とうとう少しトレーニングをするために立ち上がった私だが、リングフィットアドベンチャーを開梱するところまではいったものの、それをテレビにどう繋ぐのかがよく分からなくて。

でも、原理的には、本体のSwitchにはTypeCの出力インタフェースがあり、そこから音声と画像の信号が出ているはずで。テレビにはHDMIの入力インタフェースがあるので、その変換ケーブルがその中にあれば良いのだと解釈した。

Switchは、もともと長男が持っていて。それをテレビに繋げるための任天堂純正のドックというオプションセットがあるはずだったが、長男の引越からこの方、ほぼほぼ片付けていなかったので見つからなかった。

ならばと、ネットで調べ、電気屋さんに買いに行ったのだ。そして、あるケーブルを購入し、テレビに繋いでみた。

何とか画像は映った。だが、どうしても音声が出ない。

そして、家内に言われてしまったのである。

コジくんはね、そういう不手際が多いのよ。

心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

なんも言えねぇ。

……。

一応、こういう家電みたいなものの映像や音声のことについては熟知しているつもりだった。

だが、何も言い返せなかった。

タジタジとしているあいだに、この秋まで長男がいた部屋からあるものを持ってきた。

Switchのオプション品、ドックだ。

はい、これっ！

心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

なんだ。持ってるならば、最初から出してよ〜。

立ち去ろうとしていた家内が、キリッと踵きびすを返してこちらを睨みつけ、言い放った。

今、たった今、探して持ってきてあげたんだからねっ！

……。

ドックのお陰で、音声も出て、快適なゲーム環境のもと、リングフィットアドベンチャーをやることが、ようやく出来ている。

そんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑っていた。

あれからなるべく、私は、自主トレ(注1)を申し出ることにしている。

マッサージをすると、家内は上機嫌になる。

家内が上機嫌だと、我が家は平和である。





だから。





これで、いいのだ。

(注1)私は、家内のマッサージを、よくする。家内に促されずに、自らの申し出で家内のマッサージをすることを、自主トレと、勝手に呼んでいる。

■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。