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過干渉はダメ

父親は、子供を育てていた。

義母に甘やかしはダメだと言われていた。

もっと厳しい父親になれと。

父親は、反発した。

「厳しさは、心を不安定にするんです。甘すぎるように見えるかもしれないけど、安心させることが、人間の基礎をつくるんです」

父親と義母は、バチバチにぶつかった。

父親の子育ては、子供が望んでないことまで先回りしてやる子育てだった。

子供の意思を尊重せず、よかれと思って、やりすぎる。

義母が心配していたのは、子供の自立心を妨げることだった。

義母は言う。

「子供の言いなりになっていいの? 父親なら、ダメならダメとビシッと言って、やらせなさいよ」

義母の子育ては、子供の気持ちよりも、親の意思を優先する子育てだった。

それは、子供に伝えて待つというプロセスに欠けていた。

本当に必要なのは、親が頼まれもしないことをやってあげることでも、子供に無理やりやらせることでもない。

子供がいつ、それをやるか、子供に決めさせること。

それが、自己決定の原則。

2人に共通しているのは、【過干渉】

自立を妨げるのは、親の忍耐不足。

子供が自分からやるようになるまで

できるようになるまで

忍耐強く、待つ、ということ。

それが人を育てる。

それに気づいたとき、父親と義母は和解した。

父親と義母は、子供の成長を楽しみに待つことにした。


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