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1日2題の英文和訳 解説編 Apr.24.2024

さあ、今日のポイントはどんなところにあるのでしょうか。では解説していきましょう。

【第1問】
「その違いが、リーダーシップの定義についてなぜこれまでほとんど意見の一致を見なかったのか、そしてリーダーシップの実践と分析にとってこれがなぜ重要なのかの両方を説明している。」

【解説】
主語がthe differences、動詞がexplainですが、目的語が非常に長くて、2つの間接疑問を"both A and B"の形でつないでいます。ただ、その大構造をきちんと把握すればあとは部分部分を丁寧に訳してつなぐだけでよく、難易度はそんなに高くないと思います。

1つ目の間接疑問を直訳すれば「ほとんどない意見の一致がなぜ達成されたのか」となってしまいますので、上記の訳例のように日本語を工夫しましょう。

余裕があるのでagreeという動詞について少しまとめておきましょう。
 ① agree on 〜 「〜に関して意見が一致する、合意に達する」
 ② agree about 〜 「(人や意見など)に賛成する」
 ③ agree to 〜 「(提案など)に同意する」
微妙に前置詞が違うんですね。また、下記のような意味もあります。
 ④ agree with 〜 「(食べ物や気候などが)人に合う」
4つ目の意味は文法問題で出題されることがあるので、文法問題が出題される大学を志望している人は必ず覚えておきましょう。

--- Words and Idioms ---
agreement(名)「同意、合意」
definition(名)「定義」
practice(名)「練習、訓練」「実践、実行」「慣行、慣例」「(個人的)習慣」
analysis(名)「分析、解析」「分析の結果、解析の結果」
 $${\uparrow}$$ 複数形はanalysesです。注意しましょう。

【第2問】
「何らかの特定の考えに常に賛成したり、常に反対したりしてしまうと、人は自分のものの見方とは合わない情報に対して盲目になってしまう。」

【解説】
主語が無生物で人が目的語、動詞が"make + O + C"「(強制して)OをCの状態にする」という、完璧な無生物主語構文です。無生物主語構文については先週末の週末英文法を参照してくださいね。

さて、主語である動名詞句の中はin favor ofとagainstという2つの前置詞が等位接続詞orで結ばれていて、any particular ideaが共通の目的語です。こういう場合はそれぞれ別々にきちんと訳したほうが日本語が読みやすくなります。

主語は原因や条件の意味で用いられています。僕は下記のように、

If you are always in favor of or always against any particular idea, you will be blind to information 〜.

主語を条件の意味で副詞的に解釈しています。そして目的語のyouを主語にして訳しました。

最後に、informationには主格の関係代名詞節がついていて後ろから修飾しています。perspectiveは辞書で引くと「観点、見方、考え方、態度」といった意味ですが、すこしほぐして訳してあります。

今後も積極的に無生物主語構文を取り上げていきますので、一緒に練習していきましょう!

--- Words and Idioms ---
in favor of 〜(前)「〜に賛成して」「〜の利益となるように」
against(前)「〜に反対して」
blind(形)「目の見えない、盲目の」「(〜が)分からない」「死角になった」
perspective(名)「(物事の)見方、観点、考え方」「全体像、大局観」

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