「それじゃ俺も帰らせてもらうよ。未果のためになんか旨い魚でも買って帰るかな」

「お疲れ様です」
「お疲れ様ー」

源さんが帰ると店長から午後からの仕事について説明があった。
「昼からは品出しをやってもらいます。うちはレジ係の人でも交代で他の部署の手伝いに入ってもらったりしてるので」

「わかりました」

休憩が終わってからは吉川さんは惣菜部門へ戻り、三田さんと僕はグロサリー部門の手伝いに行くことになった。
グロサリー部門は常温で長期保存がきくお菓子や調味料、トイレットペーパーなどの日用品を扱っている部署だ。

仕事の内容は品出しだけだったため特にグロサリー部門の人の指示を受けることなく、品出し経験のある三田さんから教わることになった。

まずはカップ麺の品出しからだ。
いつもの買い物でもカップ麺コーナーには立ち寄るけど改めて考えると色んな商品があるな。
でも普段食べてるのは数えるほどだ。