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摂食障がいの克服133【その人の存在】

 おはようございます。

 父方・母方の祖母共に、94才まで生きてくれて、離れて暮らしていながらたくさんの想い出(会話)が今も残っています。
 父方の祖母が亡くなったのは、3年前。私の親友と同じ月に亡くなりました。

 祖母が亡くなった時期、コロナの問題が深刻で、なかなか会いに行けなかったんです。危篤状態になり、面会が許されました。
 私は実はそのころお仕事を休んでいましたので、ラッキーにも3度会いにいけた。最初『わからん』って私の顔みてた祖母がぱあーって笑顔になって、『NAか?』って。その後息子を連れていったときには『○○ちゃんか?』ってもうものすごい笑顔で。

 私の幸せの大半は息子に結び付きますけど、その時、ああ、産んでよかったなあ、って感じました。祖母のあの笑顔。

 祖母は、11歳上のだんなさんを、わりと早く亡くしました。(祖母が60代のころ)余談ですが、19歳です、お嫁さんになったのは。戦後間もなく・・そんな時代ですね。わりと祖父は亭主関白だと聞いたようなきがするのと、祖父が亡くなる前は祖母も大変だった。けれど、祖母が80代を超えたころかなあ、私の顔をみるたびに、『お父さんのところにいきたい。』って言うようになってました。

 私としては長生きしてほしいし、私の父も、お母さんには100まで生きてほしいと言っていた。

 祖母が危ないとなって、その3度会いに行った際に、にこって笑って『大丈夫、大丈夫』って言うんです。思い出すんですよね。大丈夫。もうたくさん生きたから。待っている人がいるから。充分、愛されたから。

 逆に言うと、寿命まで生きるということの大切さ、尊さ。
 
 矛盾しているようですが、最近私も大丈夫、って思い始めてしまって。
 毎晩眠っていると、祖父母が近くにいると感じ、親友がいたり、一生懸命仮に生きた先にそういう世界があることは、怖いことじゃない。

 けれど、寿命まで懸命に生きようとも思いますけれどね。
 純資産3000万円のアッパーマス層目指したいし、ピースボートにも乗ってみたいし。もしも、生きるのであれば、したいこと。ちょっと逆になっていますけど。

 浅田次郎さんの『プリズンホテル』という小説があります。
 極道の人たちが経営するホテルなのですが、(10代のころ読んだのでまたはっきりと覚えていないけれど)わりと覚えていることばがあって。
 『死んでもいい』と生きることと
 『死にたい』では、天と地の差がある。

 ということ。私は自分の終活をほぼ終えて(断捨離ですね、持ち物が少ない)資産も毎日計算しており、ややこしくないようにしていますけれど、どれだけ辛くても自分を恥じても、寿命までは生きるということ。また生きる努力をするということ。いつ何があるかわからない世の中ですが、何とかやり過ごすということ。あの摂食障がいを乗り越えたんだから。

 前をむいたり、今日この瞬間真っ暗闇で辛かったりするけれど、基本的には続いていく道を信じているということです。

 息子が3歳ぐらいかなあ、母方の祖父が87(だったと思います)でなくなりました。息子に聞かれた。『ねえ、ひいおじいちゃんは死んじゃったの』『○○(むすこの名前)は、ひいおじいちゃんとのこと、覚えてるでしょ。それってね。人は誰かの心の中で生きてるんだよ』

 きれいごとを書きたいわけじゃなくて、最近こんな私でもなんで生きてるんだろうって思うと、そういう祖父母からの教えというか、次世代に伝えるというか、それだけでも、できたらいいんじゃないかな、と。

 父方の祖父が教えてくれた。頭のとがったお墓は戦士した方のお墓。
 母方の祖父が教えてくれた。この小さな石のお墓は昔大酒のみで離縁された女のお墓。

 苦しいとそれをありがたいとは思えないけれど、生きてるってことは、普通じゃなくて、それだけで本来は素敵なことなんですよね。

 昔、『神様もう少しだけ』という深田恭子さんのドラマが大好きだった。
 『ケイゴを好きでないと生きていけない』
 『私、今好きな人がいるんですけど、・・空が青いなとか、初めて生きてるんだなって思えた』(だったかな・・すみません、私の記憶です)

 とはいえ、生きるということは苦しい。
 寂しいと苦しい。

 けれども、だからノートとかこういう場所があるんじゃないかなあと思って。私はとっても救われています。

 昨日、親友のご家族から連絡頂いたんです。
 私が数日前に連絡したからですが・・・。
 子どもちゃんたちが、今も元気に過ごされているって。
 親友がご主人を幸せにして、その子供たちが、生き生きといきている。
 
 だから私も何にもできないけれど、しばらく生きて、しばらくできる努力をして、世間や小さな周りの世界と関わっていこう、そう思います。

 もちろん、このノートの世界で繋がれた皆様との出会いがすごく幸せです。
 

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