石川狸

公務員→設計事務所→自営業。躁鬱病(双極性障害)歴15年ほど。自己診断でHSS型HSP…

石川狸

公務員→設計事務所→自営業。躁鬱病(双極性障害)歴15年ほど。自己診断でHSS型HSP【趣味】旅行、登山、キャンプ、畑、料理、DIY、小屋作り、古民家再生、路上観察、読書、ミシン。【資格】建築士、宅建士、電気工事士、FP、調理師。狸のように変幻自在、器用な生き方模索中。猫でも可。

マガジン

  • 【ソウウツ通信】【1】~【20】(最初から終わりまで)

    躁鬱人たぬきの経験をもとに、躁鬱病との付き合い方や、楽しく暮らして行くための処世術みたいなものを書いてみました。ふつうの人だって躁鬱人だって人それぞれですので、一般的な症状みたいなものを書いてみるより、一個人の経験を書いてみて、それを参考にそれぞれの楽しい暮らし方を考えるきっかけ・・・みたいになればいいなと思っています。

最近の記事

【ソウウツ通信】大団円!?で最終回・・・の巻【20】【おわり】

 前回はこれまで書いてきたお話のまとめとして、躁鬱人が重躁状態や重鬱状態にならないための幾重もの防衛線や、躁鬱人に向いている生き方というか処世術を、たぬきの経験をもとに書いてきました。  たぬきの経験をもとになので、一般的に言われている躁鬱病の症状とか「特徴まとめ」みたいな感じではないので必ずしもみんなのお役に立つとは思っていません。が、何かの参考になるのでは!?と、期待しているわけです。  そもそも、躁鬱人とひとくくりにされていますが、躁鬱人だってそれぞれ個性を持っているの

    • 【ソウウツ通信】躁鬱たぬきの処世術(まとめ)【19】

       昨日の夕方、たぬきは知人から草刈り機を借りれたので、畑の草刈りに行ってきました。昨日は5月なのにやたらと暑かったですね。  たぬきはおとといと同様、昼間は涼しい古民家で昼寝でもしてようかと思ったのですが、食糧が底を尽き掛けていたのでやむなく近所のスーパーに買い物です。  ヨーグルトとキャベツとネギを2束。肉も欲しかったけれど、この暑さでの輸送はおっくうだったのでやめました。  たぬきは薬味としてのネギが大好物なので、家に大量に常備していないと発狂します。・・・と言っても病的

      • 【ソウウツ通信】たぬきの学力と集中力と処世力【18】

         昨日はやたらと暑かった。暑かったので昼寝した。  今日も暑いみたいである。こういう時は涼しい家の中でごろごろするのが一番である。たぬきが躁状態のいきおいで買った家は古民家だから夏、涼しい。その分、冬はめちゃんこ寒いけれど。ともあれ、暑い日は家にいてやり過ごすのが吉、だ。  でもたぬきは畑をやっていて、さすがに伸びまくった雑草を見て見ぬ振りもできなくなってきた。なので日暮れぐらいの時間に草刈りに行くつもりである。  たぬきは寒い地方に住んでいるから、5月中頃までは霜が降りる危

        • 【ソウウツ通信】たぬきの自信の付け方【17】

           昨日は裏山に登ってツタを取ってきて、カゴを編んでみた。  たぬきは畑を借りている。でも、家からはあまり近くないのである。  なので、畑からの収穫物を輸送する入れ物が欲しかったのである。  例年はビニール袋に入れて輸送していたのだけれど、なにせ夏野菜ばかり作っているので、当然季節は夏。ビニール袋だと輸送している間に蒸れて鮮度がどんどん落ちていっちゃうのだ。  てことで通気性のいいカゴみたいなものを、たぬきは欲しかったのだ。でも、どうせ買うのなら作ってみるってのはどうだろうと思

        【ソウウツ通信】大団円!?で最終回・・・の巻【20】【おわり】

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        • 【ソウウツ通信】【1】~【20】(最初から終わりまで)
          20本

        記事

          【ソウウツ通信】躁鬱たぬきはトンズラ力を鍛えたい。【16】

           たぬきは昨日、お好み焼きを食べた。近所のスーパーに行ったらキャベツが100円で売っていたからだ。  家にかつお節も余っていたし、お好み焼きソースやマヨネーズもあった。  実はおとといもお好み焼きだった。多分今日もお好み焼きである。  キャベツがたくさん余っているから。  お好み焼きは簡単で大変美味しい。たぬきは関西人ではないけれど、たまにお好み焼きを食べるとハマってしまう。  たぬきはよく料理でハマることがある。同じものを永遠と食べ続けるのである。  一例を挙げると、鶏ハム

          【ソウウツ通信】躁鬱たぬきはトンズラ力を鍛えたい。【16】

          【ソウウツ通信】たぬきは虚無感とお友達になりたい【15】

           たぬきは筋肉痛である。腰も痛い。  何年も前に躁状態の勢いで買ってしまった古民家のお庭の手入れをしていたからである。  夏を前にして雑草がすごかった。とにかくすごかった。このまま夏が到来するとジャングルになってしまう。  古民家はしばらく空き家だったから、雑草たちもワイルドである。手入れされ続けていた庭と違い、ちょっと放っておくだけで野生のころを思い出して繁茂するのだ。  たぬきは当初、そんなワイルド雑草たちとの共存を選んでいた。  共存と言うより、生えてくるたびに引っこ抜

          【ソウウツ通信】たぬきは虚無感とお友達になりたい【15】

          【ソウウツ通信】鉄は冷(覚)めてから打て?【14】

           先日、借りている畑に夏野菜の苗を植えたり、種を蒔いたりした。  たぬきが住んでいるのはちょっと寒い地方なので早かった気もして、毎日霜が降りるんじゃないかと天気予報とにらめっこしていた。  じゃがいもだけは夏野菜のみんなより数週間早めに植えてしまったので、一度霜にやられてしまったが、新しい芽が出てからは霜が降りずに済んだので、すべての野菜がなんとか乗り越えられたようである。  たぬきは畑シーズンによっては鬱状態に重なり、一度も畑を訪れられないという年もあるけれど、それ以外は毎

          【ソウウツ通信】鉄は冷(覚)めてから打て?【14】

          【ソウウツ通信】たぬきの安心のハードル【13】

           躁鬱人は冬に元気がなくなり、春と共に元気がみなぎってくることが多いらしい。  躁鬱たぬきは去年の冬は特に体調を崩すことは無かった。冬になって運動しなくなり、体力はかなり落ちたけれど。  とりあえず丸1年間は双極性障害とうまく付き合えて来たつもりである。  そして、躁鬱人がみんな元気になる春になった。  たぬきは最近、重度の鬱に突入することは無かったけれど、春のせいで軽躁状態なのかもしれないと思っている。  ちょっと最近の出来事を振り返ってみよう。  先月は車中泊を含めて3泊

          【ソウウツ通信】たぬきの安心のハードル【13】

          【ソウウツ通信】やっぱりこの世は弱肉強食??【12】

           こんにちは。躁鬱たぬきです。  12回目です。  たぬきはウナギイヌ村に住む躁鬱人です。  文章力はさておいて、筆まめは自負しているのでこの【ソウウツ通信】を短期決戦で一気に書こうと思っています。【20】ぐらいでまとめには入れればいいなとおぼろげに考えています。  今朝のウナギイヌ村は霜注意報が出ていました。先日、畑に苗を植えたばかりだったので、やられていないか心配です。これを書いたら見に行ってみようと思っています。  見に行った後は相も変わらず絶賛暇期間中なので、その辺の

          【ソウウツ通信】やっぱりこの世は弱肉強食??【12】

          【ソウウツ通信】躁鬱たぬきの食い扶持の作り方【11】

           こんちは~。躁鬱たぬきは言った。  躁鬱たぬきは明日の日が変わったころ釣りに行く予定である。アジを釣りたいと思っているが、たぬきは釣りが下手なので一緒に行く人の釣果を大いに期待している。たぬきは雑食なので好き嫌いが無い。無農薬の玄米とか野菜はすごくおいしいと思うし、マクドナルドのハンバーガーもポテトチップスもうま味調味料も好きである。  そんな話はどうでも良かった。  そういったわけで現在早朝4時である。昨日の晩は早く寝て、早く起きる練習をしているのである。なぜだか知らない

          【ソウウツ通信】躁鬱たぬきの食い扶持の作り方【11】

          【ソウウツ通信】たぬきの処世術編のはじまり【10】

           こんにちは。  躁鬱たぬきは文章力は無いものの、筆まめなので【10】までやってきました。  たぬきは躁鬱病です。鬱の時はなんの興味も沸かずに寝たきりになり、これまで何度か最長で6ヶ月の寝たきり生活などをしたことがありますが、躁状態だと色々なことに興味を持ちだします。  登山は高校の時からやっていて、昨年は(ようやくですが・・・)槍ヶ岳に初登頂しました。  キャンプが好きで、連泊しようと思ってキャンプ場をハシゴしたこともあります。  小屋作りに興味深々で、これまでに農機具小屋

          【ソウウツ通信】たぬきの処世術編のはじまり【10】

          【ソウウツ通信】たぬきの鬱スイッチ/回復スイッチ【9】

           これまでいかに躁と付き合うか。躁のクリエイティブな時期を持続させるかなど躁状態の時について書いてばかりいた。  たぬきは躁「鬱」人である。当然、鬱状態も発現する。  鬱状態の時の話はちょっと暗いのであえてあまり書かなかったということもある。でも、躁鬱人たるたぬき、そして躁鬱人かもしれない読者諸君には鬱期とも付き合っていかなければならない。ここはひとつ鬱期の時の話を書いてみようと思う。  と、言ってもたぬきは躁との付き合い方は何となくわかってきたつもりであるが、鬱はうまく付き

          【ソウウツ通信】たぬきの鬱スイッチ/回復スイッチ【9】

          【ソウウツ通信】たぬきの継続力と自己卑下力【8】

           たぬきは躁鬱病である。病名で言うと双極性障害というらしい。  たぬきは爆発的な行動力を見せることもあれば、寝たきりになることもあるという。  これは躁鬱病の特徴の一つであるが、結果的に継続力だったり持続力といった類のことが苦手になる。  途中でたぬきは飽きちゃう。飽きちゃうと頑張っていた気力みたいなものがぷつんと途切れ寝たきりになっちゃうのだ。  この「飽きちゃう」までに到達する地点が結構な高み、極みにあれば躁鬱人としてのたぬきもビョーキのデメリットを多少補えるんじゃないか

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          【ソウウツ通信】ぽんぽこたぬきはピエロに変化する【7】

           ぽんぽこたぬきはシュールな笑いが好きである。そして躁鬱病だ。15年罹っている。なので、たぬきは躁鬱病の経験や培ってきた付き合い方を面白おかしく(シュールな笑いで)お伝え出来たらいいなと思っている。  たぬきの経験談の中に、ときたま躁鬱人や、躁鬱人を近くに持つ方々にとってのお役立ち情報が隠れているかもしれない。そのくらいの温度で書いていこうと思っている。  たぬきは入院こそしたことがないが、昼夜逆転の生活リズムを直すために、デイケアにも通っていたし、大きな病院だったのでデイケ

          【ソウウツ通信】ぽんぽこたぬきはピエロに変化する【7】

          【ソウウツ通信】躁たぬきは家を買う。【6】

           DIYとかクラフトとかセルフビルドとか。  【5】でたぬきは「衣食住」の自分で賄え、我慢できる快適性の限界点を考えてみた。  躁鬱人であるたぬきは、いつも人生と言うか、これからの暮らしと言うか、将来と言うか、生活への不安が付きまとっている。端的に言えばお金のことなのかもしれない。  公務員として働いていたたぬきは、そりゃあもう、ふつうのサラリーマンとしての自覚はあったので、毎月毎月いくらいくら稼いで、そのお金で月々の支払いをして、ローンを組んでいずれは家を買って・・・そうす

          【ソウウツ通信】躁たぬきは家を買う。【6】

          【ソウウツ通信】躁鬱たぬきは衣食住の限界点に挑戦する【5】

           躁鬱たぬきは建築学科の出である。  大学生の時はまったく勉強しなかったのでやっとのことで卒業したのだが、勉強とは別に「衣食住」についての興味はずっとあった。  よくある建築学科の学生だと、安藤忠雄だとか黒川紀章、伊藤豊雄だとか隈研吾、磯崎新に丹下健三、妹島和世なんかにかぶれていく。たぬきもそのあたりを通過したものの、素通りみたいな感じだった。旅先でそんな建築家の建物があれば見て回ることはあるけれど、彼らがどんな思想で建物を建ててるだとか、系譜がどうだとかは全然知らない。  

          【ソウウツ通信】躁鬱たぬきは衣食住の限界点に挑戦する【5】