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戦え!スーパーマーケットのおっさん2

29歳の春、夜遅くに帰宅し部屋に入ると、机の上に「離婚届」が置いてあった。
あとは、こちらが名前を書いて判子を捺すだけ。
突然すぎて、何で?と思いつつも、自分の気持ちの中で半分、仕方ないかな?と思った。
当時の私は長時間働くのは当たり前。たまに早く帰る日はそのまま同僚や友達と遅くまで飲みに行き、更に遅く帰宅。
考えてみたら殆ど、家の事や子供達と遊んであげたりしていなかった。
もっと家族の事を大事にするべきだった
と思った時は、「既に遅し」だった。

正式に離婚し4人で暮らしていた2DKの都営アパートには私1人が残った。
それほど広いと感じた事がなかった家は
1人になってから、やけに広く感じた。
夜、1人家に居ると、
どうしようもない孤独を感じた。

それでも職場の仲の良い先輩や同僚達、地元の仲間達に支えられて今まで以上に頑張る事が出来ていた。

あの場所に行くまでは…

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