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備忘録#12 [James Turrell-Open Sky(ジェームズ・タレル-オープン・スカイ)]

直島にある地中美術館でジェームズ・タレルの「オープン・スカイ」を見た。

光や空間、知覚をテーマに制作するアーティスト。
彼の作品は非常にシンプルだけど、異世界のようでもあり、原始的でもある。 

「オープン・スカイ」は彼の代表作。写真1枚目のやつ。

部屋の天井がぽっかり四角に空いていて、そこから直島の空が見えるという非常にシンプルな構造の作品。

ただこれだけなんだけど、とても魅力的だな。なんでだろう。

空に四角の輪郭を作る。見えるのはただの青空。
次第に奥行きの感覚がぼやけてなにを見てるのか迷子になりかけたときに、雲がゆらっと現れて焦点を合わしてくれる。

最近こんなに長いあいだ空を眺めることあったかな。忙しかったしな。
なんか歩くときも下ばっか見てるかもな。スマホとか。

壮大な空を見ながら心の中でぼそぼそ話して、その境界が次第によく分からなくなってくる。

外も見ながら内も見てる的な?

遠かったけど、まじで来てよかった。
がもううどん臨時休業で食べれなかったな。
そういえばフェリーでエレベーターに閉じ込められてた人いたけど大丈夫だったかなあれ。

そんな感じで時間を忘れてただぼーっと上を眺めていて、顔がすっかり冷たくなる。

今よりもはるかに情報が少なかった原始人とかは、こんな感覚で空を見ていたんだろうか。

寒いから帰ろ。

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