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週末英文法 【名詞の種類①】 Apr.27.2024

さあ、今日の週末英文法は名詞の種類を取り上げます。僕たち日本語を母国語とする人間から見ると、納得できるものもあれば、「どうして?」と首をひねりたくなるものもありますね。では始めましょう。

【可算名詞と不可算名詞】
まず、名詞は大きく数えられる名詞(可算名詞)と数えられない名詞(不可算名詞)に分けられます。可算名詞の特徴としては以下のものが挙げられます。

<可算名詞の特徴>
 ①単数形と複数形の区別があり、単数形には不定冠詞がつく。
   A rabbit is an animal. / Rabbits are animals.
 ②数詞や数量形容詞を直接つけることができる。
   I bought two apples. / There are many dogs in the garden.

逆に、不可算名詞の特徴としては以下のものがあります。

<不可算名詞の特徴>
 ①複数形がなく、原則として不定冠詞をつけない。
   Do you want coffee? / Sugar is sweet.
  ②数詞を直接つけることができず、数量形容詞をつけても形が変化しない。
   I have two pieces of paper. / She drank much tea.

可算・不可算の区別とともに、名詞にはその性質に応じた分類があります。あまり細かく考えるとかえって分かりにくくなるので、今日は基本的な性質を確認していきましょう。

【普通名詞】
僕たちを取り囲むこの世の中で一定の区切りを持つ人や物につけられた名称のことです。
例えばcarは僕たちの目の前に形を持って存在していて、2台並んでいれば明確に区別できますよね。そういった具体的な物体だけでなく、例えばyearは形を持つものではありませんが、1月1日から12月31日までで明確に1年だと区切ることができますね。よって、carもyearも普通名詞です。
なお、普通名詞は原則としてすべて可算名詞です。

【集合名詞】
例えばfamily(家族)、team(チーム)、staff(スタッフ)、people(人々)のように、同種類の人や物の集合体を表す名詞を集合名詞と言います。集合名詞には大きく分けてさらに3つの種類があります。

①単数・複数両方で扱われるもの
単体の集合体として用いられる場合は単数扱い、構成する複数の人や物を念頭に置いた場合は複数扱いになります。代表的な名詞も確認しておきましょう。

(ex1) My family is a large one. $${\leftarrow}$$ 家族が1つの集団
  (僕の家族は大家族です。)
(ex2) My family are all doctors. $${\leftarrow}$$ 家族1人1人を意識
  (僕の家族はみんな医者です。)

<単数・複数両方扱いの主な集合名詞>
 family(家族) / class(クラス) / club(クラブ) / team(チーム)
 staff(スタッフ) / committee(委員会) / public(大衆)
 jury(陪審員) / generation(世代)など

②常に複数扱いされるもの
必ず複数扱いし、不定冠詞をつけることができず、複数形になることもありません。この名詞で覚えるべきものは、大学入試では3つだけです。

(ex3) The police are after the criminal.
  (警察が犯人を追っている。)

<常に複数扱いの集合名詞>
 police(警察)$${\leftarrow}$$ police officerの集合
 people(人々) $${\leftarrow}$$ personの集合
 cattle(牛) $${\leftarrow}$$ cow、bull、calfなどの集合

③常に不可算の集合名詞
不可算名詞の性質を備えた集合名詞です。不定冠詞や数詞をつけることができず、複数形になることなく、単数扱いされます。

(ex4) There was no furniture in the room.
  (その部屋に家具は一切なかった。)

数量形容詞はmuchやlittle、a lot ofなど不可算名詞につけるものを用います。個数を数えたいときは主にa piece ofを用いますが、これは後述する物質名詞と同じです。

(ex5) He had little baggage at that time.
  (彼はその時ほとんど手荷物を持っていなかった。)
(ex6) I bought four pieces of furniture yesterday.
  (僕は昨日家具を4点買った。)

この不可算の集合名詞は文法・語法問題の頻出事項でもあります。少なくとも下記の名詞は覚えておきましょう。

<不可算の集合名詞>
 baggage / luggage(手荷物) $${\leftarrow}$$ bagやsuitcaseなどの集合
 furniture(家具) $${\leftarrow}$$ chair、table、sofaなどの集合
 machinery(機械類) $${\leftarrow}$$ machineの集合
 clothing(衣類) $${\leftarrow}$$ clothes、shoesなどの集合
 poetry(詩歌) $${\leftarrow}$$ poemの集合
 mail(郵便物) $${\leftarrow}$$ letter、parcelなどの集合
 scenery(ある地域全体の風景) $${\leftarrow}$$ sceneの集合

④注意すべき集合名詞
次の集合名詞は特に注意が必要です。

fish(魚)〜魚類全般なら不可算、個々の魚なら可算
food(食べ物)〜食べ物全般なら不可算、食べ物の種類を言うときは可算
fruit(果物)〜果物全般なら不可算、果物の種類を言うときは不可算
sport(スポーツ)〜スポーツ全般なら不可算、スポーツの種類を言うときは可算
people 〜「人々」の意味では複数扱いの集合名詞、「国民、民族」の意味では可算名詞で単数形はa people、複数形はpeoples

例文で見ておきましょう。

(ex7) You should eat a lot of fruit. $${\leftarrow}$$ 果物の種類は問わない
  (キミはたくさんの果物を食べるべきだ。)
(ex8) We bought various fruits at that shop. $${\leftarrow}$$ 様々な種類の果物
  (私たちはその店で様々な果物を買った。)

これら4つの名詞は、中学生くらいから不思議に思っていた人もいるのではないでしょうか。僕もその一人でした。最初から教えてくれても良かったのに…。


さて、このあとも長くなりますので、本日はここまでにしましょう。続きは明日の週末英文法で学習しましょう!

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