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デンマークの義務教育

我が家のデンマーク出身の夫と4歳になる娘は、日々デンマーク語で会話しています。

日本生まれ日本育ちの娘ですが、父親との会話は生まれてこのかた基本的にデンマーク語。私とはいつも日本語。

2歳半頃に一度デンマークに2ヶ月滞在した時は、父親に対しては100%デンマーク語で話すようになっていたものの、また最近日本滞在期間が長くなっているので彼女が日本語で発話し夫がデンマーク語で応える、なんていう場面も増えつつあります。が、基本的に彼らはデンマーク語で会話をしています。

私はといえば、以前2年半ほどデンマークに住んでいた時に語学学校に通わせてもらったおかげで、(デンマークという国にね。語学の習得は移民の義務なのです)日常会話程度はできるようになっていたけれど、その後日本に戻ってからはほとんどデンマーク語を話す機会がなくて。夫とは日本語で会話ができるという恵まれた環境なのですが、その分私のデンマーク語力はどんどん低下するばかり。使わないと衰えるのは悲しいけれど確かですね。

最近ではいよいよ、夫と娘の会話が理解できない・・・ということも増えてきました。

娘がデンマーク語を話せるようになることは娘が生まれる前から夫婦共々望んできたことだし、何より夫の4年間の頑張りが功を奏しているので、喜ぶべきことなのです。

が、家族が同じ空間にいて、「自分だけ、自分以外の家族が今どんな会話をして笑っているのかよくわからない」というのはなんともツライ。

あぁ、語学学習を再開しなくちゃと、ヒシヒシと感じるのです。

というわけで今年は、デンマーク語の勉強を再開しようと最近強く心に決めています。

特に、これからのライフスタイルで必要になりそうなデンマーク語を「読んで」「理解して」「発音できる」ようになりたいということで、興味がある文章を教材にして練習していこうかなと。

当然のことながら知らない話題に関してはボキャブラリーも皆無。「デンマークのことを知る」と「デンマーク語の上達」というふたつを同時に進められたらいいかな、なんて考えています。

そして、そんな独学の過程で日本語に訳したものを、せっかくなのでnoteにも残しておいたらいいかもと思いつきました。

デンマーク語勉強中の私が翻訳したものなので完全な正確性は保証できません。が、デンマーク人の夫に内容は確認してもらっているのでほぼ合っていると思います。

元にしている文章はこちら。今回はデンマークの義務教育についてです。

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ここからは翻訳内容:

学校生活の始まりと義務教育について

デンマークには10年の義務教育期間があります。その代わり、学校に行く義務はありません。つまり保護者は子にどのように教育を受けさせるのかを選ぶ権利があります。

大多数は小学校(folkeskolen)を選びます。でも、ホームスクーリングやフリースクールなど他の選択肢もあります。

子供はいつから学校に行くのか?

子供が満6歳になる年の8月から教育を受ける義務があります。

子供は原則として小学校(folkeskole)のゼロ年生(børnehaveklassen)に通いはじめるか、またはそれに代わる教育を始めなければなりません。

子供が小学校(folkeskole)に入学する、または小学校(folkeskole)で普通に要求されるのと同じレベルの他の教育を始めることについて、地方自治体の評議会が管理責任を持っています。

義務教育を早めにスタートできる?

保護者は子供が1年早く義務教育をスタートさせられる可能性があります。つまり、子供が満5歳になる年からです。

ですが、子供がその年の10月1日までに満5歳になることが求められ、またその子供がゼロ年生(børnehaveklassen)の教育についていけることが要求されます。校長先生は、保護者との面談を経てその子供を1年早く受け入れするかどうかを判断することができます。判断は、例えば成熟テストの結果やその子供が通っていた幼稚園の園長からの推薦など、その子供に対する具体的な考課できまります。この考課がどのように進められるかについて、きまったガイドラインはありません。

もしも保護者が1年早く学校に入れたい場合は、自治体の学校課(kommunens skoleforvaltning)にコンタクトすれば、どのようなスタンスで進めればよいのかを知ることができます。地域の小学校(folkeskole)にコンタクトすることも可能です。

義務教育を遅く始めることもできる?

子供を学校に行かせるのを義務教育の開始よりも1年遅めることができるケースもあります。学校のスタートが延期されることは、自治体の評議会が承認する必要があります。

遅くとも子供が6歳になる年で学校が始まる前の8月1日までには、義務教育を延期することが決断されなければなりません。

保護者が1年遅らせることを望むか、または自治体がもう1年子供の進学を待つほうが適切だと考課した場合に延期することになります。後者のケースでは、保護者の同意をもって決まります。

延期は子供個々人に対する評価によって決まり、その場合はその子供の発達が根拠になることになります。この考課がどのように進められるかについて、きまったガイドラインはありません。

もしも保護者が学校に入れることを延期したい場合は、自治体の学校課(kommunens skoleforvaltning)にコンタクトすれば、どのようなスタンスで進めればよいのかを知ることができます。地域の小学校(folkeskole)にコンタクトすることも可能です。

義務教育は1年のみ延期されることが可能です。

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