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木の下を、簡素な身なりをした子供達が走り回っている。声は聞こえず、顔もぼんやりとしか見え…
広い空は直線で囲われた その線から出れば自由になれると思った さらに向こうにより大きな線が…
鮮やかに咲く真っ赤な花は 何を養分にしているのか 何を代償に捧げたのか 数多の目を惹くが彼…
葉脈はあなただけのか細い裏道 年輪は生き抜いた証 表面の傷跡は行き止まりの袋小路 幹は見通…
肉眼とカメラのレンズ。 俺が見たものと、カメラで撮ったものはどことなく違う。 俺が見落と…
果てなき空の高みに昇る 果てなき海の底に降る そこには何があるのだろうか 窒息しそうな見通…
朧月夜 2023/02/06 空の低いところに浮かぶ まん丸な黄色が朧に隠れている 確かにそこに存在しているのに 見えているのに 見えていない未来に似ている ぼおう と 灯る不安 その弱い篝火を持って夜道を歩こう 物語は先を知らないから頁をめくりたくなる 嘘臭い未来予知なんていらない 絶対の運命があるとしたら俺の生は揺らぐ 一度だけ一気読みして終わる物語だ 知識と体験は違う 本をめくる指先より 現実は 心動き手は震える 俺がこれからめくる時の頁は 一度き