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選ばれるクラシック音楽演奏家になるためのセルフマーケティング講座第6回「③ペルソナに選ばれる理由・状況を作っていく」~エゴサーチとULSSAS(ウルサス)を理解しよう(前編)

こんばんは。名古屋クラシック音楽堂(@nagoyaclassicca)です。新しく始めた連載シリーズ「選ばれるクラシック音楽家になるためのセルフマーケティング講座」の第6回目です。前回までにこんなことを書きました。

第0回:クラシック音楽の演奏家は、数百年前の音楽を現代に伝えるインフルエンサーでありアンバサダーだと思う。
第1回:ブランディングとは?マーケティングとは?PRとは?広告とは?
第2回:ブランディングの前にマーケティングをすべき理由
第3回:セルフマーケティングを始めるための3つのステップ
第4回:①あなたの演奏はどんな価値を持つのか?
第5回:②あなたの演奏価値を欲しているのはどんな人か?」ペルソナ設定で考えてみよう。

そして今回第6回のテーマは、「③ペルソナに選ばれる理由・状況を作っていく~エゴサーチとULSSAS(ウルサス)を理解しようについて考えてみましょう。

前回、前々回とあわせて第3回の「セルフマーケティングを始めるための3つのステップ」のそれぞれのステップを掘り下げて実際に行動できるレベルでマーケティングスキルをご紹介していきたいと思います。

前回記事の復習「ペルソナに選ばれる理由・状況を作っていく~エゴサーチとULSSAS(ウルサス)を理解しよう

前回の記事で、この3個目のステップについて以下のように書きました。

そして第3ステップです。前ステップで設定したペルソナ(理想的なお客様像)は、あなたの演奏会に足を運ぶでしょうか?もしくはコロナ禍の状況下で、Youtubeのライブ配信や、有料のストリーミングコンサートに課金してくれるでしょうか?

このステップでは、①あなたの演奏家としての価値、②あなたがお客様だと思うペルソナ像をもとに、いよいよ「選ばれる理由や状況」を作っていきます。

あなたのペルソナ像だと思われる「潜在顧客」との接点を持つためには、

・Twitter、note、Youtubeなどでの日頃からの発信

・演奏会情報など自分が届けたい情報を拡散するインフルエンサーや、コンサート情報ポータルサイト、プレスリリース先、クラシック音楽専門メディアとの接点づくり

・ファンクラブやオンラインサロンなど有料会員づくりなど地道なアクションが必要となってきます。

重要なのは「潜在顧客の囲い込み」ではありません。

現代のSNS社会において最も重要なのは 「UGC(ユーザー ジェネレイテッド コンテンツ)」をいかに発生させるかです。ものすごくざっくり言うと、コアなファンや友達が、あなたのことや演奏会情報をSNSやブログに書き込んでくれたコンテンツのことを指します。

このコアなファンや友達が発生させたアウトプットを起点に、拡散されたり、二次情報として取材を受けるきっかけにもなります。

SNS社会では、タイムライン上に乗らないキーワードやニュースや、googleの検索結果に表示されない事項というのは、「この世の中に存在しないに等しい」のです。

なので、この第3ステップでは、いかに自分の名前や、演奏会の情報がSNSやgoogleの検索結果に上がってくるかに注力します。もちろん、コアなファンや友達が自然にアウトプットしてくれるのを待つわけじゃありませんよ?

ペルソナという人たちは、どこからあなたを知るのか?考えたことがありますか?現状把握としてのエゴサーチのススメ

前回も書きましたが、SNSのタイムラインや、Googleの検索結果にあなたの名前や、演奏会名があがってこないということは、現代においては「この世に存在しないに等しい」ということを覚えておいてください。

この記事をお読みの演奏家の方には、ぜひお試しいただきたいことがあります。

それは、「エゴサーチ」と言われるもの。エゴサーチとは、自分の名前やコンサート名、運営しているサイト名やブログ名をSNSやgoogleで検索し、インターネット上における自分自身の評価を確認する行為のこと 。

今から、Twitterやgoogleでご自分の名前や、コンサート名、運営しているサイト名や、ブログ名で検索してみてください。

検索してみましたか?検索結果はどうでしたか?あなたが運営するSNSアカウントやウェブサイトなどご自分のアカウント以外で、あなたのことをどのくらい話題になっていたでしょうか?

あなたが作ったコンテンツ以外の、コアなファンやお客様が投稿したツイートやブログ記事のことをUGC(User Generated Content)といいます。

この検索結果はある意味出発点です。結果が思わしくなくても、嬉しい意外な結果だったとしても出発点だと思ってください。

SNS時代のマーケティングフレームワーク、「ULSSAS(ウルサス)」を理解しよう。

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ULSSAS(ウルサス)とは、デジタルマーケティングファームの(株)ホットリンクが提唱するSNS時代の新・購買行動モデル。

前項で、コアなファンやお客様が生み出したツイートやブログ記事のことをUGCだということをご紹介しました。

上の図の出発点であるUGCがすべての始まりです。あなたの存在や、あなたの出演するコンサートについて、①コアなファンやお客様が語った「生のことば・コンテンツ(UGC:User Generated Content)」は、②いいね!という反応を生み(LIKE)、「生のことば」を見て気になった別のユーザーは、③SNS上で検索をし評判を確認した後(SEARCH1)、情報の詳細を確認するために④googleなどの検索サイトで確認をします(SEARCH2)

最終的に納得したり、惹かれたユーザーが、⑤あなたの演奏会のチケットやCDを購入します(ACTION)。そして演奏会やCDを聴いて満足したユーザーが⑥SNSやブログ記事などであなたのことを拡散をします(SPREAD)

このサイクルの6ステップの頭文字をとってULSSAS(ウルサス)と呼ばれています。

そして、このサイクルがぐるぐると自然発生的に回るのが現代のSNS社会におけるセルフマーケティングの肝です。

一番重要なポイントは、最初のUGCがどうやって生まれるのかということ。

まずは最初のUGCを拡散してくれるフォロワーさんの獲得と、あなた自身がUGCを生まれやすいアカウントを育てていくことが重要です。

このあたりの話は、次回にご紹介したいと思います。

さいごに

いかがでしたか?エゴサーチとULSSAS(ウルサス)についてご理解いただけましたでしょうか?

本日はここまで!今日の記事で何か質問があれば、名古屋クラシック音楽堂のTwitterのDMまでお気軽にお問い合わせください。皆様からの質問やリクエストに応じて、さらに深堀りした記事を今後書いていこうと思います。

また「選ばれるクラシック音楽家になるためのセルフマーケティング講座」は、最初から順番に読んでいくとあなたのマーケティング知識が少しずつ確実に獲得できるように設計されていますので、ぜひ第0回からお読みください♪

第0回:クラシック音楽の演奏家は、数百年前の音楽を現代に伝えるインフルエンサーでありアンバサダーだと思う。
第1回:ブランディングとは?マーケティングとは?PRとは?広告とは?
第2回:ブランディングの前にマーケティングをすべき理由
第3回:セルフマーケティングを始めるための3つのステップ
第4回:①あなたの演奏はどんな価値を持つのか?
第5回:②あなたの演奏価値を欲しているのはどんな人か?」ペルソナ設定で考えてみよう。

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