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広告はオーダーメイドなのだけれども

いつからか「パクり」というものがとてもきびしく取り締まられている。もちろんパクりで利益をあげるというのはよくないことだが、過剰だなと思うこともある。テレビで芸人が言っていた影響もあるだろう。芸人のマネをして「パクりだ」と言われている人を見たことがあるが、そもそもその「パクりだ」もパクりといえばパクりだ。
芸術の世界はきびしいが、プロの世界は、そのへんがゆるい。プロとはその世界でたくさん食べられる人がいるという点で芸術家とはまったくちがう。プロがきびしくない理由は、やはり「巨人の肩に乗っている」と知っているからだろう。これは「偉大な先人達や功績の上に立つ」という意味の比喩だが、たくさんの人たちが積みあげたものに、わたしはすこし加えただけ。ということだ。ぼくもCMの構造をパクられたことはある。「そのまんま」だと思うこともあったが訴えることは発想にもなかった。このパクられたCMはとくに参考にしたものもなかったし、自分や監督やスタッフ、クライアントと話しているうちに固まってきた構造だ。だけどやっぱりゼロからつくりだしたとは思えないのである。なにかしらの影響は受けているし、CMの場合はパクったところで相手が得をしているとも思えない。制作会社などは利益をあげているだろうけどクライアントは思うような効果はえられていないだろう。広告はオーダーメイドです。その企業にあわせたものでないと効果はでにくいですから。
パクりはだめだけど目くじらたてるほどえらい人もいないのよ。なかには特徴のないイラストをかいて似てるものを見つけては怒っている人もいると聞く。なんでも基礎があるからね。基礎をどう発展させるかだからさ。これが許されるとパクったつもりのないものがパクりにされてしまうのよ。
あとね、「自由に」っていうのも抑えましょう。自由から生まれるものはすくないから。もし子どもに言うときは、マネさせてあげたらいいと思う。つくりだすことよりも憧れることの方がたのしいし、それがべんきょうにつながると思う。


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