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ブランドイメージとは?ブランド価値を向上させる具体的なステップ

どうも!ブランドコンサルタントの中江です。

今日は「ブランドイメージとは?ブランド価値を向上させる具体的なステップ」というテーマでお話していこうと思います。

1.ブランドイメージとは

「ブランドイメージ」という言葉はブランディングやマーケティングに関心がある方なら、一度は耳にしたことがある言葉だと思います。

ブランドイメージとは、ブランドを認知した時に、頭の中で形成されるブランドに対する印象のことです。

画像出典:https://www.nikon-image.com/

具体的にいうと、ブランドイメージは、ロゴ、WEBサイト、商品パッケージ、SNS、広告、店舗(外観・内観)など、様々なタッチポイントを通じて、文章・画像・動画といった、文字情報と視覚情報によって、自然と形成されます。

重要なのは、形成されるブランドイメージによって、どんな顧客が集まるのかが変わるということです。

例えば、カメラのブランドイメージを一つとっても

国産・老舗で、全体的に品質が高い
簡単操作で、初心者からでも扱いやすい
写真だけじゃなく、4K動画が撮れるので、動画撮影も楽しめる
機能性だけでなく、デザインがクラシカルでお洒落

など様々な印象を持たせることができます。

人はこの形成された印象によって、自分の価値観に合ったブランドを選択します。

例えば、カメラはまだまだ初心者で、まずは扱いやすそうなものを探しているのであれば、「簡単操作で、初心者からでも扱いやすそう」という印象を持っているブランドを選択します

どのブランドにも

こんなお客さんに来てもらえれば理想

というようなターゲット顧客がいると思います。

そういう人たちを集められるかどうかは、文字情報と視覚情報を通じて、ブランドイメージを意図的に設計していけるかどうかにかかっています。

例えば、ターゲット顧客が「カメラをこれから始める初心者」なら、ブランドを認知した時に「簡単操作で、初心者からでも扱いやすそう」という印象を抱いてもらうことが重要になります。

そういう印象を抱いてもらうためには、ホームページでは、できるだけカメラ好きしか分からないような専門用語は使わず、カメラ初心者の人が見ても理解できる文章を書くこと。

マニアじゃないと違いがわからないほど豊富な商品ラインナップを並べるのではなくて、商品点数は絞り込み、違いが明確な商品だけを並べるという風にした方が良いです。

来てもらいたいと思っているお客さんが来ない

というような悩みを抱えている場合は、ここの設計がうまくできていない場合が多いです。

例えば、「カメラ初心者の人を集めたい」と思っているのに、ホームページは専門用語を豊富に使っていて、初心者が頭を抱えるほど豊富な商品ラインナップを揃えているというような感じですね。

だから、ターゲット顧客を集めていくには、形成したいブランドイメージに基づいて、文章・画像・動画を設計していく必要があります。

2.ブランドイメージを設計し、向上させる方法

では、次に具体的なブランドイメージを設計し、ブランドイメージを向上させていく方法についてお伝えしていきます。

まずは、ブランドイメージの設計方法について。

このステップでは

どんな人に、どういうイメージを抱いてもらいたいのか?

ということを明確にしていきます

2-1.ターゲットの設定

ブランドイメージを設計していく最初のステップは「ターゲットの設定」です。

先ほどもお伝えしたように、どんなブランドイメージを設計するかによって、集まる顧客は変わります。

なので、まず最初に「どんな顧客を集めたいのか?」を定めていく必要があります。

具体的に、まずは、「年齢・性別・居住地・家族構成・仕事・年収・趣味・性格・価値観・ライフスタイル・願望・不満」といった属性から絞り込んでいきましょう。

そして、その上で、具体的にこれまで直接コミュニケーションを取ったことがある、実在する人物の名前も一緒に書き出すといいでしょう。

これをせずに、属性だけでターゲット設定を終わらせてしまうと、良いブランドイメージを設計することはできません。

というのも、属性だけで想定したターゲットは架空の人物像であり、そういうぼんやりとしたターゲット像では、心に響く「文字情報・視覚情報」を作り出すことはできないからです。

例えば、私が都内に住む女子高生向けのアパレルブランドのブランドイメージの設計に関わるとして、クライアントの要望をヒアリングした上で、属性を

16〜18歳
女性
東京に住んでいる
女子校に通っている

という風に属性だけで絞り込んだとします

ここから最終的には、彼女たちの心を掴むようなECサイト、広告、SNSを考える必要があるのですが、私には最適解を出すことはできません。

というのも、私は、16~18歳でもなければ、女性でもなければ、女子校に通ったこともなければ、都内に住んだこともないからです。

「どんな日常を送っているのか?どんな価値観を持っているのか?」など、心をありありと想像できないので、彼女たちに響くような文章やデザインが思いつかないのです。

もし、この案件に関わるのであれば、まずは、実在するターゲットの女子高生たちと直接コミュニケーションを取ることから始めるでしょう。

そうやって、直接関わり、実態を知り、心を知っていくことでしか、適切なブランドイメージを設計することもブランドイメージを向上させることもできないのです。

なので、ターゲット属性を満たしていて、これまで直接コミュニケーションを取ったことがある、実在する人物名を数名挙げましょう。

2-2.ブランドコンセプトの作成

ターゲットを設定したら、次にブランドコンセプトの言語化を行なっていきます。。

ブランドコンセプトとは「ブランドの価値の方向性を示す概念」のことです。

ブランドには様々な価値の方向性があります。

例えば、美容院一つとっても

✅10分でスピーディーにカットが終わる美容院
✅メイドのコスプレをした女性に髪を切ってもらえる美容院
✅ワンランク上の身だしなみが必要な30代以上の男性のための美容院

など、様々な方向性を提示することができます。

これこそがブランドコンセプトであり、重要なのは、これをはっきりと示すことです。

これをターゲット顧客に対して、明確に示すことで、集めたい顧客層を集めることができます。

例えば、「10分でスピーディーにカットが終わる美容院」と言語化して、示せば、

美容院で髪を切ることに時間を割きたくない。できるだけ安く済ませたい

という顧客層を集めてくることができます。

つまり、言語として「どんなブランドなのか?」を瞬時に認識させるのがブランドコンセプトであり、これがブランドイメージを形成する根幹になります。

ブランドコンセプトを作成する際のポイントは、まずは「ブランドプロミス」を作成することです。

ブランドプロミスとは「このブランドと関わると、こんな未来が待っていることを約束する」という顧客へのブランドとしての約束のことです。

例えば、

私たちの美容院に来ていただければ、10分でスピーディーに身だしなみが整います

というブランドプロミスを設定するという具合ですね。

これを設定することで、「こんな理想の未来に行けるなら、このブランドと関係性を築こう」となります。

なので、まずはこれを言語化してみてください。

ブランドコンセプトは、このブランドプロミスを表現としてブラッシュアップしたものになります。

例えば、「私たちの美容院に来ていただければ、10分でスピーディーに身だしなみが整います」だと表現としてやや長いので、もう少し端的に

10分の身だしなみ(QBハウス)

という表現にまとめると、ブランドコンセプトになります。

こういうまとまった表現を作成するには

✅ターゲット
✅ブランドプロミス
✅選ばれる理由(特徴・実績・独自性)

などからキーワードを組み合わせて、キャッチコピー風に表現を作成していくのがコツになります。

この辺りのことは「ブランドコンセプトの作成」という記事でも詳しく話しているので、ぜひ深く知りたいという人は、こちらもご覧ください

では、続いては、ブランドイメージを具体的に形にして、ブランドが意図した印象を抱いてもらえるように設計していきます。

2-3.タッチポイントの整理

まず、最初にやることは、タッチポイントの整理です。

ブランドイメージは、ターゲットの顧客層とブランドとの接点から生まれます。

例えば、カレー屋をやっているのであれば、「ロゴ」「ホームページ」「食べログ」「Instagram」「チラシ」「店舗(外観・内観)」などのタッチポイントを通じて、

このカレー屋は美味しいんだろうか?私にとって魅力的なのか?

ということを様々な視覚・文字情報から読み取っていき、ブランドイメージを形成していきます。

理想は、このタッチポイント全てがブランドコンセプトに基づいて設計されており、全体に統一感があって、集めたいお客さんを集めることができている状態を作ることです。

なので、まずは、このタッチポイントを整理していきましょう。

2-4.コンテンツ作成

タッチポイントが整理できたら、次は、タッチポイントで伝えるコンテンツを作成していきます。

ブランドイメージは大きく分けて、

✅文字情報:コピー
✅視覚情報:デザイン、写真、動画

によって形成されます。

これはどちらかを整えれば良いというわけではなく、両方セットで整えていくことが重要です。

文字情報だけが整っていても、瞬間的なビジュアルの印象がブランドイメージに沿っていなければ、興味を持たれませんし、視覚情報だけが整っていても、瞬間的な興味は持たれますが、中身を理解されません。

特にまず、最初に整えるべきなのは、新規の見込み客が成約を決めるメディア(成約メディア)です。

どのメディアが成約メディアにあたるかは、業種・業界によって変わりますが、大きく分けて

✅ホームページ
✅ポータルサイト
✅ブログ

などがこれに該当します。

ブログ・SNS・広告などで、新規の見込み客の認知を拡大した後に、最終的に訪れるのは上記のメディアです。

ここでブランドイメージが形成され、成約が決まります。

なので、ここをブランドコンセプトに基づいた文章を作成していきましょう。

そして、このメディアを整えた後は「メールマガジン」「LINE」で配信していくコンテンツを作成していきます。

この2つのメディアは、新規の見込み客に対するコンテンツ提供を通じて、ブランドイメージを形成し、成約に繋げていくメディアになります。

メルマガとLINEにはステップメールという機能があり、登録した全員に共通して配信していくコンテンツを設定することができます。

なので、一度、コンテンツの配信設定しておけば、LINEに登録した見込み客の人に対して、意図したブランドイメージを共有していくことが可能となります。

例えば、歯科医院のブランドイメージをLINEで構築するのであれば

一流の人だけが知っている、健康な歯の守り方

というようなコンテンツを作成し、このテーマに則りつつ

✅他の歯科医院との違い
✅治療実績
✅どんな方に来てもらいたいのか?
✅来ていただいた方にどうなってもらいたいのか?
✅なぜ、この歯科医院を始めたのか?
✅歯の治療において何を大切にしているのか?

など、この歯科医院の背景を共有していけば、ブランドイメージを構築していくことが可能となります。

また、LINEやメールマガジンは、ホームページやポータルサイトと違って、こちらから見込み客にプッシュ型でコンテンツを届けることができます。

相手から登録解除されない限り、何度でも接触することができるので、ブランドの関係性を縮めることもできます。

なので、このLINEやメールマガジンを通じても、ブランドイメージを形成していくことは非常に重要なポイントとなります。

2-5.デザインの作成

では、続いては、ブランドイメージをデザインに落とし込んでいきます。

コンテンツはあくまでも言語であり、もちろん言語によってもブランドイメージを形成していくことはできるのですが、それよりも瞬間的にイメージを決定づけるのが、デザインや写真や動画などの視覚的な情報です。

例えば、「雑誌モデルのような小顔になれる」と言葉で言われるよりも、実際の施術を受けた後のビフォーアフターを写真で見せてもらう方が伝わります。

そして、視覚的情報を扱っていく上で、重要になってくるのが「統一感」です。

この統一感には

✅コンセプトと整合性が取れている
✅他の場所とも整合性が取れている

という2つの意味があります。

まず、重要なのは、作成したブランドコンセプトに合致する視覚的情報のテイストを見つけるということです。

テイストというのは「女性」「男性」「シンプル」「高級感」「スタイリッシュ」「上品」「かわいい」「ポップ」「にぎやか」「かっちり」「優しい」「ナチュラル」「爽やか」「信頼感」「清潔感」「イラスト」「手書き」「和風」というようなものです。

あくまでも一例ですが、ブランドを視覚的に表現する際に、最適なテイストのキーワードを見つけるのが大切です。

「女性的で、シンプルで、清潔感がある」というように複数組み合わせてもいいです。

そして、その上で、ブランドのキーカラーも決めていきましょう。

全ては、ブランドコンセプトから逆算して決めていくことが大切です。

テイストが見つからないという場合は、一度、競合リサーチをしてみて、競合がどんなブランドコンセプトを持ち、どんなテイストを持っているのかを整理していきましょう。

そうすると、ブランドと近いもの、遠いものを分類できるようになると思います。

また、最終的に、ブランドの存在というのは、リアル・ネットを通して、様々な場所で露出していきます。

その中で、統一感がなければ、同一ブランドとして認識されないので、露出していく場所は、全て同一テイストで揃えていくことが重要になります。

これが決定すれば、あとは、タッチポイントのリストに基づいて、デザインを制作していきましょう。

最後に

ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます。

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