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本当の心の豊かさとは、

日本は、そろそろ野球シーズン到来といったところだろうか。

いつもだったら、球場で昼間からビール片手に、
プレイする野球選手たちをみて、
「かっこいいな」なんて思って、
休みを過ごすことに幸せを感じていた、私。

気づけば、29歳の私は、日本から遠く離れた、
アフリカにいる。

あっという間に、アフリカ生活も、
1ヶ月半が過ぎようとしている。

日本という綺麗な国で育ったせいか、
首都でのホテルやゲストハウスでの生活でも、
虫がどうとか、お湯が途中で止まったとか、
何かと小さいことにも不満を漏らしていた私。

今、1人、首都から離れた田舎町に
暮らしている私は、
首都でのあの生活がどれだけ幸せだったかを、
つくづく感じている。

先日、日本の職場から、
送別会の様子の写真が届いた。
刺身は、ネギトロとサーモンしか食べれない
私だけど、
あの飲み会の場所でみんなが食べてた刺身が、
ヨダレが出そうなくらい美味しそうに見えた。
刺身をあんなにも美味しそうと感じたのは、
生まれて初めてだったかもしれない。

水道の蛇口があるが、水が全く出ないので、
水を汲んでタンクに溜めた水で、
皿を洗ったり、身体を洗ったり、
トイレを流したり、洗濯をしたり、

慣れないからか、それはそれはすごく不便。

うまいこと動線が確保できないから、
食事は1日2食。
朝は、とりあえず、ここにくる前に、
首都で買ったクッキーとコーヒーで。

お昼は、配属先で農家とか行った時に、
頂くご飯か、
家に帰って、パスタを茹でてケチャップを
かけて食べる。

夜は、日本から持ってきた、あさげを食べて、
今の所食い繋いでいるけど、

いつまでもそんな生活をするわけにもいかない。

栄養を考えた生活をしなければと思いつつ、
まだそこまでの領域に至らない私。

ここにきて1週間が過ぎたが、
今までで使ったお金は、日本円で、
600円。

日本で、地元のラーメン屋で、
ラーメン一杯も食べれないくらいの
お金でこの1週間を過ごした。

この土地の人たちは、
どうやって生活しているのか。
まだまだ知らないことだらけ。

水道から水が出なくても、
電気がつかない日があっても、
みんなとっても笑顔だ。

日本という国は、本当に豊かである。
何でも手に入って、働けばお金がもらえる。
週末は飲みに行って、
好きな人とのデートにお金を使って、
おしゃれなカフェやレストランにも行ける。
たまに、遊園地とか服を見に行ったり。

欲しい本や、服があれば見にいけたり、
車を走らせれば、どこにだって行ける。

勉強だって、あたり前のようにできて、
お金を出せば更に学びを得ることができる。

でも、どこか日本人は、
仕事に熱心すぎるくらい熱心で、
朝から晩まで働き続ける。
職場では、笑顔が少なくて、
挨拶すらも下を向いて挨拶する人もいた。

疲れてるように見える人が多かった。

私も然り、心に余裕がない感じを、
見え見えで職場に行ってたけど、
それが当たり前のようにありふれてたから
気づかなかった。

いま、日本を離れてアフリカにきて思う。

本当の幸せって、本当の心の豊かさって、?


物はなくても、インフラがなくても、
みんな笑顔でしかも、目を見てにっこりしながら、
挨拶をしてくれる。

人生は、一度きり。

日本人であるからこそ、日本人の私だからこそ、
見える世界を目と心に焼き付けておきたい。

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