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雑学note【第25回】三途の川の「三途」って何?

死んだら渡ると言われている三途の川。この三途という名前の意味がわからない。三途ということは、何かが三つあるっぽいけど、何が三つあるのか。

ということで、調べてみることにした。

三途の川

僕たちは死ぬと、冥土の旅に出ることになるのだそうだ。その旅は、まず「死出の山路」と呼ばれる険しい山道を歩くのだとか……。

この山を越えたら、三途の川のほとりに到着。ここまでにかかる日数が七日。「初七日」というのは、死んだ人が三途の川に到着する日ということだ。

三途の川に着いたら、川を渡らなきゃいけない。そして、川を渡ると、もう二度とこちらに戻ることはできないらしい。三途の川にはあの世との境界線的な意味があるのだろう。

三途とは

三途の途は「みち」と読み、道のこと。

「三途」の意味を調べてみると、仏教には三悪道という考え方があるようで、その三つは地獄道、餓鬼道、畜生道。いずれも、悪を犯したものが死後、苦しむ場所のことだ。

三途の川の三途はそれに由来するとも言われるが、それとは別に、川の渡り方が三種類あるからそう呼ばれるという説もある。

三途の川の渡り方は、生前の行いの善悪によって決まるという。善人は橋を渡る簡単なコース。軽い罪の人は膝くらいまでの浅い川を渡るノーマルコース。悪人は深い所を苦しみながら渡る超ハードコース。この三種類が三途の由来という説である。

僕の突き指した指を無理に曲げたあいつとか、レジ金が合わないのを僕のせいにしたあいつなどは、深い場所を渡ることになるんでしょう。しょうがないですよ……。

さて、川を渡ったあとどうなるかというと、閻魔大王らの裁きを受け、四十九日目にその判決が確定。天国的なところに行くか、地獄的なところに行くかの処遇が決まるという流れ。

予備知識で心の準備を……

大まかな調べではそんなところだが、さては死んだことのない人が憶測だけで言ってるな? と思うほど、死後の世界にはディテールの異なるいろいろな説があって、どれを紹介していいか迷う。

そんな中、いざその時が来てもびっくりしないように、三途の川の気になる噂を一つ……。

三途の川のほとりには奪衣婆(だつえば)と懸衣翁(けんえおう)という鬼がいるらしい。衣服を奪うばあさんと、衣服を木に引っかけるじいさんというコンビ。

川を渡った所にいるらしい。奪衣婆は衣服を剥ぎ取ると懸衣翁にパス。受けたじじいは衣領樹という木にその衣服をかけるらしい。たぶんレイアップで置いてくる感じに木の枝に引っかけるのだろう。

なにそれ? 酷いし、意味わかんない。

そのあとは裸で過ごせということだろうか。

三途の川、怖っ! 死にたくないね。一生死にたくない。

主な参考文献


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