Androidアプリの管理ツール「Google Play Console」で待望の機能アップデートがあったので共有します📝

アップデート1:  キーワードごとの流入が見れるように👍

PV、DL数、有料コンテンツの購入者数などがキーワード単位で把握できるようになりました。　この結果、「DL率が高いワード」「課金に貢献しているワード」「流入はしてるけどDLには繋がっていないワード」などがわかるようになりました。

前提：ASO(アプリのSEO)における長きにわたる課題

WebでSEO施策を行う上で欠かせない「Google Search Console」の「検索アナリティクス機能」にあたるものが、アプリの世界にはありませんでした。

なので、ASO対策をして狙ったキーワードでストアの検索ランキングで上位になったとしても、そのキーワード経由で１日にどれくらいインストールがあったかはブラックボックスでした。

極端な話、検索順位が１位の"A"というキーワードよりも30位の"B"というキーワードのほうがDL数に貢献していた、という可能性もあったわけです。

その課題が今回の機能アップデートで解決されます。まだあまり話題にはなっていませんが、これはアプリマーケティングの歴史においてもかなり大きな変更だと思います！

アップデート2: 検索流入とそれ以外(カテゴリランキングやフィーチャーなど)からの流入を分けて見ることができるように🔍

このアップデートにより、ストア流入の増減の要因をより正確に把握できるようになりました！ 

これでもう「DL数上がってるのは、おたくのASO支援の成果じゃなくてウチのアプリがフィーチャーされたからでしょ？」という突っ込みを受けずに済みます...(※今まではオーガニック流入とそれ以外が切り分けられていなかったので、我々ASOコンサルティングをする側からすると支援の成果に疑問を投げかけられる一因となっていたのです）

検索流入とそれ以外の実データを見ることで「予想以上にオーガニックからのDL数が少ない...」とショックを受けているマーケターもちらほらみかけました。

以下Android Developers Blogの記事からの引用です。

"Until recently, this traffic has been bundled together with no breakdown of data into user behavior. With our latest updates we have changed this by introducing new and exclusive acquisition insights to the Google Play Console. These enable you to understand what people in the Play Store do to discover your app or game. They reveal how many people discover your app through exploring the store, and how many search to find your app, and even the search terms they use!"

海外では今年の1月くらいから一部のアプリデベロッパー向けにクローズドβテストが行われていたと聞いていたため若干「遅かったな～」とも思っていますが、アプリマーケター待望の機能がようやくパブリックオープンになって嬉しい限りです！

ASA(Apple Search Ads)といい、検索最適化に関するトピックは引き続きホットですね🔥　

ぜひ自社アプリのコンソール画面も覗いてみてください！👀

(2020年6月 追記)

AndroidではなくiOSの話ですが、WWDC2020で発表されたIDFAのオプトイン化というビッグな仕様変更を受けてアプリマーケターがやるべきことを書きました。

▼参考記事/tweet

・https://android-developers.googleblog.com/2018/08/new-organic-acquisition-insights-now.html
・https://twitter.com/Thomasbcn/status/1033267155217907713
・https://asostack.com/aso-earthquake-google-play-update-reveals-keyword-installs-to-developers-f5cf2e384eb3