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ベイスターズ選手名鑑 西巻賢二 背番号129 「2度の戦力外から這い上がる男。補強ポイントである俊足堅守プレイヤー」

こんばんは、なベマガジンです。

毎朝、各球団の入退団情報をせっせとみております。
中日阿部選手⇔楽天涌井選手の大型トレードもあり、
ストーブリーグは俄然盛り上がりを見せております。

そして、ベイスターズの獲得第1弾が発表されました!

本日紹介するこの選手!!! 西巻 賢二選手です!!!!!

1.経歴

福島県会津若松市出身。小学校2年時から野球を始め、6年時には後に入団する楽天のジュニアチームに所属。中学は、宮城県仙台市の秀光中へ入学すると、軟式野球部で3年時に全国制覇を達成している。仙台育英高校では、1年時春からベンチ入りを果たす。そして1年秋からショートのレギュラーとなり、3年時には主将として春夏甲子園出場を果たしている。その後は、高校日本代表にも選ばれた。2017年ドラフト6位で東北楽天ゴールデンイーグルスに指名され入団。ジュニア出身で入団する初めての選手となった。

1年目から下位指名の高卒選手では異例のキャンプ一軍帯同からオープン戦にも出場。開幕1軍はならなかったが、6月に一時昇格、8月からはスタメン出場など25試合に出場し、打率247と結果を残した。しかしながら、2年目は1軍出場は2試合のみで終わった。一方、2軍ではチームトップの106試合に出場し、打率.233、1本塁打、25打点を記録。起用方法や頻度から3年目に入るのは間違いないと思われたが、チーム事情という理由で、支配下登録の会場、育成契約の打診となった。支配下で入団した高卒選手が一軍経験があるにもかかわらず2年目で戦力外通告を受けるのは、NPB史上初のことだ。その後は、支配下登録を目指し、千葉ロッテマリーンズの秋季キャンプへ参加し、入団テストに合格した。

2020年は、開幕2軍スタートも1軍で11試合出場し、コロナウイルスの影響による代替選手という形ではあったが、スタメン出場も果たしている。一方、2軍では54試合に出場、打率.236だった。2021年は1軍出場無かったものの、2軍ではチーム3番目の打席数で、俊足を生かして16盗塁を記録。2022年は1軍2試合の出場、2軍では昨年を上回る18盗塁(失敗7)をマークしたが、打率242に終わり、オフに2度目の戦力外通告を受けた。その後、合同トライアウトにて安打は無かったものの、横浜DeNAベイスターズが育成契約で獲得を発表した。

2.ベイスターズの獲得理由

右打ち内野手で、俊足堅守タイプの獲得である。

戦力外通告の第二期間中に、3年目の田部選手が急に戦力外通告となり、同日、現役引退を発表した。1軍出場も果たし、2軍ではチーム2位の打席にたつほど期待されていただけに理由は不明だ。家庭の事情なのか、今後のセカンドキャリアを考えてなのか、メンタル面(自身の喪失など)なのか、まだ報道は無い。戦力外という形をとったのは、おそらく理由を明らかにしなくてもよい球団の配慮と思われます。(いきなりの任意引退だと、確実に理由を探られてしまうため)
脱線しましたが、話を西巻選手の話題に戻そう。
今ドラフトでは、右打ち内野手獲得予想もあり、中日6位の亜細亜大の田中選手などが候補に挙がっておりましたが、ドラフト3位で駒大の林選手(セカンド)のみの指名に留まった。倉本・山下選手の戦力外もあり、上記の田部選手の引退と、内野手補充が必須の状況だった。そこで白羽の矢が立ったのが西巻選手だった。外野手では育成に村川・大橋選手と走れる候補の選手がいるものの、内野手で走れる選手はルーキーの林選手を除けば、森選手一択だ。右打ちのショートの候補では、大和選手も年齢的にベテランの域となり、知野選手も2022年オープン戦で活躍したものの、開幕戦でのミスを引きずるような形で、シーズンで結果を残すことができなかった。西巻選手は2年連続、2軍ではあるが10盗塁以上マークしており、ショートの守備は絶品。打撃に派手さはないものの、非凡な打撃をもち、率は最低限キープしている。レギュラー候補としての補強とは言いずらいが、今後の内野手のバックアップ、守備走塁要員としては、十分に起用される可能性はあるだろう。戦力外となった宮本秀明選手が入団当初の内野手であれば、まだ現役を続けられたかもしれないが、ベイスターズの編成上、外野手に有望な選手が偏っているため、内野手のバックアップ補強は必須である状況だったため、トライアウトで結果を残すことができなかったものの、まだ年齢的にも若く、入団に至ったものと考えられます。

3.選手のチェックポイント

★コンパクトなスイングでセンター中心の打撃。守備は既に1軍クラス★

打撃面は、長打力は無いものの、センター返し中心にミートがうまい選手です。現状のスイングを見る限り、1軍クラスでは厳しいことからおそらく育成契約からスタートなったと思います。しかしながら、守備は動画にもあるように一級品です。広い守備範囲に素早いスローイングと、柴田選手に対抗できるセンスを持っています。生き残るためには、まず安定感のある守備を前提に、盗塁成功率の向上・そして最低限1軍でバントや右打ちなど小技ができるようになっていくことが理想的だと思われます。

4.現在の立ち位置と起用方法

まずは、2軍で二遊間での出場となるでしょう。来年は、知野・粟飯原選手に加えてルーキーの林選手もいますので、毎試合スタメンという訳ではないと思いますが、今シーズン2軍の戦い方をみると、ローテションでスタメン起用となりそうな予感がします。現状、育成契約ということもあり、二遊間では一番下から這い上がらないといけない状況。しかしながら、過去2度の戦力外を経験し、ベイスターズで成功を掴みたい気持ちは非常に高いと思いますし、球団的に二遊間が手薄ですので、十分に支配下登録のチャンスはあるでしょう。

5.まとめ

守備と足から、3度目の正直で、支配下登録を掴む。将来はスーパーサブとしての活躍を期待。

記事を書いているタイミングで、砂田投手と中日の京田選手のトレードが発表されましたので、次回は、このトレードについて考察していきます!
次回もお楽しみに!!!


20年以上ベイスターズ・プロ野球を見てきた自分だからこそ発信できることをこれからも発信し続けていきますので、良ければ、サポートをお願い致します^^