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2019年2月の記事一覧

芸術と詩の詰まった漫画 『ブルーピリオド』

昨年読んで、もっとも面白いと感じた作品が『ブルーピリオド』でした。 これまでデザイナーさんたちと仕事をしたり、芸大出身の友人はいたものの、彼らのバックグラウンドを知る機会がありませんでした。 ブルーピリオドでは、芸術大学を目指す学生の受験にスポットライトをあて、その過酷さや心境を、まるで詩のような言葉で紡いでいきます。 芸大受験の難しさとは一般的な大学入試を受けていると、旧帝大の難しさ、早慶やMARCHはこのくらいで、どのような特徴があって...と理解できていたのですが

『野の医者は笑う』を読んでおもう、心の治療

こんなブログを目にしました。 起業家のメンタル問題に立ち向かう技術 ・イチロー選手でもメンタルに問題を抱えることはある・起業家は心の問題に備える必要があり、問題を抱えてしまったら克服する必要がある・根性論ではなく「技術」で克服しよう・私なりの「備える技術」「克服する技術」を紹介 - 早めにまわりに打ち明ける - まだ元気があるうちに仮説検証を繰り返して原因を探る - 大丈夫と宣言する 期待とプレッシャーありがたいことに、会社で色々とお願いされることが増え、 自分の一歩

SFファンタジー『イムリ』に見る心の行方

『イムリ』という漫画をご存知でしょうか。 2006年から始まり、2009年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞。今なお続いている大作です。 小学生のときハリーポッターに出会って以来、初めてほぼ徹夜するくらいのめり込んで読んでしまった漫画でもあります。 ちなみに、Amazonの紹介文を読んでも、全く理解できません← が、ぜひ我慢して読み始めると、鬱蒼としたジャングルを抜けたような爽快感と壮大な展開が広がっています笑 惑星マージの支配種族「カーマ」は、精神を

『聖の青春』

昨日「病院にいる子供たちに本を読み聞かせたい」という話を聞いて、 走馬灯の様に頭に浮かんだのが『聖の青春』でした。 (これを書くいまも、胸が熱くなる。。) 2017年、この本に出会えてよかったと心の底から感じられた書籍で、 『3月のライオン』にもモチーフが登場しますし、映画化もされています。 主人公 将棋棋士・村山聖幼少期に「ネフローゼ症候群」という病にかかり、以来ずっと病院の院内学級に通い、時には同じ入院している友達が亡くなる場面も見ていた村山。 そんな苦しい時期・場

『マチネの終わりに』を読んで

分人主義という考え方以前、『私とは何か 「個人」から「分人」へ』という本を読んだことがありました。 現代は、仕事や家庭、パートナー、SNSなど様々な場が存在しており、「本当の自分」という一個人では完結しえない。 「本当の自分」が場ごとにキャラを変えているという捉え方でなく、 個人をより小さな単位に分けた”分人”という考え方がしっくりくるのではないか。というもの。 ※ 読書メーターに色々な読者の感想があるので参考になります。 私たちは、確固とした自我のある「本当の自

2018年読んだ本ベスト 10冊

2019年も、すでに1ヶ月立ってしまいましたが、昨年の読んだ本のメモ。 計110冊ほど、雑多に読み漁っていました。本の虫と見るか、時間ありすぎと見るか...笑 中でも、面白かった本を紹介します。 また、幅を広げてみたいので、何かおすすめあったら教えてください! (ちなみに漫画も読むので、漫画のオススメもお待ちしてます…!!) — 10)勝つ人水泳から相撲まで、様々なスポーツのオリンピック級の選手の思考を紐解いていく本書。自分の体調や動き、成果の原因と結果を、すべて言葉で