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白鷺城 / The White Castle

デザイナー:Israel Cendrero, Sheila Santos
アートワーク:Joan Guardiet
出版社:Devir, CMON
プレイ時間:80分
プレイ人数:1~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

白鷺城、すなわち姫路城を舞台に一族の影響力を高めていくゲームです。Devirの箱パンパンシリーズの1つ。

ゲームの骨子はダイスプレイスメントで、ダイスをマスに配置することでアクションを実行できたり、資源や勝利点が貰えます。資源はお金、ご飯、鉄、真珠の4種類。さらに色々と変換もできる万能資源の家紋があります。

ゲームは3ラウンド。各ラウンドでは3手番ずつ行います。なんとゲーム終了まで9手番しかありません

ラウンドが始まると最初に3色のダイスが振られます。それぞれ振るダイスの数はプレイヤー人数+1個。振ったダイスは目の大きい順に並べられ、メインボードにある橋に置かれます。

ダイスは両端しか取れない。つまり、各色の最大もしくは最小の目が取れる。

手番には、3色のダイスの中から1つを選ぶわけですが、取れるダイスは両端にある物だけ。つまり、一番大きい目のダイスと一番小さい目のダイスを取ることができます。小さい目のダイスを取った場合は、灯篭アクションがボーナスで付いてきます。

取ったダイスはダイス目の書かれたマスに置く事で、それに紐付くアクションが行えます。ダイスは配置する時に、マスに描かれたダイス目の値を参照します。マスに書かれた目より大きいダイスを配置すると差分だけお金が貰えて、小さいダイスを配置すると、差分だけお金を支払わないといけません

ダイスを置く場所の中には、カードによってアクションが指定される場所があります。その場合はダイスの色によって、実行できるアクションが変わります。

マスに書かれた目は『3』。ここに5のダイスを置くと、差分のボーナスで2金が付いてくる。

資源や勝利点が貰えるマスはそのまま書いてある分量の資源が貰えます。資源ではありませんが、鳥アイコンもあり、こちらは手番順トラックを進める効果があります。手番順トラックは各ラウンド開始時に参照され、進んでいる順に手番が行われます。さらに、ゲーム終了時に進めた場所による得点が入ります。

手前にあるのが、手番順トラック。各ラウンドの開始時に進んでいる順で手番が行われる。

それ以外に城や庭、訓練場に個人ボード上のワーカーを配置するアクションがあります。それぞれ、城にワーカーを置くには真珠を、庭に置く場合はご飯、そして訓練場に置くには鉄を支払う必要があります。

城は門→1階→2階→天守閣と言った具合にワーカーを進めていきます。アクションを打つ時に真珠を支払う事でワーカーを進める事ができます。

ピラミッド型の城。天守閣まで到達すると灯篭アクション+αが早取りで実行できる。

ワーカーが1階or2階で止まったらそこに置かれたアクションカードを貰います。これは個人ボードのアクションカードと入れ換えられます。個人ボードに元々置かれていたものは裏返して灯篭アクションの一部となります。

城のどこの階層にワーカーがいるかで、ゲーム終了時に勝利点が入ります。

訓練場は置いた場所によってタイルの内容が貰える。資源だけでなく、アクションができるタイルもある。

訓練場はワーカーを送り込むと、その場所に置かれたタイルに描いてあるアクションを行います。一番コストの高い訓練場はタイルが2枚置かれていて、両方実行可能です。さらに訓練場のワーカー×城のワーカー×倍率が勝利点として入ります。

ワーカーを置いた場所の橋にダイスが残っていれば、ラウンド終了時に追加で書かれたアクションができる。

庭にワーカーを送り込むと即座に送り込んだ場所のアクションを実行することができます。さらに1ラウンド目と2ラウンド目の終了時に、ワーカーを置いた場所の直上の橋にダイスが残っていれば、もう一度アクションを実行することができます。庭に置かれたワーカーもゲーム終了時に勝利点が入ります。

個人ボードにダイスを置くとその列のアクションができる。ワーカーが派遣されていると資源が増える。

個人ボードにもダイスを配置する場所があります。ここに置くと、置いた列のアクションカードの内容が実行されます。さらにワーカーが派遣されていると資源がボーナスとして貰えます。

さらに個人ボードの下部には灯篭アクションを実行することで貰える資源などが示されています。城にワーカーが送られる事でアクションカードが書き変わると、ここにカードが追加されていき、貰えるものも増えていきます。

ゲーム終了時に、得点となるのは主にメインボードに配置されたワーカーと手番順トラックの進み具合による得点です。

■遊んだ感想

えっ!?もう、終わりなの?嘘でしょ!?って言いたくなるゲーム。

メインアクションがたったの9回しかできないと言う非常にコンパクトなダイスプレイスメントです。個人ボードやメインボードに色々な要素がモリモリになっていますが、やれることは資源を取るかワーカーを配置するかのほぼ2択です。

手番数が少ないゲームではフリーアクションを駆使して実質的な手番数を増やしたり、エンジンを構築してコンボにより一手を強化していく事がありますが、このゲームは多少そういった要素はあれど、ほぼ9手番で何とかしていく感じです。

なので、個人ボードのワーカーも思ったほど出ていかないし、手番順トラックの得点もMAXにするのは、ホントにできるの!?と疑ってしまいました。

ラウンドマーカーの存在感がすごい。

90分クラスのゲームですが、やりきれない事が多過ぎて、毎回試行錯誤しながら遊べそうな気がするので、比較的リプレイ性の高いゲームじゃないかなと思います。


ルールの複雑さ  :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆

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