道ばたで見つけたパン【ショートショートnote_86/創作】
家内が私を追及するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、次女に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
それでは、本編にまいりましょう。
次女のお題から。本編、「道ばたで見つけたパン」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
ゴンは、とにかく走った。ルリのいる村を目指して。
3年前、婚約者のルリが、急に倒れて。目覚めなくなった。
片時もルリのことを忘れることは無かったが、遠征ばかりで。少なくとも必ず、誕生日には、一日、そばで語りかけることを忘れなかった。
いつもは2週間かけて歩く。だが今回は、僅か1週間しかない。
走り続けたゴンは、とうとう倒れた。空腹と喉の渇きで、幻を見た。道ばたにパンを見つけた。
思い切って口の中に入れた。
パンの中身は、水分一杯のバナナゼリーが入っていて。まるで、持久走の給水パンのようだった。
しばらく休憩すると。力が漲ってきて、また立ち上がり、走り続けた。
何度となく倒れ、そのたびにパンを見つけ、また起き上がり。7日間走り続けた。
ついに、ゴンはルリのもとに辿り着いた。
道中の話をルリに聞かせた。
夜、ルリが目覚めたのだ。そして、言った。
ゴン、お帰りなさい。
すべては、神のお導きだろう。2人はその後、末永く、仲良く暮らしたという。
☆ ☆ ☆
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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