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私の1日の文字数

納期を勘違いして
深夜0時〜明け方まで
仕事をする羽目になった
地獄のような月曜日でした。

そんな何もない1日を
さも何か特別な日のように
日記に残すことにします。

私の何もない1日は何文字なのか。

3月13日 0時

困りました。

そろそろ寝ようと思って布団に入り、
のんきにnoteを書いていたら
なんだか胸がザワザワする。

なにか大切なことを忘れている。

ザワザワしたまま眠るのもイヤで
メール・クラウドワークス・
チャットワークを確認したけど
忘れものはない。

思い違いかとおもって
最後にdiscordを開いたら、
納期は3月13日朝8時でお願いします」と
しっかり書かれたメッセージを発見。

残り20時間あると思っていたら
なんと8時間しかない。

残りはお昼からやれば終わると
いつもの杜撰な計画で止めていたものを
急いでやらなければいけない。

あらー…くらいの勢いで
勘違いに気づけた己を褒めながら、
コーヒーとお茶をいれる。

さすがに勢いのある音楽は流せないから
リラックスジブリみたいなタイトルの
静かな音楽を流して、あとはやるのみ。

最近は『風の谷のナウシカ』って歌と
『さよならの夏』が好きで
それが流れるとちょっと嬉しくなる。

結局、書き終わるころには
弟が起きて、母が起きて、父が起きて、
これから眠る私の事情など知らないから
ドッタンバッタンと仕事の支度を始める。
(父は母を送り出して布団に帰っていく)

最終チェックを終えたのは、朝4時半。

そのまま眠ればいいものを
ドッタンバッタンの朝テンションと
無理やり覚醒させた脳の不完全燃焼で
何かしたくてたまらなくなり、
noteにしょうもない記事を書き始めた。

そのまま寝落ちしてしまう。

3月13日 9時57分

しつこい目覚ましの音で目が覚める。

今日は10時から
お友達と通話の約束をしていた。
(それは忘れていなかった)

「眠い」という感情を振り払うように
お友達に「ぬあ」と謎のDMを送ってから
そのままお湯を沸かし、歯を磨き、
1~2分遅れて通話ルームに入る。

子どもの話、仕事の話、
暖かくなったらどこに行きたいとか
今度遊びに来てとか
美味しいものが食べたいとか、
いつも通りのなんでもない話を
1時間半ほど楽しんだ。

「なんでもない話」のなかには
「大切な話」も含まれていたけど、
こういう時は「なんでもない話」と
まとめてしまった方がわかりやすい。

改まって畏まって話したわけではなく、
いつもと同じようにのんびりして、
たくさん笑った。

気持ちが良い時間。

いつでも気持ちが良い時間を過ごせるから
私は彼女が好き。

3月13日 12時過ぎ

納期の勘違いによって
今日の午後の予定が消え去ったから、
パソコンにSteamをインストールして
久しぶりにモンハンを楽しんだ。

この話は別の機会に書こうと思って
すでに下書きを用意してある。

モンハンの旬は3~5月だと思っているから
ここから夏のはじまりまで、
しっかり狩りと向き合おうと思う。

デモ版のオサイズチ討伐にかかった時間12分。

久しぶりでプロコンの扱いもわからないのに
12分で討伐できた。

ブランクを感じさせない自分に拍手。

そのままSteamの記事を書こうと思い立ち
スマホをいじっていたら、
だんだん眠くなってきた。

こういう時に睡魔に抗いたくなるのは
私の愚かさだと思う。

眠気に負けずに記事を書いているうちに
時計は15時手前。

ここで眠れば、
弟や母が帰宅する音で
19時には目が覚めるだろうから、
お昼寝をしようと布団に潜り込む。

少し寒いから、布団のなかで丸まった。

3月13日 15時

窓の外から、
ノコギリで木を切る音がする。

ギコギコギコ バサー パキパキ
ギーコギコギコギコ バサッバサッ
ザッザッ パキパキ

…まさか、うちの庭じゃないだろうな。

嫌な予感がして窓から庭をのぞきこむと
雨が上がった庭で青い帽子をかぶった
老いた男性が木を切っている。

あれ、うちのおじいちゃんなんです。

今日は雨が降っていたから
庭がぬかるんでいて、
滑って転びでもしたら大変。

しかも、先週 めまいがすると言って
プチ騒ぎしたばかりじゃないの。

さすがに見ていられなくて、
上着を着て庭に出る。

何をしてるのかと聞いたら、
枝が伸びたから切ってるんだと。

なんで、今やろうと思った?なんて言わない。

そうなんだ、ありがとうとお礼を言ったら
お茶に誘われたので、そのまま祖父の家に行く。

1個100円くらいのどら焼きを食べる。

あんまり美味しくないから
店名は伏せておく。

どら焼きを食べながら
庭の花壇に植える花を探そうと
祖父とスマホを眺めた。

ラベンダー
ペチュニア
百日草
ゼラニウム
カモミール
ニオイバンマツリ
チューリップ
イギリスの庭にありそうな白い花

祖父にスマホを渡したら
指先でスススーっとスクロールをしながら
小さな文字と写真を眺めて笑っていた。

うちのおじいちゃんがスマホを覚えた。

結局、植える花は決まらない。

どうせ祖父はなんでもいいだろう。

私がホームセンターで買ってくることにする。

友達の子どもが春休みになるから、
種まきを手伝ってもらおうと思う。

3月13日 17時

ひと通りお茶を飲んで
相棒と野球ニュースを見て
私の部屋に戻ってくる。

読みかけの『余命3000文字』を読む。

これは、すごく意味がわからなくて
最高におもしろい本だった。

とくに『パンクシュタット・スウィートオリオン・ハニーハニー』は、ノートに書き写して残すことにする。

『朝の日差しが看板にぶつかれば、上下左右で電磁スペクトルが分割されます。天気は午後からセンセーショナルな舞台演劇に興奮するでしょう。南ブロック第二エリアでは食べられる定規に注目してください。それではみなさんご一緒に。おめでとうございます!』
余命3000文字|村崎 羯諦

こんなに意味がわからなくて
こんなに理解できないものはなかった。

深い意味があるのかもしれないし
何もないのかもしれない。

私は何もない文字列であってほしい。

3月13日 19時

『余命3000文字』を読み終えて、
いよいよお腹がすいたから
鮭茶漬けと書かれた鮭フレークを
ご飯にかけてお湯を注いで食べた。

正しい茶漬けがわからないけど、
ご飯に鮭フレークとお湯をかけたものは
離乳食のような仕上がりだったから
ゴマと海苔をふりかけたら
鮭茶漬けのようなものになった。

美味しかった、とは思わないけど
食べられるものだった。

お行儀が悪いことは承知で
湊かなえ『サファイア』を読みながら
食べられるようになった鮭茶漬けを食べる。

さっきまでお邪魔していた
『余命3000文字』からの『サファイア』

本選びに失敗した。

もう少しぶっ飛んだものを選ぶか
全く関係ないエッセイにするべきだった。

好き嫌いの話で、
意味のわからないものが好きな私が
意味のわからない空間を堪能した後に
あまり好きじゃない現実世界に引き戻されて、
楽しめるはずがない。

それでも、20ページ読み終えたくらいで
だんだんおもしろくなってきて
このnoteを書き終えたら続きを読む。

今日の私は何文字だったのか

今日の私は、だいたい3000文字。

これが余命であるなら、
書き終えると同時に葬式の予約をして終わりだ。

あらためて振り返れば、
仕事をして、お友達と話して、ゲームして、
祖父と話して、お茶を飲んで、本を読んで、
なかなか良い日になったと思う。

もう、あとは寝るだけ。

2時間しか寝ていないためか
さっき足に毛布が絡まってゴロンと床に落ちた。

そろそろ限界だそうで。

また気が向けばやろう、私の文字数。

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