢いです。社会でも広宣流布としても世界の最前線で闘われている先輩方と交流できたことは、一生涯の価値(たから)となっています。

ここまで読んでいただいた方がいるかは存じませんが、21年間も関東からあまり出たことがなかった自分にとっては、大きくカルチャーショックを受け、可能性を広げることが出来ている留学生活です。留学をサポートしてくださる全ての人に感謝。

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フィリピン生活3週間目(2019.08.11〜2019.08.18)

交換留学生としてUPに来てから、早いもので3週間が経過しました。授業も本格的に始まり、超優秀な現地学生と留学生と共に、毎日必死にカレッジで学んでいます。

まだ3週間という短い間ですが、この間に気づいた「留学で大切な3つの繋がり」を3つ共有したいと思います。

1つ目に「外部との繋がり」
フィリピンは日本からの留学生がとても多く、寮の中だけでもたくさんの友人を作ることが出来ました。僕が感じる自分の1つの弱みは“大学生活で学外との関わりが少ない“で、一年生の頃から其処を感じていたので、インターンやバイトを通してなるべく外とも関わってきました。“大学の外にはもっともっと凄い人もたくさんいるし、頑張っている人もたくさんいる”という事実を知るのに、留学はとても良い機会であると感じています。良い意味ですが、価値観が固定されてしまう環境にいたからこそ、あえて外に出てダイバーシティを感じるのは、自分を成長させる大きなカギではないでしょうか。

2つ目に「内部との繋がり」
今年度は大学からUPへ、僕も含めて4人が交換留学生として勉強しに来ています。特にこの3人にはもう既にたくさんお世話になっています。この場を借りて、感謝を伝えたい🤗 また、大学OBOGの方々にも大変にお世話になっています。生きていくことすら大変なフィリピンで、世界平和を願い、社会の最前線で闘われている先輩方のお話を聞かせていただいて非常に光栄です。留学する人が非常に多く頼れる仲間がいるからこそ、そして先輩方との繋がりがあるからこそ、異国の地でも頑張れる気がします。

3つ目に「自分とは国籍の違う友達との繋がり」
留学で一番難しいことの1つは、母国語や成長してきた文化が大きく違う外国人と友達になることだと思います。でもこれは勇気を出して、チャレンジしてみるしかない。自らが変われば一切衆生が変わるという人間革命の思想を胸に、自分自身を鼓舞して、果敢に取り組むしかないと思います。彼らと対話をすることが一番彼らの文化・言語を学ぶのに最適且つ重要なことだと思います。

と、自分に言い聞かせていることをアウトプットしてみただけでした。あと9ヶ月と1週間頑張りまーす。

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フィリピン生活4週間目(2019.08.18〜2019.08.25)

フィリピン大学での留学生活も10分の1が終わってしまいました。毎日が濃すぎて、日記を書くのに困った日はありませんでしたが、あっという間に楽しい時間は過ぎていきます。

今週も世界遺産に行ったり、寮でピザパーティしたりなど素晴らしい想い出を沢山作れました。

しかし今回は敢えて、現在懸念していることを反省の意も込めて共有しようかと思います。交換留学1ヶ月目のリアルな感想です。

第一に、現地学生との交流。
フィリピン大学は総合国立大学であり、学生の99%ぐらいはフィリピン人だと思います。そこまで留学生は多くなく、取っている授業の3/5は僕だけが留学生のクラスです。しかし圧倒的マイノリティな環境でびびってしまい、なかなか話しかける事が出来ずに悔しい思いをした時もありました。しかしTomo-KaiやBuddy System、留学生の輪によって、何とか現地学生と関わる機会を創出する事が出来そうです。

第二に、英語力の向上。
今まで100%英語の環境に居たことがなかったので、最初のうちはガンガン英語が使えると思って成長を感じていました。しかしながら、前述したようにそこまで英語話者の友達が多くなく、かといってディスカッションなどに充分についていけるレベルでは無いので、授業を通してもそこまで伸びは感じていません。若干の危機感を感じています。日常的にもっと英語を使って、自己学習も進めていこうと思います。

第三に、タスク管理。
現在5つの授業を履修していますが、どれも簡単ではなく、documentやpresentationなども度々課されます。現地学生のレベルも非常に高く、ついていくだけで精一杯な現状です。まだまだ序の口であることは重々承知ですが、日本に居た時以上にタスク管理・スケジューリングをしていく必要があるなと感じています。なぜなら、しっかり“遊ぶ”時間も抽出しなくてはいけないので。

ここまで過去を内省してきましたが、自分を褒めたいことも沢山してきました。寧ろそっちの方が全然多い。私は自尊心が比較的高いので言いますが、人生で今のところ最も勇気を出した1ヶ月だと思います。これからその勢いをもっともっと更新していきたいですね。

自尊心をコントロールすることは、人生を充実させるために最も重要なことの一つだと思っています。。。とか書いてたらまだまだ続いちゃうね。1ヶ月お疲れさまでした、おやすみなさい。

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