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【鑑賞記事・句集『柔き棘』】嬉しい気づき

今回、香田ちりさんのnoteで
拙句集をご紹介いただきました。
こちらのページです。

温かく気づきの多い鑑賞、
嬉しく拝読しました。

わけても嬉しかったのが、
「使っている単語がシンプル」
「こういう句も作って良いんだ」
その二点でした。

作り方は作家それぞれですが、
私は誰もがわかる普通の言葉で
「普段見ているものを自分なりに見つめ直す」
ことで作品にしたいと考えています。

そして、俳句をしている人はもちろん
「俳句をしていない人」にも
「ひとつの読み物」として句集を楽しんでほしい、
という願いがあります。

だから、使う言葉は身近でシンプルなものを、
と思っています。

また、「こういう句も作って良いんだ」ですが、
誹謗中傷や人格否定などにならないように
気をつけたうえで、自由に言葉を使って
俳句を詠んでよい、と個人的に考えています。

「詩語として、この言葉を使うのはどうか」
そういう鑑賞がたまに句会などで出ることもありますが、
言葉の可能性を探るという意味で
自分の身の回りにあって、
まだ俳句では見かけたことのない言葉を
積極的に作品中で使ってみる。
そういう前向きなチャレンジはよいのでは。

「新しいこと、個性的なことを詠みたい」
そう考えた時、句材や言い回しに凝ったりすることもありますが、
「自分の周囲を少し見つめ直してみる」
それだけで案外
「言われてみればそうだけど、今まで誰も言ってこなかった」
そんな表現や言葉は潜んでいると思います。

今回、ちりさんの鑑賞を拝読して
改めてそんなことを気づきました。

どうもありがとうございました!

ちなみに句集『柔き棘』はAmazon他でネット販売中です。
ご興味のある方は下記をご覧くださいませ。


【追伸】
俳句を作ったことはあっても
句集を読んだことがない、
そもそも書店で句集を見たことがない、
そういう方も結構おられます。

今はネットで手軽に様々な書籍を入手できますが、
書店でリアルに書籍を手にする「出会い」は
また格別のもの。

句集もそんな、様々な方に近しい存在に
今以上になってほしい。
そう思います。


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