楠 めぐみ / サービス​デザイナー / Nagomi Visit代表

「世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット」というソーシャルビジネスを運営するNPO法人…

楠 めぐみ / サービス​デザイナー / Nagomi Visit代表

「世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット」というソーシャルビジネスを運営するNPO法人の代表をしています。HCD-Net認定 人間中心設計スペシャリスト。深めていきたいテーマは#サービスデザイン #デザイン思考 #経験価値マーケティング #ジョブ理論

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最近の記事

10年ホームビジット事業を続けたら、ソーシャルインパクトのアウトカムが見えてきた

先週末、私が運営しているNagomi Visitに10年前からホストとしてご参加くださっているご家族からご連絡をいただきました。 「今春から娘が楠さんの母校(同じ大学の同じ学部)に入学したので、ゼミ選びの相談に乗ってほしい」との事。 聞くと、娘さんは10歳の時からNagomi Visitで多くの異文化交流を経験してきてNagomi Visitのような観光の形に興味があったのでその進路を選んだと仰っていて。とても嬉しかったです。私の母校ということももちろんそうですし、ホーム

    • 世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット、今月から再始動!

      7月3日(月)無事に「世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット事業」が再スタートしましたー!👏 再開から1週間経ち、全国で続々とマッチングが実現していて本当に嬉しい限りです。 コロナで活動休止してから、3年と4ヶ月ぶり。 今年の春からはじめた再開までの準備期間中は、感慨にふけるような瞬間もなくただただ目の前の課題に向き合い作業をこなすのに必死中の必死で、正直気づいたらリリース日だった!という感じでした。 ですが、「コロナ、なんとか乗り越えられたんだなぁ」と、最初のマッチ

      • 子どもと一緒に多様性を経験できる絵本や映画のまとめ

        我が子には小さい頃からできるだけたくさんの多様性に触れてほしいと願っています。それはもう本当に。なんなら生まれる前からの願いです。 もちろん実生活で経験を積めればベストだと思うけれど、毎日幼稚園と自宅を往復し知っているお友達や家族と過ごす日々の生活の中で「多様性」を経験できる機会はそんなに頻繁にあるわけではありません。 だからこそ、身近な存在の中で多様性を経験できる機会はとても貴重だと感じます。例えば絵本。例えばNetflix。 正直日本語以外のコンテンツのほうが多様性

        • CX版「ジョハリの窓」分類が面白い

          引き続き、CXを体系的に学び直すための読書を続けています。 CX施策の1つ1つは非常に細かく、どんな目的で何ををするのかは多岐に渡ります。 過去の経験から (1)解決するべき課題がある場合の施策と (2)「こうあるべきだ」というビジョンドリブンで考える施策 の2つがあると思っていたのですが、 CX(カスタマー・エクスペリエンス)戦略―顧客の心とつながる経験価値経営で紹介されていた「CX版ジョハリの窓」整理がとてもわかりやすかったです。 この説明を踏まえて、改めて自

        10年ホームビジット事業を続けたら、ソーシャルインパクトのアウトカムが見えてきた

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        • 私のしごと観
          12本
        • コロナウイルスがNAGOMI VISITに与えた影響
          4本

        記事

          サービス・ホスピタリティ・経験価値(CX)の関係性を整理してみた

          改めて本を読んだりこれまでの経緯を踏まえて、私なりの定義を言語化してみました。 サービス・ホスピタリティ・経験価値(CX)の関係性サービスは顧客がやりたくない・できないことを対価を得て代行すること ホスピタリティは商品やサービスという土台の上で行われ、顧客に感動を与える行為。 感動とは、心理的・感情的な価値を感じること。 つまり、「ホスピタリティやおもてなしを実行する目的は顧客に感動してもらうこと(=心理的・感情的な価値を感じてもらうこと)」と言える。なぜ感動が大事か

          サービス・ホスピタリティ・経験価値(CX)の関係性を整理してみた

          ここで改めて、経験価値について。

          最近、CXに関する自分の知識を改めて体系化しておきたいなと感じるようになり、CXに関する本を一気読みしています。 本を読むことで具体的な施策を知りたいというよりも、これまで私自身がNAGOMI VISITでホームビジット事業を運営するにあたり実践してきたCX施策やCXのそもそもの考え方について「これでよかったんだっけ?」と答え合わせをしたい、という目的です。 改めて体系的に読み進めることで、すごく勉強になっています。 ちなみに、最初に挙げた「The Experience

          デンマークの義務教育

          我が家のデンマーク出身の夫と4歳になる娘は、日々デンマーク語で会話しています。 日本生まれ日本育ちの娘ですが、父親との会話は生まれてこのかた基本的にデンマーク語。私とはいつも日本語。 2歳半頃に一度デンマークに2ヶ月滞在した時は、父親に対しては100%デンマーク語で話すようになっていたものの、また最近日本滞在期間が長くなっているので彼女が日本語で発話し夫がデンマーク語で応える、なんていう場面も増えつつあります。が、基本的に彼らはデンマーク語で会話をしています。 私はとい

          お客様の幸せな未来に想いを馳せて

          去年の秋から食品メーカーさんの情報発信やファンコミュニティ作りのお手伝いをしています。 昨日は、そのメーカーさんの商品を長年愛用しているファンの方にインタビューをさせてもらい原稿にする、というお仕事をしてました。4年くらい愛用している方の声はやっぱりとても貴重で。私自身も商品について学びになったし、何よりお客様の想いが溢れていて、インタビューの時はもちろん原稿を作る時間も楽しかったです。 そういえばNAGOMI VISITでも特に初期の頃、多くの方にインタビューをさせても

          新規事業をつくる上で非エンジニアの私が大切にしている2つのこと

          新規事業の立ち上げについて私がいつも大切にしている価値観を綴ってみます。 これまでにいくつかの新規事業立ち上げを経験してきました。 10年前にスタートして現在も代表として運営している「世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット」がその最たる例ですが、前職でプロダクトマネージャーとして参加した社内プロジェクトや、独立してからも料理や国際交流の分野で新規事業を企画し、実践しています。 特に「世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット」は、私自身の個人的なアイディアから始まり、少しず

          新規事業をつくる上で非エンジニアの私が大切にしている2つのこと

          観音チャレンジに気づいてもらえることの尊さ

          夕方いつものように自転車で娘を幼稚園に迎えに行った帰りにスーパーへ寄り、買い物を済ませてさぁ家に帰ってこれから晩ごはん食べようというタイミングで、娘(当時3歳9ヶ月)との戦いが始まりました。 どうしても自転車に乗りたくない、という娘。 もう今すぐ自転車に乗って帰りたい、という私。 子と一緒に行動していると、自分の思い通りには物事が進まないことが常ですよね。親の立場で、こういう子の要求と何とか折り合いをつけながらいい感じでくぐり抜ける類の行為って、何と呼ぶんでしょう?

          観音チャレンジに気づいてもらえることの尊さ

          バス旅行添乗員として得たレジリエンスと、多様なプロ達とのコラボ経験

          日々仕事をする中で、「もっとこの部分学びたい」とか「私にOOO力があれば・・・!」と自分の力不足を痛感する場面は多々あるわけですが、一方で「これができてよかった」と自分なりに納得できることもあったりします。 そういうのって大体、過去の経験で身についたことが元になっていたりしますよね。 2001年に大学へ入学してからこれまでの20年間、その時々で良いご縁をいただきながら様々なことを経験してきました。 バス旅行の添乗員、海外向けウェブマーケティングを専門とするITベンチャー

          バス旅行添乗員として得たレジリエンスと、多様なプロ達とのコラボ経験

          食事の栄養バランスを子と一緒に可視化するツールを作ってみた

          食材1つ1つにどんな働きがあって、自分は何をどんなバランスで食べるのか。 それさえわかっていたら、少なくても食べるということに関しては自立して生きていけるような気がしています。 「パンは炭水化物の仲間で、身体をうごかす働きがある。」とか、「お肉や魚、大豆や牛乳はたんぱく質で、身体をつくる働き。」「野菜や果物はビタミンやカロテンが豊富で、身体を整える働きをしてくれる。」とか、そういうこと。 こういうのって大人になるにつれて、学校の授業で習ったり自分でも何となく気になるよう

          食事の栄養バランスを子と一緒に可視化するツールを作ってみた

          20年後もConnecting the dotsが腹落ちしますように。

          今年6月に、リクルートが発行する「スタディサプリ プロフェッショナル・シフト」 という冊子の「2030年の社会を支える、30人の現在地」という特集で活動を紹介していただきました。 全国にある高校の校長先生や進路指導の先生方、また高校3年生がいる家庭に直接郵送で12万部配布されている冊子だそうです。 私自身もまだまだやりたいことがたくさんあるし、いろんな意味で道半ば。なので「現在地」として紹介されるのがちょうどいい感があるし、「2030年の社会を支える人」と紹介されるのはめ

          20年後もConnecting the dotsが腹落ちしますように。

          これからのNagomi Visit

          6月、7月はNAGOMI VISITチームにとって内省の2ヶ月間でした。 「すべての人がグローバル市民として暮らす日本社会」を実現したいという、これまで私たちを突き動かしていた想い。コロナでホームビジットが運営できなくなった今、むしろより強くなっていると言えるかもしれません。 また、世界中で巻き起こったBlack Lives Matterは、NAGOMI VISITの活動意義を改めて考えるきっかけになりました。 Black Lives Matterはアメリカで起きた話で

          自分で誰かの靴を履いてみることがエンパシー。それを養うってどういうことなんだろう。

          6月からようやく娘の幼稚園は分散登園が始まり、1日おきに登園する日々を過ごしてもうすぐ1ヶ月。 4月5月よりは仕事に向き合える時間が少し増えたけれど、コロナ前と同じというわけにはいかず、「娘と全力で遊ぶ」日々のスキマ時間で「これからの仕事」のために学んだり考えたりする、6月はそんな1ヶ月でした。 一方で仕事面で4月と5月に起きた出来事は、多くの人との嬉しい出会いと新しくワクワクする仕事への向き合い方を発見できてとても有意義だったので、そのことについてもまたnoteに書いて

          自分で誰かの靴を履いてみることがエンパシー。それを養うってどういうことなんだろう。

          3歳児との日々でわたしも楽しめる34の遊び

          noteで#いま私にできること というお題があり、今日はこのテーマで書いてみたいと思います。 このテーマ、普段の自分なら迷わず仕事に関することを書きそうですが、いまは娘との毎日をいかに充実させるかが私の大きな仕事の1つ。 ※ 普段は平日昼間に子どもを保育園に預けて少なくても5〜6時間はNAGOMI VISITの仕事に集中するのですが、今はコロナウイルスの影響で多くの方と同じように我が家もまた、朝起きたその瞬間から娘が寝る夜21時頃まで、3歳児中心の生活をせざるを得ない状況

          3歳児との日々でわたしも楽しめる34の遊び