見出し画像

決まりごと

『三が日を過ぎたらパンを買いに行く』。
気づけばここ数年、お正月の決まりごとになっている。
アンデルセンの「ニューイヤーブレッド」。
店とパンの種類まで決めているのだが、今年は閉店間際に行ったのもあり、あいにく売り切れだった。
あーしまった、もっと早く来ればよかったと後悔しつつ、「2018」と同じように刻印されている「幸せのぶた」というパン(フルーツとナッツ入り)を見つけ、レジへ持っていこうとして・・・ん?と立ち止まった。

これって、朝食用じゃないよね?

そもそもなぜ「パン」かというと、お節やおもちに飽きてきた頃の「朝食」に食べたいからである。わたしは朝食に甘いパンは食べない。ちなみに毎年買っているのは、以下のプレーンなもちもちっとしたパン(去年のFacebookより)。

「2018」という刻印にひかれてつい手に取ったが、これが本当に食べたいの?と自問自答する。フルーツやナッツが入ったパンは大好きだけれど、わたしにとっては「おやつ用」である。

結局、ほかに食パンも購入し、「幸せのぶた」と命名されたそのパンを買うことにした(おやつ用として)。

おやつなら、頂き物のお菓子やおまんじゅうがあるのにな、と反省する一方で、食べてみたかったんだからいいの、と納得した帰り道。ふと思ったのは、「決まりごとには決まりがない」という事実だ。

もしかしたら、意外と朝食にもOKかも、となるかもしれない。
これはおやつだから、と決めてかからなくともいい。

ちなみに、去年の店は「青山アンデルセン」だった。同じ店で買いたくとも、閉店してしまったから、今年は買えない。だから別のアンデルセンへ行くしかなかった。
決まりごとは、自分以外の理由でも崩れていく。

何事も「ぜったい」はないし「永遠」もない。

なら、「決まりごと」って無意味じゃない?といわれるかもしれないが、わたしは「決まりごと」があってこそ、多様な「変化」に敏感になれるし、物事を柔軟に受け入れられるのだと思う。

大切なのは、そこから「はみでる」勇気だ。

なんだかパンの話からそれて随分と深い話になってしまったが、
「決まりごと」なんてそんなもの。

肩肘はらず、適当に続けるのがちょうどいい。
来年の1月4日も、わたしはパンを買いに走っているかな?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?