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魔法のフレーズと観葉植物

睡眠には勝てない。


空腹や購買の我慢ていうのは多少ならできる。それにかかるストレスには対応できる。しかしこれが睡眠であれば勝てない。

たまに遊ぶためならいくらでも睡眠を削れるなんて人がいる。デザートは別腹みたいな感覚だろうか。僕にはその気持ちがわからない。眠たいときは寝たい。そもそも「遊び」の価値が低いのかもしれない。


そんなわけで眠くなったら寝ている。昼に眠たくなれば昼寝をするし、運転中に眠たくなれば休憩をして仮眠をとる。それが5分でも10分でも目をつぶればかなりスッキリとする。15~20分の睡眠は2~3時間の睡眠と同様の効果があるとも言われている。パワーナップというやつだ。でも最近の研究では1時間半ほど寝たほうがいいとかなんとかという話も聞く。「最近の研究では」なんて都合のいい言葉だ。


そして今、僕はどういう状態かというとやはり寝起きだ。十分な昼寝をした上でこうして文章を綴っている。何か書きたいことがあったかというとそうでもない。特段用もないままツラツラと書いている。

暇人かと言われればそうなのだが、書かないよりはマシだと思っている。何かをしないよりはしたほうがいい。
なぜなら何かをするということは目に見えて多少なりともの成果が視認化されるということだ。これが筋トレだったら成果が見えにくい。腕立て伏せを20回する以前と以後じゃ違いがわからない。でもこうして文章であれば文字として視認できるから多少の達成感がある。だからといってもちろん筋トレをディスるつもりもない。



成長というのは成熟すればするほど成長が視認されにくい。



リビングにパキラがある。
パキラとはご存知の方も多いと思うが観葉植物だ。

引越しのお祝いにいただいた小さなパキラ。

引越しの際、リビングには他の観葉植物を置くつもりだった。そう思った矢先にもらったパキラだ。ありがたいことなのだが、毎日どの観葉植物を買おうかなとネットを睨めっこをしていた僕には少し勘に触る贈り物だった。

欲しい観葉植物が他にあったのだが、リビングが植物だらけになるのを防ぐため泣く泣くパキラで我慢することにした。まぁパキラ自体に罪はないのだから。


小さな鉢に入っているパキラなのだが、リビングの窓際ですくすくと成長している。気づけば新緑の葉が伸びているということがしょっちゅうある。目に見えて生命の成長がわかるというのはとてもたくましい。
当たり前なのだが僕なんて身長はここ10年ぐらいまるで変わっていない。



そして今知ったのだが、パキラは風水的にとても良いとされているらしい。ただそこに居るだけで運気を上げてくれるなんてこれまた僕には敵わない効力を持っている。ただそこに居るだけで周囲を明るくするような人間とはほど遠い所にいるような人間が僕だ。それでも全然構わないと思っていたが、陽の光を浴びてすくすくと成長するパキラを見て少し嫉妬している。成長意欲は僕にだってある。


小さなパキラを育てているがどうやら育ててもらっているのはこちらかもしれない。植物に話しかけると良いと聞く。たまには話しかけてみようか。かける言葉は「いつもありがとう」が良いだろうか?感謝の言葉は魔法のフレーズだと思っている。


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