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夏の終わりを感じた時に食べるもの

食材を買いに妻とスーパーへ行った。
雨が降るものだから今日はいつもと違う屋根付きの駐車場があるスーパーに行った。店に入ると一番最初に目に飛び込んだのが野菜売り場だった。
その一角には「この中のお好きなもの3点で280円です」という表記がされている。

白菜とかしめじとか数種類の野菜が並べられていた。
白菜があるなら鍋できそうやな、と呟いたらじゃあ今日の夜ご飯は鍋にしようということになった。まだ8月だが今日は雨が降って少し肌寒い。8月に鍋なんておかしな話だけれど、夏の終わりを感じた日に鍋を食べるという風習があっても面白いなと思った。
夏にお別れをしてこれから気温が下がる秋、冬を乗り越えるために夏の終わりに食べる鍋、これがトレンドになったら面白い。

トレンドなんて曖昧で、美容になんちゃら水が良いとされれば大したエビデンスもないのにバカ売れしたりする。そんな風に世間を騙しにかけれたら最高に面白いなと思う。

ホワイトデーがバレンタインのお返しなんて文化はケーキ屋さんが始めたもので土用の丑の日にうなぎを食べようと言い出したのはうなぎ屋さんだ。「う」がつく食べ物だからうなぎを食べるべきなんだといったことらしい。
なんだかむちゃくちゃだがこの文化が定着して、丑の日は少々無理をしてうなぎを買っている僕がいる。

なので夏の終わりを感じたら鍋を食べよう。そしたら鍋業界(鍋業界というものがあるのかは知らないが)が大いに盛り上がる。


鍋は好きだ。美味しいし、何よりも自宅で食べる鍋はコストがいい。

家計は全て妻に任せっきりだが、それでも多少の意識はしている。無駄な買い物はさけ、節約すべきところは節約しようといったところだ。

結婚をしてからお小遣い制になった。独身時代は食費、必要経費、交際費と自分でやりくりしていたのだが、これがなかなかのストレスであり結婚を機に小遣い制を導入することにより諸々のストレスから解放された。

小遣いは主に交際費に使うことが多い。いわゆる飲み代だ。全部使い切ってしまおうとも衣食住には困らないため、特に節約することなく使っていた。だがしかしここにきて、小遣いといえども節約をしてある程度のへそくりもしてみようかなと思ってきた。理由は簡単で何かほしいものとか、遊びたいことがあった時、金銭の有無で行動が制限されるのが嫌だからだ。ある程度の余剰資金は確保しておきたい。

そこで小遣いをもらったらへそくりをしようと思う。

へそくりの隠し場所といえばどこだろうか。トイレのタンクの中に隠す人もいるだろうが、なんだか汚いし、どうせなら風水的に良しとされる方がいい。

調べてみたところ、静かで清潔なところが良いらしい。そしてお金を黄色い封筒に入れたら尚いいとのこと。
しかし、我が家には黄色い封筒などあっただろうか。へそくりのためにわざわざ黄色の封筒を買うのもなんだかなと思う。
黄色の封筒を買うという支出をすることになる。いや、もちろんたかが封筒を買うのにケチるのもなんだかなと思うのだが黄色の封筒って他に使い道がない。バラ売りで売っていたら迷わず買うが、きっと封筒は30枚入りとかだろう。
へそくりを30個もしていたらとうとう隠し場所に困ってしまう。エバーノートに隠し場所をメモらなければなくなってしまう。

そんなことを考えていたらそろそろ鍋が出来上がる時間になってきた。


夏の終わりを感じた時に食べる鍋、悪くないと思う。

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