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碑文【荒技 毎週ショートショートnote表裏_8・シロクマ文芸部_4/創作】

小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、木曜日に出る。

そして、今回のお題は、「平和とは」から始まる、小説、詩歌、エッセイということで。

あとは、たらはかにさんからのお題を、今日は朝から待っていたのである。だいたい、いつもは11時くらいから12時頃に出ているが……。


今日は、たらはかにさんからお題が出ないんじゃないかと焦った。

だが、さすが、たらはかにさん。ちゃんと出てきた。良かった。

表のお題が「最後のマスカラ」で。裏のお題が「サイコの鶏唐」ということだ。

お2人とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって、お題を出すだけでも、大変だと思うのである。

ほんとうに、ありがたい限りだ。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のテーマ、3ついっぺんに書くなんて、お二方に対して、だいぶ失礼なんじゃないかな。



うむ。むしろ、勿体ないのだろう。これだけお題を盛り込むから、特に、たらはかにさんの裏表両方を入れてしまうので、タイトルが全く自分勝手なタイトルをつけるしかなくなってしまうのだ。


だが。私のサイクルは、日曜日が創作の日と決めている。だから、お題に対する物語も書きたい、参加したい。小牧幸助さんのシロクマ文芸部も、たらはかにさんの毎週ショートショートも。そして更に、自分の決めたサイクルも、できる限り守りつついきたい。そして、実力的に、一日に複数作書き上げる力量など無い。だから、昼からお題3つををすべて入れ込んだ荒技で、どうにか書き上げるしかないのだ。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

まるで悪ガキ、駄々っ子だな。



うむ。まさに。



そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

もう、家族からのお題は、書かないの?


いや。それは、今、検討中で。実は、次のお題を、もう、もらっている。

まあ、夏休みに入ったら、少し考えよう。


さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「碑文」約410字を、どうぞ。


☆         ☆         ☆

平和とは誰かに守られるものではなく。

誰もが最優先に守るべきものである。




これは、りょうが尊敬してやまぬ、ある伝説のエージェントの言葉である。






あおいは国家の超秘匿任務に就き、ある大国の大統領の料理スタッフに潜入した。

疑似病理を顕著に引き起こす特殊薬品を鶏唐揚げに仕込み、食べさせることに成功。大統領は突如、余命を告げられた。


今まさに、目障めざわりな隣国をひねり潰そうと極秘裏に核のボタンに手を伸ばそうとした矢先に。






彼は冷静さを取り戻し。侵略よりも内政を固めるべきと判断。全戦力を撤退、和睦。第三次世界大戦の火種は、ひとまず消し去られた。






葵は地味な性格だったが。彼の国では知的で派手な絶世の美女でのし上がったという。


だが。任務完了直後に帰国、退任。壮絶な闘病生活の末、広島平和記念日に永眠。今は山県やまがた郡の田舎町で静かに眠っている。







葵の墓碑には、あの言葉が刻まれている。


8月6日。涼は、遠い空から西に向かい祈るのである。



過ちは繰り返さぬと、心に誓い。

☆         ☆         ☆



■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。

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