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備忘録#14[Liv.e-Girl in the Half Pearl]

去年結構聴いていたアルバム。サイケデリックな作品。

Liv.eはダラス出身のアーティストで、アルバム全体を通してR&B、ジャズ、ソウル、ヒップホップ、ダンスミュージックなど、多様なジャンルを行き来する実験的な姿勢がうかがえる。
1つのアルバムの中でここまでの幅を見せられるっていうのもかなり魅力的だなと思う。

自身が経験したであろう苦悩や混乱が垣間見えるな。

何かに逃避したい時とかに部屋暗くしてこれ聴くのいいかも。
宇宙まで旅行したような、そんな気分になれる。

おれのお気に入りの曲は、5曲目のGhost。

ドラムンベースの上に叫び声が乗っかっていて、その声は拡声器のようなものを通して暴力的に頭に流れ込み、ぐるぐると頭の中を反響する。
ザラっとした質感で、かなりトリッピーな曲だな。

Wild Animalsも好き。
こっちは一転、ぼーっと意識が遠のいていくような麻酔的な感覚に襲われる。海の上にぷかぷか浮いてるみたいだ。そのままどこかに連れてかれてしまいそう。

MVも芸術的だよね。作品としての強度が高いな。

去年ビルボード東京でやったライブにも行ったんだけど、アルバムの混沌とした様相に照明も相まってかなりトリッピーな空間だった。その独自の世界観に釘付けになって、一瞬で終わっちゃった印象。
帯同していたドラマーのJ. Ludvig lllも、人力でドラムンベースやっててびっくりした思い出がある。

まるで酒に酔っ払ってクラブで遊んで、気づいたら朝になってるような、そんな感じの作品だな。
カオスだが品がある。奇妙なアーティストだな。

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