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Designship2022 CM動画制作後記

こんにちは。株式会社Relicでデザイナーをしているninoです。
弊社は先月開催されたデザインカンファレンスDesignship 2022にシルバースポンサーとして協賛しました。

セッションの間で流れる15秒のCM枠をいただき動画を制作したので、その過程を記します。

完成したCM

出来上がったCMがこちら

「デザイナー」という文字が「表現者」を構築し、さらに「表現者」が「挑戦者」へと変化、ラストは「挑戦者」の中にも「DESIGNER」が隠されています。

テーマ

動画を制作するに当たり、有志でテーマやアイデアを出し合いました。

デザイナーこそ「表現者」であり、「挑戦者」である
・起業家だけが「挑戦者」ではない
・デザイナーによる新規事業開発やイノベーション創出への挑戦ができる唯一無二のプラットフォームこそRelicである
・独創的に、共創
反骨精神
・パンキッシュ

絵コンテ

15秒という限られた時間を念頭に置きつつ、iPadでそれっぽい絵コンテを複数描いてみました。

今見ると左の案の「はぐれデザイナ」というワードがヤバい。

デザイナーの採用活動も兼ねていたので、左のようにRPGゲームチックで仲間になろう的な案も。最終的には工数やスタイリッシュなイメージも鑑みて右のタイポグラフィ案になりました。
まず「DESIGNER」という文字で無理やり「挑戦者」を構成して、次に「表現者」を「デザイナー」から作り、あとは間をうまいことごにょごにょしようと。

イメージしたもの

あくまで「雰囲気を」ですが、モード学園のCMをイメージしました。

僕が覚えているものだと、木村カエラさんやPUFFY、Superflyやサカナクションなどのロックな楽曲が使用されていて、最後に尖ったメッセージがバンと出てくる。すごく印象に残っていたので、そのような感じを目指しました。

表現方法

注意したこと

展開としては基本的にタイポグラフィが変化していくだけなので、単調にならないよう心がけました。

ズームイン・ズームアウト

静止状態をつくらず、じんわりズームインかズームアウトさせて動いている感を出し続けます。

拡大縮小しながら移動させる

色の反転

文字が揃ったキメのタイミングで背景と文字色を変えます。飽きられないように。

背景色をこまめに変化させる

パスのトリミング

うにょうにょ線が出てきて文字を形成するあたりは「パスのトリミング」で表現。パスなので、開始点と終了点にキーフレームを打てば描いてくれます。

書き順を極端に逸脱しないように

グリッチノイズ

みんな大好き便利でかっこいいグリッチノイズ。砂嵐のようなあれです。
今回は画面に統一感を出すため色ズレさせずに使用しました。

フラクタルノイズ(ブロック状)

ライトリークス

淡い光が差し込んだようなエフェクトです。最後の最後で登場しますが、
作ってはみたものの炎のゆらめきのようになりました。
が、テーマに沿っていたので気にせず採用!

これもフラクタルノイズ(ソフトリニア)

レビューと修正

タイポグラフィの再考

ひとまず完成したら展開し、フィードバックを受けて修正していきます。
まずはタイポグラフィ。
デザインされた文字とはいえ、やはり可読性は重要です。自分は見慣れていて正常に判断しにくいので、一般的な目で理解できるかどうかが大事。

「挑」の読みにくさを修正

表示時間の調整

当初は「挑戦者」が消えたあとにキャッチコピーが単体で現れ、しかも15秒という時間の中で1秒ちょっとしか表示できず、メッセージを読むのが少し難ありでした。

とは言え詰められるスキマはすべて詰めていたので、どうしたものか。。

なので、完成版のようにあえて重ねて表示し、この問題をクリアしました。

重ねたらむしろ上手くハマった。

サウンド制作

ちなみに僭越ながら、CMの楽曲も自身で制作・録音しました。メリットとしては、動画にテンポを合わせられる、イメージに合う音楽を探す時間が省ける・著作権を気にしなくていい、といった点があります。デメリットとしては、個人の趣味がかなり反映されます!!

曲のイメージは、AC/DCっぽく(程遠いですが。。)
反骨精神

Pro Toolsを使用

おわりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
レビューは大事です。狭まった自分の視野を広げてもらうと、さらに良いものに仕上がります。
ぜひRelicで一緒にデザインしましょう!

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