社会運動を頑張る高齢者に連帯したい

*この投稿を当事者の「社会運動を頑張る高齢者」が見てくれるとはあまり思いませんが、いつか私が彼ら彼女らに伝えたいと思うことを話します。よかったら見ていって下さい。

私は20代の青年です。
少子高齢化で子どもの数が減り、人口に対する高齢者の割合が増えていく中で、若者と高齢者が分断されていると感じます。
社会保障についての授業で医療費2倍化に反対する高齢者の運動が紹介されたとき、一緒に受けている人から結構な割合でそのような「声をあげる高齢者」に対して冷たいリアクションが出されていました。
「高齢者にかける社会保障費を減らさなければ(増やせば)、若者に抱えきれないほどの負担がかかってしまう」という考え方がそのようなリアクションを産んでいるようです。

でも、本当にそうでしょうか。高齢者に我慢をしてもらって、高齢者にかける社会保障費を削れば私たち若者は幸せになれるのでしょうか。私はそうは思いません。だって今の高齢者や、それを介護する高齢者家族の姿は、将来の私たちの姿だからです。

今、青年の中には「明るい未来が見えない」という絶望感が広がっています。
そりゃそうです。未来の姿である大人たちが生活に苦しみ、しんどそうな顔をしていたら「将来自分もこうなるんだ」と不安になります。そんな世の中でもなんとか生きのびられるように、欲しい物やしたいことがあっても我慢し、必死でお金を稼ぎ、時には資産運用に手を出して何とか2,000万円貯めようとします。

でも、必死に働いても本当に2,000万円貯められる人はどのくらいいるのでしょうか。物価は上がっても最低賃金は上がらない、消費税は増える、年金の支給開始年齢はだんだん上がっていく、、
今でさえ高い学費で生活が苦しい。奨学金を借りれば学費の負担は将来に持ち越されます。
しかも払った税金で大事にしてきた公共施設が壊され、望んでもいないホテルやイベント施設が街に建てられていきます。頑張って長生きしても、ゆっくり余暇を楽しめる場所がないのです。

そんな世の中でずっと過ごすなら、今のうちに好きなことだけやって、さっさと死でしまった方がいいんじゃないかと思います。生きていても次の世代に迷惑かけるだけだし。40歳くらいで死にたいです。

こんな話をしてすみません。私は今の高齢者に死ねと言いたい訳ではありません。
皆さんのような高齢者の方々には、居心地の良い場所で自分らしく、ニコニコ笑って生活していてほしいのです。高齢者だけではありません。今社会に出て働いている人たちも、ゆとりをもって自分らしく働き、余暇の時間で自分の好きなことを楽しんでいてほしいです。それが私たちの未来の姿だから。

それを実現するために、私も社会運動を頑張っています。しかし若者にはアルバイトや就活、仕事など、目の前の生活や将来への投資に精一杯で、集まってみんなで長い文章を読み、今の社会についての見方を変え、よりよい社会を目指して声をあげるための時間も、心の余裕もありません。だから私みたいな若者は結構レアな存在だと思います。イリオモテヤマネコみたいなもんです。

だからSNSで他のイリオモテヤマネコ達とつながって、自分の投稿に「いいね」をしてもらって、他の人たちが頑張っている姿を見て、元気づけられています。イリオモテヤマネコたちはなんとか生き延び、社会を変えるために団結しています。

日ごろから集会に集まり、デモ行進や宣伝で生活改善のアピールをしている高齢者の方々には、分断の思考に染められた若者から冷ややかな視線や言葉が向けられることもあると思います。でも私は皆さんに、そんなものに負けずに頑張っていただきたいと思っています。
「声をあげてもどうせ何も変わらない」「そんなことをしても無駄なんじゃないか」という無知な若者の浅はかな考えを、みなさんの行動でぶち壊していただきたいのです。これからも頑張っていきましょう。
ありがとうございました。

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