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【ソウウツ通信】大団円!?で最終回・・・の巻【20】【おわり】

 前回はこれまで書いてきたお話のまとめとして、躁鬱人が重躁状態や重鬱状態にならないための幾重もの防衛線や、躁鬱人に向いている生き方というか処世術を、たぬきの経験をもとに書いてきました。
 たぬきの経験をもとになので、一般的に言われている躁鬱病の症状とか「特徴まとめ」みたいな感じではないので必ずしもみんなのお役に立つとは思っていません。が、何かの参考になるのでは!?と、期待しているわけです。
 そもそも、躁鬱人とひとくくりにされていますが、躁鬱人だってそれぞれ個性を持っているのですから性格とか嗜好とかそれぞれな訳です。それは人だって動物だって植物だって同じなので、一般的なことをネットとか本で調べてそれっぽく書くよりも一個人の経験を書いた方が、自分ではどうだろう??と考えるきっかけにもなるかなーと思ったわけです。
 ・・・と言うのはウソで、書き終わってみたら、適当に話が飛び飛び駄文を書いてしまったけれど、そういうふうにイイ感じに説明できるかもな、と思って今思いついて書いてみました。
 で、前回のまとめはこれまでの章を一言づつまとめたものだったので、書いてて大変つまらなかったのです。
 なので、もっと雑文と言うか楽しく書いて終わりにしようと思って書いています。なので、躁鬱人へのアドバイスみたいな感じではなく、ただのたぬきの自己満足と言うことになります。すみません。
 さて、昨日は知り合いの田植えに行ってきました。
 田植えは初めての体験です。汚れていい服や長靴などを身に着けて行ったのですが、服は中の汚れちゃいけない服まですぐ浸食するわ、長靴は泥とくっついて歩きにくいわであまり意味がない感じでした。
 すぐに長靴を放り捨てて裸足になり、田植えに参加。
 2反の田んぼを20人ほどで植えました。2反の収穫量を調べてみると1トン!すごい量です。今の日本人はあまりお米を食べないらしく、統計のある中で一番多い消費量は昭和37年の118kgでしたが、今は50kgくらいらしいです。なので、20人で植えて20人が食っていける米が収穫できるということです。
 2反は2000㎡ですから、20で割ると100㎡。1アール。1アールあれば人ひとり米の自給自足が出来るという計算。なんかこのくらいなら自給自足できるんじゃない??って気もしてきます。
 おそらく畑も1アールあれば年間で食べる量は確保できます。経験値からですが、十分な広さです。さらに割と快適な鶏舎を建てたとしてそれも1アール。3アールあれば炭水化物、タンパク質、脂質にビタミンなど必要な栄養素が自給自足できるという計算。
 たぬきは「お金はあればあるだけうれしいけれど、暮らしにはあんまりお金がかからない人」なので、自給自足にはちょっと興味があります。
 とはいえナチュラリストでは無いですし、肥料や飼料などは外部から購入するので完全な自給自足とは言えません。
 でも、躁鬱人は気分の波が大きな性質を持った人たちですから、毎日どこかに通って稼ぐよりゆっくり出来る時間を大切にした方がいいと、どこかの章で言った通りです。
 なので、農業とか自給自足は親和性が高いと思っています。
 たぬきは、躁の勢いで買ってしまったボロボロの古民家を持っています。ある意味負債ですが資産でもあります。この家のおかげでたぬきはローン返済以外の月当たりの生活費は6万円くらいです。行っても8万円くらい。
 先々月は車中泊で3泊ほど旅行したのですが、その月の生活費も8万円くらいでした。月に一度旅行に行けるくらいですから、このくらいの生活費でも全然貧乏している気はしません。
 年間で72万円から96万円程度の生活費です。住民税非課税世帯という一種の貧乏カテゴリーに入っていますが、全然貧乏な気はしてません。(お金のない気はしていますが)
 例えば96万円稼ぐとしたら、地方でももはや1200円くらいの時給のバイトはいくらでもありますから、フルタイムで週2日~3日働けば年間の生活費を賄えるわけです。
 たぬきは畑をやっていますが、自給自足目的ではやっていません。でも、上記の労働しかしていなければ、週に4~5日余暇があるので、その一部を自給自足的活動に充てれば、さらに生活費は少なくなります。
 それに、畑は毎日(行った方がそれはおいしい米や野菜ができますが)行かなくても米も野菜も生きようとしているわけですから、それなりに育ちます。これはたまに凹む躁鬱人にとってもありがたいことです。
 農作業とかは体力は使いますが、ストレスと言うよりストレス発散になります。食糧を自給できるので、生活費も格段に減ります。
 なんなら(違法かもしれないですが、)借りた畑の一画に、住むための小屋でも作れればさらに生活費はかかりません。小屋は30万円くらいで建てようと思えば建てられます。
 都会の方には想像できないかもしれませんが、地方だと耕作放棄地が問題になってるくらいで、雑草や葦を生やすくらいならタダでも借りてくれた方がありがたい・・・という畑はざらにあります。タダです!人口減少、高齢化万歳!・・・と言ったところなのかもしれないですが、現実的にそうなのです。
 ほうら、なんだか人生イージーモードって気がしてこないでしょうか?
 たぬきはおそらく現在、軽躁状態なので、いろいろ気軽に考えられる状態なのですが、鬱でも冷静に考えればこの答えに達します。ただ、やる気が起きないのですが。
 今はお金を稼がないと生きていけない・・・みたいな雰囲気で、その考えにみんな侵されていますが、案外お金がなくても生きていけるのかも・・・と思ったら多少気が楽になりますよ。
 もし、会社に勤めていて、人間関係の軋轢などで心を病んでいる方がいたら辞めちゃえばいいのです。会社での人間関係が原因なのですから。だけれど、稼げなくなる、食っていけなくなる、月々の生活費はこれくらいかかるし、病気持ちで転職したとして同じ額を稼げるとは到底思えない。・・・となると辛いけれどこの会社で働くしかない・・・という思考に陥ります。そんな人生地獄です。
 たぬきも安定を求めたわけでは無いにせよ、結果的に「絶対安定!!」と言われる公務員として何年も働き、辞めた経験があるのでよくわかります。
 たぬきも何年もやめる勇気を持てずに、ストレスだらけの毎日を送っていました。辞めたらお金がなくなる、すなわち生きていけなくなる・・・と思っていたからです。
 一方で、「安定」とは死ぬまでの道筋が20代そこそこでもう見えている状態というわけでもありますので、「そんな先が見えた一本道を歩む人生って楽しいのか??」という気持ちもありました。
 そんなハザマで悶々としつつ、体調を悪化させていったのです。
 でも、辞めたら、お金が無くなったら無くなったなりに、案外生きていけました。まあ、辞めて一年目は所得税だったか、住民税が前年の収入実績で課税されるのでそのくらいのお金はためておいた方がいいですが。
 たぬきはためておかずに役所を辞めてしまったので、翌年、生活保護の話を聞きに、「元職場」へ行って、知り合いの職員に相談する・・・という大変苦しい思いをしました。
 とりあえず辞めて良かった!と思ったことは「お金が無くても案外暮らせる」「毎日同じような仕事を歯車のようにしなくていい」「自由に時間が使える」「結構なんとかなく」ということでした。
 辞める前に心配していたことはほとんど当たりませんでした。
 逆に勤め人を辞めて悪かったこと、辞めてら気が付いたことは「毎月同じ分だけのお金が入ってこないくて不安」「自分で仕事を取ってこないと一円も稼げない」などです。勤め人は給料を保証されているだけでなく、やるべき仕事もある程度与えられているんだなと気が付いたのでした。
 たぬきはこの辺は「最終的には人生謳歌して野垂れ死にでいいや!」と開き直ることでなんとか元気にやって行こうという風に思っています。開き直ると楽ですね。
 ・・・みたいな感じで、今回は適当に思いついたものを書いていく雑談の形なのですがみなさま大丈夫でしょうか?
 とりあえず田植えの話から、無理やり躁鬱人として楽しく暮らすには自給自足的暮らしが向いてる?仕事は案外辞めても何とかなる!・・・みたいな話になってきました。
 そんな話とは別に、田植えで起こったことなのですが、たぬきは田植え早々に石を踏んづけて足を怪我しました。
 畦道に上がって休憩していた時に、足元に熟れたトマトみたいなものが落ちていて、この季節にトマト?・・・と思ってみていたら血だまりでした。自分の。足がぐりっとえぐれていたのです。で、すぐに田植え、クビ。
 足にばい菌が入るからとのことですが、ほとんどたぬきは役立たずだったのでした。
 ・・・そんな話を昨日の今日で、すでに5人くらいに話しました。自己卑下力を早速発揮した形です。「さすが狸さんは持ってるわ~!」とみんなに言われてホクホクです。自己卑下力冥利に尽きます。
 足は激イタなのですが、これもネタになった!といつもの通り、半分不幸を喜んでいるたぬき。自己卑下力はなかなか偉大なのです。
 不幸すら笑いに変えることによって、凹みを凸に変えてしまうという・・・。こちらの【ソウウツ通信】で自己卑下力について書いてみて、数日で事例を作ることが出来ました。
 で、クビになったたぬきは午後の作業をせずに、お弁当だけ食べて早引きしたのでした。
 たぬきが手伝ったこの田植えですが、実はギブ&テイク的な(つもりだと勝手にたぬきが思っている)お手伝いなのです。
 この田んぼの持ち主は山を2つ持っていて、そこに「小屋を建てさせてほしい!」と熱烈にアピールしたのでした。
 たぬきはもともと小屋作りに興味があり、限界に挑戦するために5000円で小屋を作ったことがありました。これは本当に、物置としての小屋なので、次回は「泊まれる」程度の小屋を作ってみたいと何年も思っていたのです。
 行きつく先は「住める」小屋なのですが、その過程の一つになります。
 また、別軸として、ブッシュクラフト的ではない、例えばツーバイフォー的な方法で作る小屋作りにも挑戦したいと思っています。
 あくまで元気で余裕のある時ですが。
 ともあれ、熱烈アピールを組んでくれて、たぬきは山に小屋を建てさせてもらえることになりました。
 今年の楽しみができました。小屋作りも毎回新しいことに挑戦するつもりなので、うまく行くのかわかりませんが、この【ソウウツ通信】が終わったら、【(仮)5000円~10万円で作る小さな小屋の作り方】的な話を書いてみたいと思っていたので、近々書き始めるかもしれません。
 たぬきは(元気な時は)色々なことに興味を持つ「冒険型神経が細い人」(HSS型HSP)というなんとも複雑な心の持ち主ですので、また消耗して寝たきりになってしまう危険性を孕んでいますが、今回書いてまとめてみた、躁鬱人が楽しく暮らすためのいくつかの防衛線、すなわち、「鉄は冷(覚)めてから打つ」「敢えての充電、早めの充電」「寝たきりでも意味がある」的なものを駆使してなんとか元気にやって行こうと思っています。
 「鉄は冷(覚)めてから打つ」と言うのは5000円の小屋を建ててから数年の間、今度は泊まれる小屋を建ててみたい・・・と思い続けていて、いろいろ計画したり、考えたりしていたので、興奮は覚めていると思います。大丈夫だと思っています。
 あとはやりすぎて鬱にならないように注意する必要があります。本当にビタっとハマると眠りもせずに永遠とそのことをやり続けてしまいます。内心は苦しいと思っているのに辞められないのです。
 なので「敢えての充電、早めの充電」ってやつです。躁鬱人が躁状態の時は燃費の悪いスポーツカー波に元気の燃料を使いまくるので、人より多くの余暇を過ごし、心の休息を取るという給油が必要になります。
 一見、休んでばかりいると思われがちですが、燃費が悪いので仕方がない。いや、むしろ、動いているときは人の数倍のスピードで物事を考えたり、実行しているのでトータルでふつうの人と同じなわけです。
 余暇と心の休息は躁鬱人にとって必須要素です。人より多く動いている時期があるのだから、これくらいは許されてしかるべきでしょう。
 躁状態だと、そんな休息すらもったいないと思えるかもしれませんが、その元気を維持するための「敢えて」の休息ですから、先々を考えてたぬきも休息を多くとって小屋作りに励もうと思います。
 それでも鬱状態に陥ってしまった場合は、めちゃくちゃな虚無感に襲われることがあります。生きてる意味あるんだろうか・・・という。
 これは鬱状態の時はなかなか逃げられない思考経路なのですが、それでも「絶対意味がある!」と今のうちから信じておきたいと思います。
 たぬきは、鬱状態から回復するときに、鬱時に考えていた「意味ない」と思っていたことがバチバチっとつながり、すべてが意味があったんだ!!となります。
 そう、何をやっても意味があるんです。たとえ寝たきりで何もしなくても、「ああ、これをするための休息期間だったんだな」とかと思ったりします。
 意味があるんです。これは絶対です。信じます!・・・と、元気な今だからこそ、元気がなくなって色々信じられなくなった時用に熱烈に信仰していこうと思っています。
 まあ、そんな感じでクールダウンのつもりで最終章を書いてみました。
 一応、雑談の中にも、これまで書いてきたお話を練りこんでみたつもりでしたが、どうでしたでしょう?クールダウン的に読めたでしょうか?
 それがたぬきの気がかりです。
 そして、【ソウウツ通信】自体、これでおしまいにしようと思っていますが、お役に立った方はいましたでしょうか?こんな駄文ではございましたが、一人でも多く役に立った!という方がいれば書いてきた価値があったな、と思えるので、そんな方はコメントなどをいただけると幸いです。
 ではではぼちぼち終わりにしようと思います。
 たぬきはこれから畑に行って大規模な草刈りをしようと思っています。昨日の田植えの疲れと怪我も癒えぬまま今日の作業に突入ですが、これも頑張りすぎなのかな???と思いつつも、適度に休息を入れて頑張らないように頑張ろうと思っています。
 みなさま、長々と読んでいただきありがとうございました。
 思い付きで書き殴った駄文で大変恐縮なのですが、6000字×20章という割と一冊の本程度の文量を書いてみて、また別の自分を見つけられた気がして、たぬきも有意義でございました。
 それでは次は小屋作りについて書いていこうと思いますが、どうか躁鬱人の皆様も、これまでと同様、こんな生き方もあるんだな!という参考程度にご愛好いただければ幸いです。
 それではでは。
 
 

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