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不真面目大学生が初めて教授に絶賛された話

大学に通うのは必要なことか?
そんな風に耳にすることが増えたと思います。

大学に行って何を学ぶのか?やりたいことはあるのか?
明確な回答ができる人はほとんどいないです。(勿論中には目標や夢がある人もいます、、)
大半の人は、行くことができるから、みんな行ってるから、学歴のためとか、、
大学で学んだことが今も活きている人はごく僅かだと感じます。


私も最終学歴は大卒です。
特に名のある大学であるわけでもなく、特段勉強をしてきたわけでもないので世間的には「Fラン大学」と呼ばれる大学に入学し、卒業しました。
専攻学問は、法律学科でした。
今の仕事で法律に関連する仕事に就いているわけではありません。
高校三年生の私にやりたい仕事は無く、夢などありませんでした。
父が市の職員として働いていて、比較的安定した職であることは理解していました。
同じ道に進もうかと考えた結果、法学部を選択しました。

恥ずかしながら、そんなレベルです。
入学当初の同級生たちの話を聞いていると、警察官や弁護士、行政書士になるんだと息巻いていた人たちがいました。
人と比べて、なんて私はチンケな考えで入学したんだと後悔しました。

大学という場所は、良くも悪くも自由な学舎です。
必修科目を除くと、受けたい授業を好きなように選べる。
教授によっては「出席してもしなくても構わない、テストで良い点を取れば単位をあげる」と今までの学校生活とは異なる仕組みに驚きました。
毎回授業に出席して授業を聞く人と、テストの日だけ顔を出している人もいました。
なので、普段は数人ほどしか授業を受けていないのに、テストになると何十人も座ることができる教室が満席になるのを見て「この授業こんなに受けている人いたんだ」奇妙に感じていました。

では一体、何を学んだというと「自分と付き合う人の見極め方」です。
この話をゼミの教授にすると、珍しく褒められました。
褒められるどころか、絶賛されました。(その後新入生の前で同じ話をさせられました笑)
私が所属していたゼミの教授は少し変わった人?で、毎回授業の前に5分スピーチをほぼ必ずしていました。
お題は「夏休みのできごと」「最近の面白かったこと」などなど、、
長期休み明けなどならまだしも、そんなに面白い出来事なんて起きないです。
それに私は人前で話すことが苦手でしたので、毎回発表会のような気分でハラハラしていました。
そのうちの一つの、お題が「新入生へ大学生活のアドバイス」でした。
他の人は、当然勉強のことについて触れることが多く、おすすめの勉強方法や参考書を紹介したいなどの話が出ました。
そこで私は、自分が人に教えるほど勉強熱心ではなかったので学校生活のことについて伝えることにしました。
「大学というところは、とても自由です。受けたい授業を選び、誰かに指導を受けることも少なくなります。私生活でも、飲酒や喫煙、ギャンブルなど今まで禁止されていたものが許されます。ですから社会的にも大人として認められます。その反面、ルールから縛られなくなった途端にルーズになる人も現れます。バイトや遊びの優先順位が高くなり、授業に出席をしなくなり、やがて学業を疎かにしていきます。ですが、その人たちも授業に履修はしているので、単位は欲しい。都合よく「お願い、ノートを見せて」「テストに出るところを教えてよ」そんな言葉をかけてきます。このような人たちとは、関係を断ち切ることをお勧めします。仮に今まで親友のような関係だったとしても一度距離を置くなり、密に接しないほうが良いです。必ずその人たちは皆さんにとって悪い方向へ誘い、足を引っ張る枷となります。私もそのような人たちをたくさん見てきましたし、誘いを受けたこともあります。その人が今何をしているかというと、みんなが就活モードになりつつある中で、下級生たちと一緒に取得損ねた授業に出席しているか、留年しているか、すでに大学を退学しているかです。きちんと断ることのできる人でいてください。また、悪い人にもならないでくださいね。笑」
冷静になって、振り返るとカッコつけて語っていました。教授に褒められたので少し調子に乗っていましたね。笑

なぜ教授が私を絶賛したのかというと、夢や目標を持って入学してきた生徒たちが、いつしか変わってしまうのが哀しく感じていました。
ゼミに所属した頃の私を教授は、「変わってしまいそうな人だ」と思っていたそうです。(ちょっと失礼ですよね?笑)
そんな私から、自分と同じ思いを聞けたことに感動したそうです。
夢や目標を持てずにいたけれど、意志を持って判断できる人間になれたこと、それを伝えることができただけでも有意義な大学生活だったのかもしれません。

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