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萩本欽一「ありがとうだよ スミちゃん 欽ちゃんの愛妻物語」


萩本欽一「ありがとうだよ スミちゃん 欽ちゃんの愛妻物語」(文藝春秋¥1800+税)

週刊文春で連載が続いている欽ちゃんのエッセイ集。
表紙に「欽ちゃんの愛妻物語」とある通り、奥様・澄子さんとの出会いから別れまでや滅多に触れなかった家族との関わりを描き、チャップリンとの出会いや表紙を担当した香取慎吾さんとの触れ合い等も綴っている。
植樹祭の参加者に配られた木札に彫られていた「情黙」(黙っていても情を感じさせると言う意味)は、スミちゃんを投影していたのかと解る。 情を強く感じて来た欽ちゃんだからこそ、重みに溢れているんだなと思う。 優しさも滲み出ているが、言葉の重みを感じる方が大きかった。
欽ちゃんの言葉は簡単には読み飛ばせない。
「苦労が物語を作る」と定義付けられたら、これ以上はもう何も言えないのである。

植樹を希望した人達に配られた欽ちゃん直筆「情黙」の木札。

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