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新しい習慣と白シャツの話

最近は休みの日には朝食を作るようにしている。


朝食といっても大したものではない。
おかずは目玉焼きにハムを焼いたもの、そして味のりを巻いて米を食す。


普段は時間の都合上トーストとコーヒーなのだが、朝食に米を食べるというのはなんとも気持ちがいい。朝から米なんて食えねぇよ、とおよそ30年ぐらい豪語してきたのだが、最近になってそれが覆された。朝から米を食うと午前中の集中力がすこぶるいい。

朝起きて、米を炊く。米が炊き上がるまでの時間を利用して歯を磨く。リビングの窓を開け放して外気を取り入れる。ベンチ椅子に寝転び背筋を伸ばす。なんやかんやしていたら米が炊き上がるまであと3分。フライパンを火にかけ卵を落とす。目玉焼きが完成してハムを焼く。寝起きでは食欲がなかったものの、朝食が出来上がる頃には腹ペコになっている。もう少し炊けばよかったなと思う。

食べ終わるとコーヒーを飲み、BGMをかけながら食器を洗う。なんとも優雅だ。映画のワンシーンに持ってこれそうなほど洒落ている。


最近調子がいい。そこにはまた別の理由がある。それは一日の中で一つルールを設けたところにある。

そのルールとは不要な情報を遮断するということだ。スマホをひらけば情報が溢れかえっている。知りたいこととは別の広告が流れ、SNSはネガティブな言葉が飛び交う。ちょっとそれが苦しい。情報を収集しなければと思っていたのだが、よく考えれば受け取っていた情報は不要なものばかりだった。名前も知らない芸能人が結婚したり、ある事件に対しての考察をある芸能人が言及したり、なんの得にもならない事ばかりだ。

世間のニュースを少しぐらいは知っておいた方がいいという意見もあるかもしれない。それにしてもその情報を四六時中受け取る必要はない。時間を決めてこの時間は世間の情報を集めると時間を区切った方がいい。それに本当に大きなニュースならおのずと耳に入ってくるものだ。


そんなわけで不要な情報を遮断して、調べごとがしたいときや必要な時にスマホを触るようにしている。するとなんだか頭の中がクリアになった気がしている。そして今までは暇な時間をスマホに充てていたのだが、それをしなくなったため意味のある行動を心がけるようになった。やるべきことのネタを考えたり、本を読んだり。

なんだかそういう習慣を身につけていけばもう少し成長できそうな気がしている。



先日、大きなおできがオケツに居座っていた。座るのも億劫で、歩くときも刺激を感じるほどだった。これはいかんということで軟膏を塗ったら一発で治った。今はかさぶたができて、生活する上でなんの支障もない。こうなりゃ、僕には怖いものは何もない。時々鼻毛が顔を出しているが、今朝はそいつもやっつけた。
今日は気分揚々と図書館に来て朝から随分と捗っている。


外は快晴で、気温は少し落ち着いている。服装はティーシャツから七部の白シャツへと移行した。夏も終わりである。

ただここで問題である。
今日着ている白シャツは少し生地が薄い。
澄ました顔でこうして文章を綴っているのだが乳首が透けていないか少し心配だ。

しかし恥ずかしそうにしていたら、「見て、あの人乳首透けているよ!」と言われかねない。
だから堂々としながら平然な顔で透けているかもしれない乳首を恥じることなくパソコンに向き合っている。
ただ後ろがノーガードだ。誰かにこんな文章を後ろから覗き込まれた日にはもうこの図書館には来れない。
そんなスリルと戦っている夏の終わりだ。

蝉はもう鳴いていない。

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