たかちてんてい

とある幼稚園の園長先生。今まで綴ってきた日々の幼稚園の生活をエッセイ風に記していきます。

たかちてんてい

とある幼稚園の園長先生。今まで綴ってきた日々の幼稚園の生活をエッセイ風に記していきます。

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【開設】2024.0226

幼稚園の最年少、満3歳のお友達に「たかちてんてー」と呼ばれてる、剣道7段のコワオモテの園長が書き溜めていた幼稚園生活の記録。砂場に埋もれてしまって忘れられたスコップのように、今まで書き溜めてきた幼稚園生活の記憶が、このまま埋もれたままじゃかわいそう。 noteを読んで、 🔸皆さまの子ども時代を思い出してもらえたら… 🔸お子さんが幼稚園を卒園した皆さまは、在園時の幼稚園生活を思い出してもらえたら… 🔸幼稚園の時の担任の先生を思い出してくれたら… 🔸幼稚園時代のお友達を思い出し

    • 【おふざけ】

       いつも元気で笑顔のすてきな年長さんの女の子。でも今日はなんだか浮かない顔をして事務所にやってきました。いつもとは違う表情に気がついたたかちてんてい。「ん?どうしたの?眠いのか?」なんてちょっと冷やかすようにお友達に声をかけました。  すると女の子は、「ううん」と首を横に振ります。元気がないお友達の顔を覗き込んで「大丈夫?」って聞いてみると「(こく)うん」なんて頷くので、「元気が無いように見えるのは気のせいだな?」なんてお友達の頭をなでてその場を離れました。  しばらくす

      • 【抱っこ】

         抱っこの気持ち良い季節になってきました。日中日が差すととても清々しい陽気なのですが、9月も終盤。朝夕は冷え込む季節になってきました。幼稚園でも2号バスが到着するまでの朝の自由時間は、ちょっと肌寒いのです。たかちてんていなんか、あまりの冷え込みようにパーカーを着込んでお庭に出ているくらいです。  それだのに、お友達ときたら半袖半ズボンでお庭に登場です。「たかちてんていおはよー!」なんて元気にご挨拶してくれるのですが、みているこっちが寒くなってしまいます。しかも「おはよー」の

        • 【秋風】

           暑い日が続いた夏もだんだんと遠ざかっていくようです。幼稚園には清々しい風が吹き抜け、びっしょりと汗をかくことも無くなりました。特に風の吹き抜ける正門前では、遊具に腰掛けた女の子が「涼しくて気持ちがいい!」って、柔らかくて細い髪の毛を風になびかせております。  こんなに気持ちの良い1日。園庭では体育フェスティバル(秋の大運動会)の練習が本格的に行われました。クラスのイスをお庭に列べ、入場行進から退場行進まで。時間があまり無いので「はしょって」やったのですが、本番さながらの演

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        【開設】2024.0226

          【お片づけ」

           幼稚園で遊ぶお友達。お庭には砂場のおもちゃが沢山あって、広いお庭のあちらこちらにそれらを持っていき、思い思いに遊んでいます。もちろん、そのおもちゃは、先生の「お集まりですよぅ〜。お片づけしてくださーい」なんて言葉にあっという間にもとの場所に片づけられます。  図書室も例外ではありません。絵本、ブロック、迷路などなど、沢山遊ぶものがあります。図書室にやってきたお友達も、図書室を後にするときは、たかちてんていからの「事務所を綺麗に片づけられるお友達は、また遊びにおいでね」って

          【バケツ?】

           年長さんの鼓笛隊の練習に熱が入ってきました。日に日に上手くなっている鼓笛隊に、最近は下級生が真似をしたり、目をまん丸にして見入っていたりと、年長さんの鼓笛隊をあこがれの眼差しで見ています。  ここの所の鼓笛隊の練習は、体育フェスティバルを見据えて本番さながら、音楽室で準備をし幼稚園の周りをぞろぞろと正門まで移動してきて、事務所の隣に集合し、そこから「ドンドン、ドンドンドン♪」と行進が始まります。  正門が開放されるので、いつもの通りたかちてんていが正門に陣取り、お友達が

          【バケツ?】

          【ピストル】

           子どもというものはなぜ、あんなにピストルが好きなのでしょう?本来のピストルの恐ろしさを理解できるはずもないまだまだ子どもなお友達ですから、察するに、あの「ピストルを構える格好」や、何とかレンジャーで悪役を倒すあの「瞬間」更に無骨でひんやりとしずっしりと手に吸い付くようで心地よさそうな「重さ」が子どもの心をわしづかみにするのでしょう。実際お友達は本物を見たことも触ったこともないピストルを器用にブロックで作り「格好いいなぁ!」って悦に浸っております。  そんなあこがれのピスト

          【ピストル】

          【セミ捕り】

          自然がいっぱいの幼稚園。以前「蚊が多い」とHPで話しになりましたが、またここのところ蚊が出てきました。幼稚園に来るときは虫除けスプレーをしてきてくださいね。害虫防除の消毒もしているのですが、それも一時。雨で流されちゃうと効き目もほぼ0になってしまうのです。  さて、蚊の他にも幼稚園には沢山の虫たちがおります。園庭を我が物顔で飛んでいるオニヤンマ。さくらの小枝にちょんと陣取っているトンボ。滑り台の間をひらひらと舞っていくアゲハチョウ。それに桜の木の幹にしがみついているセミ。セ

          【セミ捕り】

          【リレー】

          むむむぅ〜。今日は暑い!昨日までのあの嵐はなんだったのだ?!!幼稚園にはギラギラと夏の太陽が照りつけ、お友達の頭にも麦わら帽子が戻ってきました。ま、台風が去った後は「フェーン現象」で暑くなるのは解っている事なのですが、それにしても今日は暑い。  そんな幼稚園の園庭で、本格的に体育フェスティバルの練習が始まりました。まずは年長組の「クラス対抗のリレー」この種目、毎年子ども達よりも見ている保護者の皆様の方が熱いくなっちゃって、「ほら!抜け!!」「あー抜かれるー」「がんばれー!!

          【ハワイで競争】

          今日はたかちてんていがバスの運転手をしました。大きなバスにお友達を沢山乗せて、市内を走ります。朝はどことなくエンジンのかかっていないお友達ですが、帰りのバスの中は、に♪ぎ♪や♪か♪。バスのエンジンもお友達のエンジンも全開。しかも雨模様のおかげで欲求不満気味のお友達は、バスの中で大騒ぎなのです。  たかちてんてい、プライベートでは必ず車の中ではCDをかけておりますが、バスの中でCDはかけられません。でも今日はCDの代わりにお友達の歌がBGMでした。  幼稚園の先生に教えても

          【ハワイで競争】

          【事務所まで】

          皆さんご存じの通り、たかちてんていのお部屋は正門に面し、お庭も一望出来るなかなか良い場所にあります。お客様がきても「はいはい」と短い足をいっぱいに伸ばしても5歩で正門に出られますし、お庭へ行くにも3歩です。  正門こそがっちり施錠しておりますが、お庭に面した出入り戸は開け放してお友達がお庭から事務所に遊びにきたり、デスクに着いているたかちてんていに「せんせーあのねー」なんってお庭であった「もめ事」の仲裁を求める姿も見られます。そして不思議なことに、たかちてんていの「姿」だけ

          【事務所まで】

          【2学期です】

          2学期、明けましておめでとうございます。  さぁ!1年で行事が盛りだくさんの2学期が始まりました。夏休みは皆どんな思い出ができたのかな?幼稚園に登園してくるお友達はこんがりと焼けて、少し大きく見えます。あんまり元気に幼稚園にお友達がくるもんだから、台風まで幼稚園に着いてきちゃってホント大変。  「お友達と一緒に台風もやってくるのかぁ…」と、いつもは寝坊なたかちてんていですが、今日は4時位から寝ぼけ眼で「幼稚園はお休みにしなくて大丈夫かなぁ?」って天気予報を見ておりました。

          【2学期です】

          【1学期】

           1学期。皆様いかがでしたか?ホント早いモノですね。ついこの間入園してきた新入児。「おむつなんですけどぅ〜」って、入園するか否か悩んでいたお母さん。たかちてんていが幼稚園見学の時に言ったとおり、おむつはもう必要無くなったでしょう?「うち子は3月生まれで…」と入園を見合わせようと思っていたお母さん。どうです?この成長ぶりは?!誕生日の一ヶ月の差は、確かに幼児期では大きいけれど今では4月生まれをしのぐほど活発に園生活を楽しんでいるしょう?  年中さん。新入児と3歳からの進級児と

          【野球】

          幼稚園の桜の木で2,3日前から蝉が鳴き始めました。「お?蝉が鳴き始めたかな?」って、か細い蝉の声だったのが少しずつ大きな泣き声になってきました。時には、お友達の歓声よりも大きな声で泣く蝉に「夏だなぁ〜」って桜の木を見上げるたかちてんていでした。こんな蝉が鳴き始めたお庭でたかちてんていは、幼稚園勤務初のお誘いがありました。  お誘いといえば「サッカーすっぺ!」とか「砂場であそぼ?」とか「鮫ごっこしよ?」とか「ウサギをみにいかない?」とかそう言った幼児らしいお誘いが大半です。そ

          【忠告】

           今日は七夕様。この空模様では、夜空に輝く彦星アルタイルと織り姫ベガを見ることはできそうにありませんが、きっと今夜雲の上では1年に1回の再会を果たしていることでしょう。  こんな空模様ですが、自由遊びの時間は雨も降らずお友達もお庭に出て遊んでおります。最初は年中さんがおそるおそる外履きでお庭に出、「たかちてんてい今日はお庭で遊べる?」なんて顔色をうかがうように聞いてきました。「今日は雨も降ってないし、滑り台も濡れていないから沢山遊びなさい!!」なんて返事を返すと、ぱっと明る

          【廃品工作】

          梅雨で幼稚園ご自慢のお庭で遊べないこの時期、幼稚園では「廃品工作」が始まります。各ご家庭から牛乳パックやプリンの容器、ヤクルト等の容器をご寄付いただいて工作をするのです。  そんな楽しい工作の時期、たかちてんていが事務所で「ぬぼ〜」っとしていると職員室の方から大きな歓声が聞こえてきました。「なんだなんだ?」と席を立ち隣の職員室を覗いてみると、そこでは先生が鼻の穴をふくらませて、なにやら年中さんに作ってあげていたのです。  それはラップの芯とヤクルトの容器、そしてトイレット