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【ソウウツ通信】やっぱりこの世は弱肉強食??【12】

 こんにちは。躁鬱たぬきです。
 12回目です。
 たぬきはウナギイヌ村に住む躁鬱人です。
 文章力はさておいて、筆まめは自負しているのでこの【ソウウツ通信】を短期決戦で一気に書こうと思っています。【20】ぐらいでまとめには入れればいいなとおぼろげに考えています。
 今朝のウナギイヌ村は霜注意報が出ていました。先日、畑に苗を植えたばかりだったので、やられていないか心配です。これを書いたら見に行ってみようと思っています。
 見に行った後は相も変わらず絶賛暇期間中なので、その辺の公園で今読んでいる太宰治「ろまん燈籠」を読もうと思っています。
 そんな一日の予定です。
 ・・・と【11】でアイドリングを設けた方がスムーズに文章を書けると知ってから最初に雑談を書くことにしてみたのですが、今回は全然エンジンが暖まりません。なんてこったい。
 である調とですます調の違いでもあるのかしら。
 である調とですます調の使い分けはその時のノリで変えています。特に意味は無いのですが、もしかしたら何らかの影響を及ぼしているのかもしれません。
 今回たぬきは「所詮この世は弱肉強食」と言うことについて書いていこうと思っています。
 弱いものが食べられ、強いものが支配する。なんとも嫌な世界です。
 でも、人間だってイチ動物ですから多分弱肉強食な世界に身を置いているんだろうなーと今では薄々気が付いています。
 ただ、たぬきも躁鬱人ですから、そんな弱肉強食な世界に身を置くのは大変苦手なわけです。
 躁鬱人は基本的にすべてにおいて優しい。優しすぎるのです。
 大事なので繰り返します。躁鬱人は優しい!お豆腐のように優しい!胃にもやさしいし、ヘルシーだし、もちろん人にも優しい。麻婆豆腐にすると辛くなるけれど、豆腐自体はすごくやさしい。
 あれ?麻婆豆腐は好きなのでたまたま挙げてみただけなのですが、改めて考えると麻婆豆腐という弱肉強食世界のなかに身を置く躁鬱人という立場に似ている気もしてきました。
 もし、躁鬱人が本当に弱肉強食世界の中にいるお豆腐のような存在なら、激辛な世界にひと時のやさしさを提供しているといえなくも無いですが、それはあくまで麻婆豆腐世界のお話。社会はそんなに甘くないんだなー。
 ・・・と分かったのは最近の話。
 ひとつ友人のお話をしてみましょう。
 たぬきは建築学科の出身である、とたびたび言ってきました。
 そんなに優秀な大学でもなかったのでウチの大学を学部で卒業する人の大半は官公庁以外、施工管理という職種につきます。現場監督です。
 仲の良かった友達も施工管理の仕事につきました。勤続3年目で年収1000万円くらいになるお仕事の代わりに、激務で離職率が非常に高いお仕事です。離職率が高すぎるので3年目まで生き残れたら年収が激増するという仕組みのようです。
 まさに弱肉強食。だけれど、弱肉強食なところはこれだけにとどまりません。
 お友達は毎日朝4時に出勤して22時まで働くという生活をしていました。下っ端なので早朝から現場の準備などをしなくちゃいけないし、昼間は現場を回って監督する必要があり、デスクワークは定時になってから。夜に翌日の施工方法などを説明した施工図などの作成をしていたそうです。
 建設関係のお仕事は今でこそ「働き方改革」なんて言っていますが、基本的に週休1日制。場合によっては施主の意向により突貫で仕事をしなくちゃいけないときは日曜日すら無く、朝4時から22時勤務を何カ月も続けたようです。
 たぬきならひと月もてばいい方でしょう。だけれど、友人は潰れなかった。だから高給取りになったとも言えます。
 たぬきも友人も就職して数年が経った頃、この時すでにたぬきは鬱病認定をされていましたが、久しぶりに大学の時の友人たちと旅行に行ったのです。
 その時に「まだ4時22時で休日出勤もいとわず!な仕事してるの??」と訪ねました。そしたら「さすがにもうそんなことはない。」と言うのです。
 詳しく聞くと、後輩をこき使うことで自分の仕事量を減らしているというのです!自分が下っ端だったころにやられたことだから、生き残った今、自分がやられないために、下っ端に仕事をなすり付けるのだと。それが処世術だというのです。
 その時、たぬきはぞ~っとしました。今、この時の会話を思い出して書いていますが、当時の衝撃を思い出して動悸が激しくなっています。
 元来は優しい友人でした。それが数年で社会の波にもまれて、こんなんになっちゃったか・・・と。
 まさに弱肉強食な世界です。自分が食べられないために、他人を食う。凄まじい世の中です。人を落とし入れるといってもいいでしょう。
 これは極端な例ですが、多かれ少なかれ社会と言うものはこんなもんなのかもしれません。自分が人より抜きんでていれば人を足蹴にして生き残る必要はありませんが、大半の人はどんぐりの背比べの中で社会で生き残ろうとしているのです。
 ちょっと話が逸れますが、ウナギイヌ村役場を辞めたあとたぬきは一瞬だけ設計事務所に勤めたことがあるといいました。
 その設計事務所に勤めていた同僚の大半が東大卒だったのです。「そんなことってある!??」って最初は思っていましたが、みんなすごく優しかった。余裕があるというか、他人を蹴落とすというかそういうタイプの人たちでは無かったのです。同僚と言っても年下の先輩だったのですが、こちらのミスも優しく諭してくれるような人たちでした。仕事も東大卒の名に恥じぬくらい優秀な方々でした。
 一つも二つも抜きんでたどんぐりは人を蹴落とすことなんてしない、と言うのがよくわかった事例です。(逆に東大だらけの中央省庁では結局どんぐりの背比べになって蹴落とす、蹴落とされる世界になるのでしょうが・・・)
 一方、役所にいた人たちは自分に自信がないのか、「俺はゴリラ高校出身だ!」(地方の役所は出身大学でなく地元の出身高校で派閥があるという不思議な世界です。)とか「旧帝大卒以外は大学じゃない!」と他人をバカにしまくっている人が大勢いました。
 ちなみに旧帝大卒で地方自治体なんかに勤めている人はその大学の中でいったらかなりの負け組なのです。なので自分に自信がないのです。
 自分が抜きんでていないので、責任を擦り付けたり、少しでも劣る人を見つけては人を落とし入れたりするのです。
 話を戻します。
 大半の社会は後者のウナギイヌ役場と同じようなもんでしょう。
 躁鬱人はそんな社会の中に身を置いていると知らなければなりません。
 だけれど躁鬱人はお豆腐のように優しいんだなー。優しすぎて人を蹴落とすなら自分が蹴落とされた方がいいと考えてしまう。それでいてメンタルもお豆腐だから落とされて落ち込んで、どんどん自分を追い詰めてしまう。
 大半の躁鬱人は処世術がなっていないと言わざるを得ません。
 ただ、それは一般的な弱肉強食世界のなかでの話です。
 この記事を読んでくれている人の大半は大人の躁鬱人としてお話しますが、もしあなたが小学校でいじめられていたとしましょう。今ならどう考えますか?親に学校を変えてくれ!と訴えたり、学校なんて行かないで自分で勉強しよう!図書館に通おう!と思ったり、選択肢はいくらでもあるじゃないかと思ったりしないでしょうか?
 それは大人になった今、経験を積んで、いろいろな選択肢を知っているからです。井の中の蛙大海を知らずとはよく言ったもので、その社会の中に入っているうちは外の世界が見えていない。
 3次元空間に生きている私たちはどうしても4次元を知覚できない。
 ただ、ひとつ上のステージ(なんか宗教っぽいワードで嫌だなー)に立ってみれば「なんでわからないんだろう」と大したことの無いことが多い気がします。
 別に「上」のステージとわざわざ宗教っぽい言い方でなくて、「視点を変えて」と言った方がいいかもしれません。
 別に他人を蹴落として上に登らなくても、人と競い合わなくて共存する社会を・・・。
 そっちの世界の方が躁鬱人は多分向いています。
 みんなに優しくしてあげることができて、みんなが優しくしてくれる社会。
 ・・・うん。これもなんだか宗教っぽい。。たぬきは教祖になりたいわけでは全然ないのですが、とにかくこんな社会です。
 資本主義社会だとどうしても他人を蹴落としてしまう世の中になってしまいます。(今度は政治思想っぽい・・・たぬきは特定の政党を応援しているわけではありません)
 みんながある程度競走したほうがよりよい社会にすることができるとは思っていますが、それに合わない人も少なからずいるってことです。
 だからと言って社会主義がいいだとか共産主義がいいだとかそういった話ではなく、多様性を認める社会とかそんな感じの温度です。
 いや、認めるというか社会って多様性があってもいいよね!と思うことが大事なんだと思います。
 躁鬱人は優しさが最大の武器です。こうすれば社会ってもっと良くなるよねー、とかいうアイデアがたくさん出てきます。ぜひ実現してほしいと思っています。
 出来たらそれが食い扶持になれば最高です。食い扶持の作り方については【11】で書きましたので、もう一度読んでみるといいかもしれません。
 自分に合った弱肉強食でない世界の作り方というか、世界での暮らし方が見えてくるかもしれません。
 たぬきも微力ながらそんな社会を目指す名目で自営業をやっています。なるべく人と競争しないように生きていこうと思っていますし、弱肉強食の世界が生きづらいと思っている人たちの助けになれればと思っています。
 躁鬱人は優しいので競争が苦手です。人と比べられるよりは独自路線を進むことを好みます。まさに、多様性のある世の中です!
 その独創性を活かして散財せず、多くの余暇を取ってのらりくらりとやっていきましょう!なんだか楽しそうな暮らしだと思わないでしょうか?
 とはいえ!
 優しさだけで生きていければ苦労はしないってもんだということを言っておかねばなりません。
 たぬきは草食系ならぬ、「お前は草だ!」とすら言われたことのある人間なので断言できます。なにもずる賢さを持てというのではありません。少しのこすっ辛さくらいは持とうね、というお話です。
 躁鬱人の方には思い当たる節があるのではないでしょうか?
 多かれ少なかれ類は友を呼びます。
 大学時代からのお友達で、のちに発達障害とギャンブル依存症だと診断された人がいました。
 これは発達障害の特徴なのかわかりませんが、突然電話がかかってきて一方的に何時間も悩みとか仕事の愚痴を言ってくる友人でした。たぬきはメンタルがやられているときの辛さが分かっているつもりなので、何時間も話を聞いたり、アドバイスをしたりしました。
 だけれど、アドバイスなんて彼は求めていないのです。こちらは考えに考えて最善の策をアドバイスしているつもりでしたが、相手方からしてみれば愚痴をただ聞いてもらえればそれでいいのです。
 なので、一方的に話して満足すると突然電話を切られました。
 躁鬱人は他人のイライラとか悩みも敏感に察知してしまいます。察知するからこそ相手の気持ちが分かって優しいとも言えるのですが、相手の100の悩みを敏感に察知して1000として受け止めるので、それにあてられてしまうことが多いのです。
 こんなこともありました。同じ友人の話です。
 すごく困ってる!・・・みたいな電話が来たのでわざわざ彼の家に行ったことがあります。たぬきが移動している間に彼はFXをやっていたみたいで、家のチャイムを押しても全然出てきてくれないし、やっと中に入っても「今いいところだから」と完全無視。1時間ほどたぬきは無言で滞在し、無言で帰りました。そして、凹んで寝込みました。
 こういう場合、なにが正解だったのでしょうか?
 施工管理の友人ほどの他人を蹴落として生き残りをかける行動ではないにしろ、正解は電話がかかってきても無視!・・・じゃないでしょうか?
 施工管理の友人は他人を落とし入れることで生き残ろうとしていますが、今回の場合は電話に出なくても、彼を落とし入れることまではしないはずです。プラマイゼロです。そもそも電話で愚痴を言うことができないという状況が続くだけです。
 それはもちろんたぬきが親身になって話を聞いてあげた方がプラスに働くでしょうが、やらなくてもゼロ。そのままなのです。
 これはずる賢いではなく、「こすっ辛い」程度の物じゃないでしょうか?
 そもそも優しいお豆腐メンタルの躁鬱人。他人の悩みを聞くのはメンタルを消耗する行いの一つです。それでも優しいし、役に立ってあげたいので率先して聞いてあげちゃうのです。そして、電話に出れば凹むし、電話に出なくても罪悪感で凹む。躁鬱人はそんな考え方の持ち主です。
 でもどうでしょうか?電話に出ないことは悪でしょうか?
 社会に出たことがある躁鬱人ならわかると思いますが、世の中、電話を無視することなんて比にならないほど悪意に満ち溢れてないでしょうか?その悪意がきっかけで躁鬱人になった人も多いのではないでしょうか?たぬきはその部類です。
 そうなのです、人間って元来みんなずる賢いのです。だから躁鬱人もずる賢くなれ!と言うわけでは無いのですが、せめて自分を守る程度にはずるくなった方がいいんじゃないかと思うのです。
 これはたぬき自身への戒めでもあります。
 たぬきは躁鬱病の薬を飲んでいます。躁鬱の波の躁のトップを抑えて、鬱のボトムを上げるいくつかの薬です。
 ドラえもんの秘密道具で「ギシンアンキ」という薬がありました。飲むと、こすっ辛い性格になるという薬です。躁鬱人はどうせ毎日薬を飲んでいるなら、この薬も飲んだ方がいいのかもしれないと思ったりします。
 この世のほとんどは弱肉強食な世界です。その中に、優しい人たちが暮らしているのですから最低限の処世術を身に着けた方が、自分のためになりそうです。
 まあ、その処世術が苦手だからこそ躁鬱人が躁鬱人たらしめている部分があるのだとはわかっていますが。
 なので、微力ながら、躁鬱歴15年をまもなく迎えようとしている躁鬱たぬきがこれまで培ってきた(と言っては言い過ぎかもしれないけれど)処世術を書いていこうと思っているのです。
 その一つが「ちょっとはこすっ辛く生きよう。でも、多くはみんなが優しく生きられる世界を作るのに躁鬱人の能力を活かそう!」です。
 今回はちょっとたとえ話が多くなりました。登場人物が二人も出てきてわかりづらかったかもしれません。A君、B君みたいに書いた方がよかったかも。
 まあ、書き直さないけれどね。
 と言うことで躁鬱人の弱肉強食な社会での生き残りについて書きました。言っちゃえばみんなズルく生きてるんだからボクたちもズルく生きようぜ!ってことになっちゃいますが、まあ、当たらずとも遠からずです。
 ではでは今回はそんな感じで。

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