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【張り紙】

 今日は1日雨。雨の日は…もう書かなくても解りますよね?そうです!事務所兼図書室が大にぎわいです。で、毎回大にぎわい過ぎてたかちてんていは耳から煙を吐き出しながらお仕事しております。いや別に「うるさくてじゃま」というわけではありません。むしろお友達がそばに寄ってきて「何しているの?」なんて声をかけられた方が「ここはたかちてんていの格好いいところを見せねば。昼間のたかちてんていはちょっと違うのだ!あ、お友達と会うのはいつも昼間か…」などとぶつぶつ考えながら「ちょっと黙っていてくれ今お仕事中なのだ…」と俄然お仕事も進んじゃうのです。

 でも、問題が一つ。「電話」です。電話の時だけは静かにしてもらわなければなりません。わいわいがやがやしていると、受話器の向こうからの用件はなーんにも聞こえません。昨年だったかな?何度注意しても解らないお友達に業を煮やしたたかちてんていは「(受話器の相手に)少々お待ちください」とち伝え、こともあろうか受話器の口を押さえないまま、保留にもしないまま大騒ぎのお友達に「電話中は静かにしなさいっ!(ガルル…)」などと注意し、またお客様用の声で「お待たせしましたぁ〜」なんて言ったことがあります。もちろん受話器の相手には筒抜け。しかもたかちてんていのおっかない声で注意するのがはっきり伝わっていて「大変ですねぇ〜」なんて苦笑いをされました。最初は「何を笑っているのだ失礼な!」なぁんて思っていたのですが、電話が終わってから「ガーン受話器の口押さえてねがったぁ〜。」と気がつき人生がイヤになった時もありました。

 そんな失敗を2度と繰り返さないよう、たかちてんていは画期的な方法を思いつきました。それは、事務所に入ってくる扉に貼り紙をすることです。そこには「うるさくしないひとだけ じむしょにはいっていいです。たかちてんてい」と書いてあります。事務所の扉に貼っておけば、お友達が入る時にはどうしてもそれを読まなければなりません。まだ字が読めないそんなお友達でも、読める子が黙読ではなく「声を出して読んでいる」のでそれを聞いているのです。

 意味が解るのか解らないのか、読んでくれるかどうかが心配だったのですが、今日の事務所はすこぶる静かでした。特に関心したのは、うるさくするお友達がいると「静かにしないと事務所にはいれないんだぞ!あそこ読まなかったのか!」と、張り紙を読んだお友達が注意する事です。注意されたお友達は当然読んでいません。扉のところまでトボトボ帰り「うるさくするひとは…」なんて声に出して読んでから「しずかにあそぶべな?!」なんてひそひそ話をしながら事務所に入ってきます。しかも足音まで消して…。

 いやぁ、貼り紙がこんなに絶大な効果を上げるとは想像だにしませんでした。これから梅雨になり図書室兼事務所は大にぎわいすることでしょう。そんなときにはまた貼り紙をして、お友達に注意を促そうっと。
【2005.0603】

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