PiyoMz

現役老害会社員、元エンジニアです

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読後感 伊坂幸太郎『マリアビートル』

伊坂幸太郎さんの小説をとにかく読んで読後感を書いています。 三作目は殺し屋シリーズの第二弾「マリアビートル」(天道虫)です。 この作品の前半はコメディ要素が少々強めで軽快なテンポでストーリーが進みます、中盤から後半にかけてストーリー展開が落ち着いてきて舞台と役者が揃った後(何人かは前半で退場していますが)どのような結末を迎えるのかを予想しながら読むことができる、まさにミステリ・推理小説でした。 ブラッド・ピット主演のハリウッド映画「BULLET TRAIN」(直訳すると弾

    • 読後感 伊坂幸太郎『グラスホッパー』

      さて、前回とても不純な動機で始めました『伊坂幸太郎さんを全部読む』、二作目は「殺し屋」シリーズ三部作(2023/9/21に四作目の「777」が上梓されるので今後は四部作か)の一番目にあたる「グラスホッパー」です。 伊坂さんの小説を読むのはまだ二作目なので、作者の作風、世界観、作品テーマの置き場所などはあまり掴めていませんが、文体は堅すぎず、柔らかすぎず、平易で目に入りやすい言葉を使っているので物語に簡単に入り込めるのが嬉しいです。 そして、今回の読後感はこの作品で心に残っ

      • 読後感 伊坂幸太郎 『終末のフール』

        僕は、あまり人に勧められて読む本を決めるタイプではないのですが、勧めてくれた人が「どんな小説が好きなのか」知りたいという多分に不純な動機も手伝って読んでみました。 ショートストーリーの八部構成でかつ全部がそれぞれに関係する面を持つというなかなかに凝った構成です。各ストーリーは独立した物語として完結していますが、風景として前後のストーリーの展開過程が第三者の視点として見えてくるのは、「同時進行している時間」を物語るうえでなかなかに面白い取組みの作品でした。 実際に読み進めて

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