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欲張り学生のイタリア・パドヴァ旅行記(2022)地元の方にワインをご馳走になる

ベネチアから電車に揺られて15分。
ベネチア旅行途中に半日、パドヴァに足を延ばしてみました。
歴史のある上品な街並みに、のどかな空気が流れていました。

ベネチア旅行の様子はこちらから!


日程

初めて訪れた日は、お目当ての観光スポットが予約いっぱいで入ることができず、数か月後にリベンジデーをつくったため、計2回この街を訪れました。

【1度目】4月上旬 カフェで朝ご飯後、ジェラートを食べながらヨーロッパ最古の植物園に向かいました。その後は聖堂を訪れ、レストランでお昼ご飯を頂きました。(スクロヴェー二礼拝堂とpalazzo boは断念)

【2度目】8月下旬 スクロヴェー二礼拝堂(リベンジ)に朝一で向かい、昼ご飯後、タピオカ飲んで、タコ屋台でタコをおなかに詰め込みました。

2回とも滞在時間は半日ほどですが、見どころもおいしいご飯屋さんも多く、かなり濃密な時間を過ごせた実感があります。


街歩き

小道に入ると、レストランの外のテーブルが賑わっていました
昔裁判所として使われ、現在も市場として機能しているラッジョーネ館
広場に面して建てられた時計塔。かつては領主の宮殿の門だったそう。

おすすめ観光スポット

歴史的な街のため、観光スポットがたくさんありました。いまだに有名観光地Palazzo boはいけていませんが、それ以外で特に感動した2か所はこちらです!

スクロヴェー二礼拝堂

私がパドヴァまで足を延ばした理由は、こちらの礼拝堂を一目見るため!

しかし、いざ現地に着くと、予約がいっぱいで中に入れず、、、

どうしても諦められなかった私は、また数か月後、予約を事前にしっかり取って再チャレンジしました!

礼拝堂に入るまでに、ガラスで囲まれた部屋に20人ほどで閉じ込められ、10分ほどの説明動画を見ながら、除湿、浄化されたのちにようやく中に入ることができました。一度に入る人数が制限されるほか、一度外に出ると中には戻れないルールで、かなり厳密に管理されている様子でした。

いざ中に入ると、鮮やかな青と柔らかい線のフレスコ画に囲まれ、先ほどまでの現代的な風景とは一変して、一気に中世に戻ったような感覚になりました。

礼拝堂いっぱいに描かれたフレスコ画

聖アントニオ聖堂

内部は撮影禁止で写真を撮ることができませんでしたが、教会の内部は青を基調とされていて、天井を見上げると、まるで夜空の中を歩いているかのような感覚になるほど。

教会内の壁画が繊細で素敵でした✨

外から見てもかなり大きいこの聖堂。様々な様式がひとつになったこの土地ならではの形で見ごたえがありました。

ビザンチン様式のドームとミナレットをほうふつとさせる鐘楼

私的5本指に入るジェラート屋さん

Gelateria Portogallo

友人にお勧めしてもらったこちらのジェラート屋さんは、イタリアのグルメ本が毎年出すジェラートランキングにも毎度入賞しているんだとか。

このお店独自のフレーバがいくつかありましたが、私がチョイスしたのは、ピスタチオ味、はちみつとラム味、ラズベリー味の3種!どれもとってもおいしかったです。ピスタチオがとっても濃厚でいまだに忘れられません。

写真を見るだけで濃厚さを思い出すことができるジェラート

広場の一角にあるタコ屋台

La Folperia

広場の端にあるこちらの屋台。いつも旅行に行くと地元のB級グルメが食べたい私としてはたまらないお店だな、とずっと気になっていたので、パドヴァリベンジの際に行けて念願叶いました!

写真だけを見てお店を訪れたため、食べたいこの料理の名前もわからないわたし。写真を見せると、屋台のおじさんが「ああ!それね!」とすぐに作り始めてくれました。

赤い屋根が目印。優しい笑顔の店主でした。

鍋からゆでたイイダコを一匹、慣れた手つきで取りだすと、そこから細かく切り、ソース、仕上げにレモンをかけて完成

柔らかいタコに、パセリを細かく刻んだ特製ソースとレモンというイタリアならではの味付け!
ぺろりと食べてしまいました。

ボリュームたっぷりのタコ

地元の人で溢れるレストラン

Osteria l'Anfora

パドヴァ在住経験のある友人におすすめのレストランを聞き、こちらを紹介してもらいました。

地元の食事が楽しめるこちらのレストランは、毎日地元の人でにぎわっているようで、私がこちらを訪れたときも、席は埋まっていましたが、店主のおじさんと常連さんのご厚意で、カウンターに空いていた一席を案内していただきました。

可愛らしい店先と地元の人で賑わっている店内

私が注文したのは、煮込んだアヒル肉のビーゴリ。ビーゴリとはヴェネト特有の太いスパゲッティだそうで、チーズをたっぷりかけていただきました。

アヒル肉のラグーのビーゴリ

常連さんにワインをご馳走になる

案内していただいたのは、カウンター席のちょうどL字になっていた角席で、地元の常連さんのご夫婦と、その夫婦が偶然話しかけて仲良くなっていたイタリア人観光客のご夫婦のあいだに入り込む形で、お邪魔しました。

お礼を伝えながら席に座り、メニューを選び終え、両脇にいるご夫婦方の盛り上がる会話を小耳にはさみながら待っていたのですが、お店が満席のせいか、パスタが届くまでかなり待つ形になってしまっていました。

お店のカウンターからの景色

仕方がないよね、と半分諦めの気持ちで待っていたところ、隣の常連さんがわたしに突然「赤ワインと白ワイン、どちらがお好み?」と話しかけてくださいました。頭に?を浮かべつつ答えると、突然その常連さんが店の奥にいる店主に対して大きな声をあげました。

「おーい、ここのお嬢さん、かなり待たせちゃってるよ、どうにかならないのかい~?せめてワインを1杯出してくれ、もちろん俺のおごりでさ!!」

なんと、長い時間料理を待っている私を気にかけて、お店の人を急かしてくれるだけでなく、そのお詫びにと(その方は全く悪くないのだけれども)ワインをおごってくれたのでした。

常連さんが奢ってくれたワイン

手元にワインが届くと、常連ご夫婦とイタリア人観光客夫婦と5人で乾杯!

その後パスタが届くと「おいしい?そうかい、よかったよかった」と温かいまなざしで完食まで見守ってくださいました。

突然やってきた外部の人間に対して気にかけてくれてくれる、そのやさしさに温かい気持ちになりながらお店を後にしたのでした。


またパドヴァを訪れた際は、このレストランを訪れて、この常連のご夫婦とお会いできたらなぁ、なんて思います。その際は、この時のありったけの感謝をお伝えしたいです。

次はイタリアを飛び出してロンドン!✈️

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