時と場合と人で、求められるものは変わる

20年の臨床の中で鍼灸に求められているものは変化してきました。

今求められているものは何だろう?そんなことを考え、できそうなことを試しながら、漢方や生薬の勉強に始まり食のアドバイス、東洋医学的な育児と発育の仕組みの解説やアドバイス、体調をとりもどすためのセルフケアの体操やアドバイス、様々な症状に対するセルフケアのお灸の講座やセミナーなどなど。


単純に臨床の場でも、刺さない鍼に始まり、温灸や手技療法中心のやり方、鍼も数種類使い分けをしてきました。


時と場合と人に合わせて、自分の臨床の幅を広げ続けてきた20年間。


求めに合わせて「待ちの姿勢」で自分の臨床の工夫が続きました。

さて、このたび、鍼灸院の「待ちの姿勢」を「攻めの姿勢」に変える時が来たのかと判断しました。
東洋医学の良さをシンプルにお伝えしたい。

そんなわけで、7月から「痔と美容の鍼灸」をはじめます。


一見別物に見える「痔」と「美容」。
東洋医学のアイディアである「めぐり」という視点からながめてみると、一直線上にならび関わり合いがあります。また、体調不良のサインは毎日の便通で判断できます。
カラダの「めぐり」にミスが生じて、便秘などの便通トラブルに始まり、肌荒れや姿勢や表情のゆがみ、体形のひずみが生まれます。
また、便通トラブルはカラダが抱え込んでいる健康トラブルが顕現化したものです。慢性化すれば「痔」となってトラブルが続いていることを示します。

「めぐり」を整えることで、「痔」に代表されるつらい症状を予防と緩和をして、健康の回復と美容のワンランクアップがめざせるというわけです。


【めぐり、いろいろ】
・「気のめぐり」
気のめぐりを整えると、痔の痛みやイライラが楽になります。美容の面では美しいスッキリした姿勢と表情をとりもどすことができます。

・「血のめぐり」
血のめぐりが整うと、痔の腫れや出血が楽になります。美容の面では肌のくすみや眼の下のクマなどが薄くなっていきます。

・「水のめぐり」
水のめぐりが整うと、痔の重だるさやむくみが楽になります。美容の面では下がりがちだった体形がすっきりします。

毎日の便通トラブルに違和感を感じたら、「痔主さん」の兆しです。
お尻のトラブルを感じたら、健康と美容をとりもどすよいチャンスです。
こんな「お尻」と「美容」のトラブル解消に積極的にお役立てる鍼灸で、これから「攻め」ていこうかと思います。

自家製の入れたてアイスコーヒーを飲みながら(氷なし)、ちょっとちょっとの決意表明。

新しいこと始めるのって、なんだかワクワクする。

メルマガ・鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」222号にそえて

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