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【TEXT】ウ・ヨンウ弁護士は天才肌視聴完了

昨秋からNetflixに契約してまして。
前から見ようと思っててまだ見てなかった映画なんかを觀てみた訳ですが、その後、おすすめ表示されていた中から気になった『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を見始めた。

これまで韓国ドラマは食わず嫌いというかなんとなく敬遠していて全く見てなかったのですが、弁護士が主役の法廷ドラマかな、ということで興味が湧いたので見てみました。

正直なところ、それほど期待せずに見始めたのですが、第1話の幼いヨンウが初めてしゃべって父親が大喜びするシーンからなんだか妙に感動してしまい、そのまま見続けました。

まず、自閉症スペクトラム障害を持つ弁護士という設定がスゴイ。
他者とのコミュニケーションが苦手でありながら、記憶力抜群の天才的な頭脳を持つ主人公。彼女に理解できていなかった社会的な慣例や上下関係などに戸惑いながらも法律の知識を武器にまわりの人々を巻き込み、支えられながら活躍していく物語。

最初彼女をうっとおしく思いながらも次第に理解し、彼女を指導しつつ彼女の武器を最大限活かす上司。
ロースクール時代からの友人で彼女の理解者である同期の弁護士。
そして彼女が障害者ゆえに特別扱いされていると感じて彼女を蹴落そうと画策する同期弁護士、と彼女の4人が基本チームとなって訴訟を担当していく。
担当するのが彼女の子供の頃にお世話になった大家さんや友人家族から始まり、様々な企業だったり脱北者だったり同じ障害者だったり子供解放軍総司令だったりと個性豊かな依頼者たち。
時に依頼人に寄り添い、時に依頼人のほうが悪だと疑いながらも弁護士として「依頼人の利益のため」に奮闘していく。
依頼者や同僚、さらには敵方の弁護士や裁判官などにも魅力的なキャラクタがいて、純粋に見ていて楽しい。

日本とは違う韓国ならではの習慣なんかもあったりするので、見ててちょっと戸惑うこともありますが、それはそれ。

あとは韓国ドラマらしく?彼女の出生に関する秘密やラブコメもあったりします。
そのラブコメ要素にしても、健常者と障害者との恋愛ということで、愛情ではなくて同情ではないのかという葛藤や、周りから理解されない状況なども含めて考えさせられる内容となっています。

そしてなによりもウ・ヨンウ弁護士が魅力的です。
落ち着かない目線や常に動き続ける指先など、健常者ではない落ち着きのなさがありつつ、それでいてとてもかわいらしさがある。
YouTubeにこの作品のメイキング動画があったので見てみたのだけど、ウ・ヨンウを演じているパク・ウンビンさんの演じているときと素のときのギャップがすごすぎた。役者さんてすごいね。

法廷ものにありがちな逆転勝訴してスカッとするような単純なドラマという訳ではなく、楽しい回もあれば色々と考えさせられる回もある、中々に見応えのあるドラマです。シーズン2やってくんないかな。

そんなわけで2022年末から2023年お正月にかけて、初めてちゃんと見た韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の感想でした。

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