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オラクル・パークの楽しみ方

オラクル・パークはサンフランシスコにあるジャイアンツの本拠地。もともとAT&Tパークという名前だったけど、2019年のシーズン前にオラクルが2038年までの20年間の命名権を取得。入場ゲートの球場名もしっかりと変更済み。

ちなみに、オラクルはサンフランシスコに本社がある超巨大IT企業。詳しい住所は"100 Oracle Pkwy Redwood City, CA"。もはやオラクル通りなるものが存在し、そこにオフィスを構えているのである(ちなみに、JFAのオフィスであるJFAハウスの住所は東京都文京区サッカー通り)。


オラクル・パークにはAT&Tパーク時代に訪れたことがあるのだけど、その時はあくまでもスタジアムツアー。試合を観戦せずに「行ったことあるよ」と言っていいのかもやもやししていたこともあり、今回しっかりと試合観戦。


前回、サンフランシスコに来たときは2010年の春。大学2年生のとき。その時からシリコンバレーは急成長し、サンフランシスコの地価は2倍くらいになっているのである。

一時期、シリコンバレーでGoogle社員が購入した2億円豪邸がこのように紹介されていたことが話題に。


地価上昇が直接的な原因か詳細はわからないけど、サンフランシスコのダウンタウンはホームレスが本当に多いのが特徴である。


さて、前回来たときから、ジャイアンツ凄まじい成績を残していて、

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3度のワールドシリーズ制覇。ポージー、バンガーナーを軸に2010年代の前半は黄金期を迎えていたのである。


ただし、近年は悲劇的なチームに。当時の選手は段々と年を取り、なのに補強もベテラン中心。マイナーの有望選手は常に枯渇していて、最近はバンガーナーも怪我気味。攻撃面では、浜風の影響でとにかく長打力がない。

ここ数年は、早々にプレイオフ争いから脱落していたのだけど、この年は珍しく奮起し、夏場までプレイオフ争い当落線上に残っていた。

が、

そのせいで、夏のトレードが既定路線だった契約最終年のバンガーナーの売り時を逃し、結局残留。その後はだんだん成績を落とし、借金8でシーズン終了。


そんなジャイアンツでも2019年は270万人の観客動員を誇り、相変わらずサンフランシスコで愛され続けている人気球団である。


球場では少し変わっていることもあって、

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レフト後方にPeet's Coffee。

サンフランシスコのダウンタウンを歩いていて、よく見るコーヒーショップだなと思いきや、スタジアムでも発見。こうやって街の雰囲気と同調させている感じがアメリカではすごくうまくて、好き。

ちなみに、この店はミニ・ボブルヘッドミュージアムにもなっている。

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このベイビーはウィリー・メイズらいい。

それと、店の前の床が木になっているのも、ベイエリアっぽくてすごくいい。


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ライト後方には、サンフランシスコ名物の路面電車。


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スコアボードはかなりでかく、きれいになっている。このスコアボードを生かした選手紹介はなかなか見応えあり。

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変わらないものは、やはり球場と一体化する海と空。

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この写真の旗から分かるように、ライトは海から風が吹き込んでいて、左打者にとっては地獄。この逆境に屈せず、ボンズはウィリー・マッコビー湾に打ち込みまくったのである。

一般草野球民のぼくがこの球場で場外弾を撃つには薬物が必要だろうなぁ。


また、この球場はブルペンが観客席から丸見え。

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ポージーさんをガン見。


試合はダントツ最下位のマイアミ・マーリンズとの一戦。

悲劇的なチームで無援護ゆえ、勝敗数は地味だけど先発したアルカンターラという投手はなかなか良かった。今後はいい投手に成長するのではないだろうか。


やはりこの球場、初めて訪れたMLBの球場ということもあるけど、街並みとの一体感、なだらかな席とフィールドの一体感が素晴らしく、個人的にトップクラスに好きな場所である。




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