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備忘録#13 [Walter De Maria-Time/Timeless/Notime(ウォルター・デ・マリア-タイム/タイムレス/ノー・タイム)]

地中美術館でウォルター・デ・マリアの「Time/Timeless/Notime」を見た。

ウォルター・デ・マリアは、ミニマリズム、コンセプチュアル、ランド・アートと分類されるような作品を残したアーティスト。

地中美術館だからそもそも地中に埋まっているんだけど、その中でも最下層に地下神殿のような荘厳な雰囲気で佇んでいる。

Walter De Maria, ‘Time/Timeless/No Time’, (2004). Chichu Art Museum, Japan. Image © Mitsuo Matsuoka

圧倒的。
このインスタレーション作品は安藤忠雄建築との相性もぴったりで、神の存在を確かに信じられるような気持ちになる。

岩礁に激しく打ち付ける波とか、天候が崩れて急激に暗くなる空とか、音が吸収されていく雪山とか、そんな大自然を前にしたときに感じる無力感や畏怖の念に近しいものを感じられる。

心がスッとして、どんな肩書きがあってどんだけ稼いでいてとかそんなの関係なく、自分なんてとてもちっぽけな存在であることが否応なく突きつけられるような感覚だ。
本当に良い作品に相対するとこういう感覚になることがあるけど、アート鑑賞することの醍醐味だなと思う。

自然、宗教、ミニマリズム、ランドアートこの辺絡めて1つ長めの文量の記事書いてみようかな。

ぶっちゃけ、広い敷地、高い天井、自然光、これだけでかなりの満足感がある。都心だとなかなかこの空間は難しいな。

彫刻作品の展示をするにあたって、作品と同じかそれ以上に空間って大切だなということを改めて認識させられた。
また、彫刻作品は空間と同化するというか、空間との接続が強いというか、そんなことも強く感じた。

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