死のうと思った最初の記憶
希死念慮はある程度あるにはあるが非常に薄く、概ね誰かさっさと殺してくれないかなと受動的なものでしかないが、能動的に死のうと考え実行に移そうとしたことが、確か16歳のころに一度だけある。
原因は全く覚えておらず、多分親と喧嘩でもしたのではないだろうか。
部屋着にコートを羽織って家を飛び出し、近所の丘の公園に登った。昼間とは言え北海道の真冬日であり、とりわけ寒い日だったのを覚えている。
公園のはずれの人が来ない白樺の林の中に身を横たえ、眠るように凍死するのが目的だった。
人が来な